TwitterやTikTokなどで”プログラミングスクール”を検索するとネガティブな意見を目にすることが多いのではないでしょうか。
プログラミングに興味を持って始めてみようと思っていたのに、ネガティブなつぶやきなどをみると不安になりますよね。
そこで、今回はなぜ”プログラミングスクールはやめとけ”と言われるのか、どんな人がプログラミングスクールに向いていないのか、「やめておけば良かった」と後悔しないスクール選びのポイントなどについて解説します。
目次
プログラミングスクールはやめとけと言われる理由は?
まずは”プログラミングスクールはやめとけ”という理由から見ていきましょう。
無料でもプログラミングを学ぶことができるから
近年では無料で学べるプログラミング学習サイトが多く存在し、スクールに通わずとも技術を取得する方法はたくさんあります。
そんな環境があるため、「なぜ高額の料金を払ってプログラミングスクールに行くのか?」という観点から『プログラミングスクールはやめとけ』といわれるのが一つです。
事実として、プログラミングの学習する内容は無料サイトの教材や有料サイトの教材、スクールの教材など、ほぼ全て要点は同じです。
しかし、独学でのプログラミング学習挫折率は9割以上と言われるほど難しく時間がかかるものであるため、プログラミングスクールの学習制度が存在します。
以上のことより、確固たる目標や目的達成のためにプログラミング学習を独学でもやりきれる自信のある方は、プログラミングスクールでの学習は”やめておくべき”と言えるでしょう。
プログラミングスクール卒業後の技術レベルに懸念点があるから
一時期、『某プログラミングスクール卒業生のポートフォリオが皆同じでポートフォリオの意味を成していない』というツイートがTwitter上で話題となりました。
そこからプログラミングスクール出身者の技術力に対する懸念が広がり、『プログラミングスクールはやめとけ』といわれる原因となりました。
しかし、この懸念点はプログラミングスクールのポートフォリオ制作に対するサポートを確認することで解決できます。
未経験からのエンジニア転職においてポートフォリオはかなり重要な役割を担っている場合があるため、スクール選びでは必ず確認するべき項目にしましょう。
プログラミングスクールに向いていない人
PC操作に苦手意識のある方
プログラミングスクールのHPに「PCを使ったことのない全くの初心者でも大丈夫!」であったり、無料カウンセリングで「元飲食店員等のPCを使わない職業の方も転職成功できています!」などと聞くことがあると思います。
しかし、『PCを操作する』という行為自体に苦手意識のある方は要注意です。
プログラミングスクールに通いながらの学習とは言えども、ほとんどは自学形式であり、効率良く学習を進めていくためには様々なショートカットキーやコマンドを覚えていく必要があります。
そのため、新しく覚えた機能などを活用することが苦手な方は、本格的なプログラミング学習に入る前に挫折してしまう可能性が高いです。
プログラミングスクールを卒業すれば高収入の仕事に就ける思っている方
転職保証のあるプログラミングスクールはエンジニアとして働ける技術力を効率的に身につけることができるようサポートはしてくれますが、プログラミング学習自体は自分自身で進めていく必要があります。
そのため、『プログラミングスクールに入学=エンジニアへの転職確定=収入UP』という風に考えている方は入学した時点でゴールしたと思い込んでしまうため、挫折率が高くなり、最終的に転職も難しくなる可能性があります。
分からないことを自分で調べるのが苦手
「分からないことはすぐに人に聞きたい」という方は、プログラミングスクールに入っても挫折する確率が高いです。
趣味でプログラミングを学ぶという目的であれば、「分からないことはすぐに人に聞きたい」という方向けの通学式スクールやマンツーマンで徹底的に疑問点を解決できる制度のあるスクールに通うのが最適です。
しかし、エンジニアへの転職を目的にプログラミングスクールへ通うのであれば、「自分で調べた上で質問する」というルールがほぼあります。これは、『自分で調べてどうしてもわからなければ質問する』というのがエンジニアになった後に必要なスキルであるためです。
「まずは自分で調べてみる」という行為に抵抗がある場合は、一度無料カウンセリングなどで相談した方が良いでしょう。
文字を読むのが嫌いな方
「プログラミングの学習は複雑な計算があって、理系の方が向いてそうで…」とイメージされる方もいますが、実は学習自体は文章読解の要素が多くあります。
そのため、複雑な計算が得意という方よりも、国語や英語が得意という方の方がプログラミングの基礎を取得するのが早いです。
今はYouTubeやUdemyなどの動画教材も多く増えてきたため文字のカリキュラムでなくても学習できる環境もありますが、エラー文や公式のドキュメントは文字で読解する必要があるため、文字を読むことへの抵抗がある方は要注意です。
プログラミングを一度も触れたことがない方
「プログラミングは本当に何も分からない!」という方がプログラミングスクールを選択するのは挫折するリスクが高く、おすすめできません。
自分で思ったよりも難しい場合が多く、まとまった学習時間が必要になるのがプログラミング学習なので、お金を払ってスクールで学習し始める前にまずは無料プログラミング学習サイトで学習を始めましょう。
無料で通えるスクールもありますが、挫折してしまった際は違約金が発生する場合も多いので、勢いだけでスクールに登録をしてしまうのはNGです。
考え方よりも答えを先に知りたい方
複雑な処理を組み合わせて一つのアプリケーションを作るのがプログラミングであるため、エラーやバグが発生した際はコードを順番に読み解いていく必要があります。
そのため、すぐに答えを求めてしまう方はそもそもプログラミング技術の取得が難しいです。
「なぜこのコードが必要なのか?」「どうしてエラーが発生してしまったのか?」を考えたり、仮説を立てながら質問することができると、未経験からでもエンジニアとして活躍するまで最短期間にすることができます。
プログラミング技術を取得した後の目標がない方
「今話題だから」「小学生も始めてるから」というきっかけでプログラミングを始める方が増えています。
最初の一歩を踏み出せていることはとても素晴らしいですが、明確な目標なくプログラミング学習をすると9割以上の方が挫折するという事実があります。
「とりあえずやってみたい」という方は、まずは『プログラミングで何ができるのかを知る』という目標を持って、スクールに通う前に無料プログラミング学習サイトで手を動かしてみることをおすすめします。
プログラミングスクールのリアル
では、プログラミングスクールの実態はどうなっているのでしょうか?
続いてはプログラミングスクールのリアルについて解説します。
平均学習完了率は8割以下
“プログラミングスクールに入学=ゴール” ではありません。
プログラミングスクールはメンターやカウンセラーが手厚い学習サポートをしてくれる場合が多いですが、それでも学習完了率は8割以下と言われています。
独学での挫折率は9割以上という点から見ると、やはりプログラミングスクールに入会しての学習は最後までやりきれる確率がグッと上がるのが事実です。
しかし、『10人中8人はやり遂げられている』と考えると高い数字のように見えますが、『5人に1人はスクールに通っても挫折している』と考えると、プログラミング学習の難しさが想像できるのではないでしょうか。
転職成功率は9割越え
多くの転職を目標としたプログラミングスクールにおいて、特に20代以下で学習をやり遂げることができた方の転職成功率は、ほぼ100%に近い数値がでています。
つまり、転職を目標としたサポートのあるプログラミングスクールで学習をやり遂げることができれば、ほぼ確実に未経験からでもエンジニアになることが可能ということです。
しかし、入学の条件に『30代未満限定』という年齢制限を設けている場合が多いので、30歳以上で未経験エンジニア転職を目指す場合は注意が必要です。
無料プログラミングスクールはリスクが多い
近年は無料プログラミングスクールが増えてきています。
なぜ無料で学べるのか、それは多くの無料プログラミングスクールは”転職を前提とし、転職先の企業に人材提供しているから”です。
そのため、『転職できたら無料』などの条件付きで無料という制度を取り入れているスクールが多いです。
サポートの質に関して有料のプログラミングスクールと差がないことが多いですが、数ヶ月で技術力をつけて転職まで進む環境を無料で提供しているため、選択できるスクールは多くありません。
また、転職までやり抜くことができなかった場合や転職先が決まらなかった場合は違約金が発生することもあるため、仕事をしながらプログラミング学習をするなどの両立は難しかったり、途中で『エンジニア向いてないかも』と思っても辞めにくいという場合があります。
HPで料金や学習内容が公開されていないスクールは要注意
良い口コミしか検索でヒットしなかったり、HPや資料ダウンロードしても料金やコースの紹介がないプログラミングスクールには要注意です。
この場合、『無料カウンセリングやセミナーなどに促され断れずに契約…』となってしまう可能性があります。
まずはHPや口コミを確認して、ある程度のサポートやカリキュラム内容を理解した上で無料カウンセリング等に申し込むようにしましょう。
プログラミングスクールに通っても後悔しないためのポイント
自分である程度学習してみる
Progateやドットインストールなど、必ず自分である程度の基礎を学んでおくと、理想と現実のギャップを理解した上でプログラミングスクールでも学習をすることができます。
特におすすめなのは、初心者でも手のつけやすいRuby on Railsを活用してのWebアプリ作成までやってみることです。
無料プログラミングサイトだと1000円程度課金が必要になる場合がありますが、このRuby on Railsを活用してのWebアプリ作成をやってみて「楽しい!」と思えるかどうかで、プログラミングスクールでも学習をやり遂げることができるかが大方決まると言っても過言ではありません。
学習の目標をあらかじめ設定しておく
趣味、未経験からのエンジニア転職、現職での業務効率化など、目的や目標によって学ぶべき内容が全く異なります。
例えば「iPhoneのアプリを作りたい」という目的だとSwiftまたはObject-Cという言語を学ぶ必要がありますが、とりあえず入会したスクールではRubyとPythonしか学べないとなると、かなり遠回りになってしまいます。
また、目標のないプログラミング学習はほぼ確実に挫折します。
まずは「プログラミングで何ができるのか」「何をしたいのか」を明確にした上でその言語に対応するカリキュラムがあるスクールを選ぶのが後悔しないポイントです。
授業料の相場を理解しておく
プログラミングスクールの検討をする際は、授業料(入会金)の相場を把握しておくのがおすすめです。
プログラミングのカリキュラムに関して、分かりやすさはスクールによって様々ですが、要点の大きな違いはありません。
まずは相場を理解した上で、オーダーメイドのカリキュラムや学習サポート、定期カウンセリング、転職サポートなど、何を外せない要素なのか考えて選ぶのがポイントです。
無料カウンセリングは絶対に活用する
HPや口コミだけでプログラミングスクールへの入会を決めず、必ず無料カウンセリングを利用しましょう。
例えば、HPに書かれている料金面やカリキュラム内容、転職先に魅力を感じて即決しても、実際は「HPに乗っているのは月々3名様限定のコースです」「転職先に載せている企業は数年前の卒業生の一例です」などの場合があります。
また、判断材料の適正化のためにも、無料カウンセリングは最低2スクール以上への参加をおすすめします。
転職が目標ならポテパンキャンプがおすすめ
ポテパンキャンプでは未経験からエンジニア転職をしたい方向けに作られた分かりやすいカリキュラムや動画解説、現役エンジニアからのレビュー、手厚い転職サポートなどがあります。
無料プログラミング学習サイトでは学べない現場で通用するコードの書き方やポートフォリオの添削など、エンジニアとしてすぐに活躍できるようになる学習環境が整っているため、未経験エンジニアとしての転職を考えている方におすすめです。
無料カウンセリングでキャリア相談も可能なので、ぜひお気軽にお申し込みください。
また、初心者の方でも分かりやすく楽しく学習できる『はじめてのプログラミングチャンネルbyポテパン』というYouTube動画もあります。
こちらのチャンネルでは、HTMLとCSS、JavaScript、Rubyなどを、完全プログラミング未経験のプログラミング初心者玉井夢さんに現役CTOの村上先生が優しく厳しく解説していく内容です。
このチャンネルではその他にも、ポテパンキャンプ卒業生で年収1,000万を超えるエンジニアへのインタビューや、転職活動に有利なポートフォリオの作り方なども解説しているので、気になる動画があるかチェックしてみてください。
まとめ
今回はプログラミングスクールの実態も含めて、”プログラミングスクールはやめとけ”と言われる理由や、後悔しないプログラミングスクール選びのポイントなどについて解説しました。
独学の方がライフスタイルにあっている方、プログラミングスクールに通う方が挫折せずにやりきれる方など、性格や生活によっても様々なので、プログラミング学習を始めようと考えている方は是非一度、無料カウンセリングなどに参加して相談してみてください。