近年は副業や転職でWeb検索をした際に『エンジニア』という文字を目にすることが多いかと思います。
関連でプログラミングスクールの広告もたくさん表示され、未経験からのエンジニア転職やプログラミングを使った仕事に興味を持った方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はプログラミングを使う仕事についての解説を主に、業界未経験者が知っておくべき企業選びのポイントなどについてご紹介していきます。
目次
プログラミングを使った仕事は未経験でも可能?
プログラミングを使う仕事は数多くありますが、だいたいの職種は未経験からでも働くことができます。
ベテランの技術者として現場の指揮を取りつつ開発を進めている方も、有名なSNSアプリの設立者も、初めは”Hello World”を表示させるところから始まっています。
しかし、人件費面でいうと一人の採用に膨大な費用がかかることや、未経験者を雇った後にかかる教育コストなどを考えると、未経験者よりも業界経験者の方が採用、優遇される確率はかなり高くなります。
開発現場では経験があるプログラマーやエンジニアが求められることは多いですが、決して経験がないからといって絶対に開発現場に入れないかというと必ずしもそうではありません。
「プログラミングってどんな感じなんだろう」と思ったその日にプログラミングの勉強を始めました。
そして、転職しようと思ってすぐに、IT企業に連絡しまくりました。笑この行動が功を奏して、未経験でもプログラマーになれた。
— りょう 消防士→在宅エンジニア (@from_fdcom) November 24, 2022
プログラミングを活用できる仕事
プログラマー
プログラマーとは、プログラミング言語を用いてプログラミングを組んでいく職業を指します。プログラミング言語は多数存在し、その全てを理解することは困難です。ゆえに、ご自身が興味のある、または得意な言語を選んでいくことになります。
昨今のIT人材不足により、プログラマーの価値が相対的に向上しています。経済産業省が発表した国内IT人材の動向と将来推計に関する調査結果によると、IT人材は17万人不足しています。このままいくと2030年には78.9万人のIT人材不足が見込まれています。
システムエンジニア
システムエンジニアはSEとも言われ、具体的な仕事内容は大きく4工程あります。
まず、「要求分析・要件定義」と呼ばれる、顧客がどのようなシステムを望んでいるのかヒアリングを行い、希望の予算や開発期間でどう実現するかを決める工程。
次に、「基本設計」と呼ばれる、「要求分析・要件定義」で決まった情報を元に、システムの設計を行う工程。
3つ目に、「詳細設計」と呼ばれる、「基本設計」で設計した機能を、具体的にどういった技術や仕組みを用いて実現していくのかなどの細かい設計を行う工程。
最後に、「テスト」と呼ばれる、出来上がったシステムに不備や誤作動などが発生しないかをテストする工程。このような仕事を主に行います。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webブラウザで利用できるサービスを作るエンジニアです。
Webブラウザとは、スマホやパソコンなどのwebブラウザから利用できるwebサービスやアプリなどのことをいいます。
Webエンジニアには最新のWebに関する技術スキルが求められたり、デザイナーや分野の違う他のエンジニアとの密接なコミュニケーションが求められるなど、システムエンジニアやプログラマーとは違ったスキルが求められる職種です。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、ITにおけるインフラストラクチャー構築を担当するエンジニアです。
ITにおけるインフラストラクチャーとは、ネットワークやOS、セキュリティなどといった、インターネットを使用する上でベースとなるもののこと。
インフラエンジニアが構築するインフラがあるおかげで、その他のエンジニアが業務を行うことができると言っても過言ではありません。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、顧客に向けたコンサルや営業などの業務も行います。
営業活動は、技術的な観点で顧客の業務を分析したうえで最適なシステムを提案するため、
ITに関する知識や技術はもちろんのこと、コミュニケーション能力も求められる仕事です。
顧客とシステムエンジニアを取り次ぐ、大切な役割をになっています。
プログラミングを使う仕事の働き方
就職 / 転職
未経験からIT業界に飛び込んでみたい方は、『就職 / 転職』をするのがおすすめです。
もちろん初めからプログラマーやエンジニアとして仕事をするわけではなく、ITベンチャーの営業であったり、社内開発を行っている企業の広報などでも、ある程度のプログラミング技術があれば人事異動で開発に携われる可能性があります。
一方、仕事内容や使用言語は入った企業の得意分野に限定されやすいため、幅広い種類の言語を業務で利用したい方にはあまり向いていません。
また、簡単に別の企業には変えられないので、自分のやりたいことを実現できる企業選びが大切です。
副業
プログラミングを学ぶ目的のTOP3に入る『副業』という働き方は、本業を続けながらプログラミングの仕事をすることができるため、本業にプラスαの収入を得ることが可能であり、人気です。
職種によってはプログラミング初心者でも案件を獲得することができるため、比較的チャレンジしやすいです。
仕事の受注方法自体はクラウドソーシングサイトが多く、例えばWebサイト制作の案件だと平均単価は10万円以下となります。
フリーランス
今注目されている『フリーランス』は、特定の企業に所属せずに様々な企業から仕事を受注して業務を行う働き方です。
自分のやりたい仕事を選ぶことができ、働く場所や時間なども自身で選ぶことのできる自由度の高さから、フリーランスを目指す方が増えてきています。
しかし、フリーランスは仕事を自分で獲得していく必要があり、確かなスキルがないと安定した収入を得ることはできないことや、営業力やコミュニケーション能力も必要になってくることがら、プログラミング未経験からフリーランスになるのは難しいと言えます。
業務未経験者におすすめの求人条件や企業選びのポイント
教育制度はどんなものがあるか
中途の未経験エンジニアは独学もしくはプログラミングスクール卒業生が大半を占めるため、実際に現場ではどういった業務やスケジュールで動くのかが明確にわからない方が多いかと思います。
初めは『何が分からないのかが分からない状態』だと思うので、先輩社員とのOJTや、現場で通用するための技術力を身につける環境が整っている企業がおすすめです。
業務で使う言語や技術がモダンなものか
IT業界の発展は目まぐるしく、毎年プログラミング言語がアップデートされたり、新たな技術が誕生しています。
そのため、数年前のシステムは古くなりサポートを終了する可能性があるため、バージョンアップをし続ける必要があります。
しかし、バージョンアップはシステムの停止や予期せぬバグを引き起こす原因にもなるため、頻繁にバージョンを変更する企業は多くありません。
このようにバージョン変更を回避し続ける企業は言語や技術が古くなり、モダンなものではないため保守運用が難しくなります。
逆に企業的にモダンな技術を取り入れていく姿勢がある企業は未経験エンジニアでも活躍する機会が多くあるため、やりがいを感じながら業務が行える場合が多いです。
福利厚生や有休の取得率の状態は良いか
エンジニアはシステムリリース等のスケジュールによって忙しさが変わることが多いです。
そのため、リリース直前などは残業が続いたり休日出勤が必要になる可能性もあります。
そこで、他の社員の残業時間が自身の許容範囲であることや、有給の取得率が高い企業はおすすめの企業と言えます。
また、ドリンクが無料で飲み放題であったり、整体のサービス、集中して作業ができるスペースを提供されているなどの福利厚生がある企業も、未経験エンジニアにとっては仕事をしやすい環境を見抜くポイントとなるでしょう。
業務未経験者が選考通過率を上げるコツ
前職の経験をエンジニアの仕事でどう活かせるかを言語化する
未経験エンジニアの就職面接では、今まで培ってきたプログラミングの技術力はもちろんですが、前職や今までの経験をアピールするのがおすすめです。
未経験エンジニアは現役エンジニア以上の高い技術力やノウハウを手に入れるのは難しく、それを採用企業も理解しているため、そのほかの部分で合否を判断される場合が多いです。
例えば、前職が営業職や接客業であれば「お客様の一番近くで働いた経験を活かし、ユーザーファーストの考え方をアプリに取り入れる」など、採用企業で自身が働くイメージを面接官に持ってもらえるような伝え方が効果的です。
ポートフォリオの完成度を上げる
ポートフォリオは技術力だけではなく、発想力やデザインセンスなど様々な能力を判断できるため、選考通過においてかなり重要な役割を担っています。
某フリマアプリやInstagramのようなポートフォリオを提出する方がかなり多いのですが、
自身の趣味や生活している上で困っていること、自身の制作するアプリによって効率化できそうな内容でポートフォリオを制作するのがおすすめです。
未経験者を採用する時に重視している点は、
1⃣前職で仕事の成果を出せていたか?出そうとしていたか?(アルバイトでも)
2⃣ポートフォリオの質。そこまでの行動と思考が受身でないかどうか?
3⃣ネガティブな空気を出さない人か?周りから声をかけやすい人か?
です。
— 穂刈 (株)イロコト社長/創業10年目 (@irokoto_hokari) November 24, 2022
ITに関する情報収集をする
IT業界の流行り廃りは目まぐるしく、急に自社システムに影響があるバージョンアップやシステム変更もあるため、エンジニアは常にIT関連の情報を収集する必要があります。
また、「フロントエンジニア希望だからフロント関係の情報だけ知っておく」などというのは当たり前のことなので選考通過にプラスとして働きにくいです。
Webエンジニアやインフラエンジニア志望であっても、幅広くIT関連の情報収集ができていることで積極性や行動力、学習意欲などが評価されることが多いです。
結論から話す練習をする
これは未経験エンジニア転職に限らず全ての面接選考に共通しますが、結論から話せる方は高く評価をしてもらえる傾向にあります。
結論から話すことは簡単なようで実はかなり難しく、練習なしにはできません。
この結論から話す行為は、面接のみでなくエンジニアとして業務を効率的に進めていくためにも必要なスキルとなるため、どんなに技術力が高くても面接でここができていなければ落とされてしまう可能性が大いにあります。
知ってるだけで周りと差がつく
面接で大事な心構え9選①常に笑顔を意識
②必ず結論から話す
③開始5秒は特に笑顔
④明るくハキハキと話す
⑤努力できた理由を明確に
⑥努力した事を偽りなく話す
⑦服装の乱れは普通にマイナス
⑧エントランスでも超元気に挨拶
⑨プロフ欄の最後に書いてあります— くく丸|人事のヒミツ基地 (@jinji_990) November 5, 2021
おすすめの転職サポート付きプログラミングスクール
ポテパンキャンプでは未経験からエンジニア転職をしたい方向けに作られた分かりやすいカリキュラムや動画解説、現役エンジニアからのレビュー、手厚い転職サポートなどがあります。
無料プログラミング学習サイトでは学べない現場で通用するコードの書き方やポートフォリオの添削など、エンジニアとしてすぐに活躍できるようになる学習環境が整っているため、未経験エンジニアとしての転職を考えている方におすすめです。
無料カウンセリングでキャリア相談も可能なので、ぜひお気軽にお申し込みください。
また、初心者の方でも分かりやすく楽しく学習できる『はじめてのプログラミングチャンネルbyポテパン』というYouTube動画もあります。
こちらのチャンネルでは、HTMLとCSS、JavaScript、Rubyなどを、完全プログラミング未経験のプログラミング初心者玉井夢さんに現役CTOの村上先生が優しく厳しく解説していく内容です。
このチャンネルではその他にも、ポテパンキャンプ卒業生で年収1,000万を超えるエンジニアへのインタビューや、転職活動に有利なポートフォリオの作り方なども解説しているので、気になる動画があるかチェックしてみてください。
まとめ
今回はプログラミングを使った仕事は未経験でもできるのかを始めとして、具体的な職種や様々な働き方、企業選びのポイントなどを解説しました。
特に独学でプログラミングを学習してプログラマーやエンジニアを目指す方は、就職先の企業選びがかなり大事になってくると思うので、しっかり下調べを行った上でエントリーをしていきましょう。