目次
独学とプログラミングスクール卒業生の転職に関する違い
近年は無料でプログラミングスキルを得られるアプリやサイトが増えてきており、『独学でもエンジニアに転職できます!』『未経験OKのエンジニア求人多数!』などの情報を目にする機会も多くなっているのではないでしょうか。
まずはプログラミングを独学で学んだ場合とスクールで学んだ場合の転職に関する違いについて解説していきます。
転職までにかかる費用
未経験からエンジニアになるには最低でも1000時間以上は学習時間が必要と言われていますが、仮に4ヶ月間学習すると仮定すると独学の場合は
1,700円の参考書×2冊=3,400円
2,500円の参考書×1冊=2,500円
Webサブスク型教材×4ヶ月=4,000円
計9,900円
となり、約1万円で学習をすることができます。
一方プログラミングスクールで学習する場合(転職サポート有り)は、
ポテパンキャンプ / Railsキャリアコース
SAMURAI ENGNEER / 転職保証コース
Code Camp / エンジニア転向コース
DMM WEBCAMP / エンジニア転職短期集中コース
TechAcademy / エンジニア転職保証コース
※4ヶ月コースがないスクールは4ヶ月分に計算をして算出しています
平均567,372円となり、約57万円となりました。
しかし、最低値はポテパンキャンプ4ヶ月換算で352,000円、最高値はDMM WEBCAMP4ヶ月換算で925,064円と最大約57万円の差があります。
これは転職サポート込みの値段では有りますが、独学とスクールに通う場合での費用面ではかなり差があると言えます。
転職を目的とした場合は効率的と言えますが、趣味や興味程度に学習される方は注意が必要です。
ポートフォリオの完成度
未経験からのエンジニア転職では、『未経験大歓迎!』といった求人募集でもポートフォリオの提出が求められる場合があります。
ポートフォリオは基本的に”何を作らなければいけない”といった決まりはなく、基本的には自身の技術力や知識量などが主に面接官から見られる部分になります。
そのポートフォリオの完成度に関して、独学とスクール卒で差が生まれる場合が多いです。
主な差が出る部分は
・コードの簡潔さや命名規則
・GitHubなどを利用して作る過程のプルリク文言
・利用できると有利になる機能などの知識量
などが挙げられます。
独学でもハイクオリティなポートフォリオを作成される方もいますし、スクール卒ではあるもののフリマサイトのクローンしか作れないという方もいるので、一概にどちらが良いということは断言できません。
しかし、転生サポート付きスクール卒の方のポートフォリオは、企業へアピールできる部分を把握していたり、添削してもらうことでブラッシュアップをすることができるので、独学のみで作ったポートフォリオよりも高く評価される場合が多いです。
転職先決定までの期間
『IT業界は人手不足』という言葉はよく耳にするものの、実際転職活動をしてみるとなかなか内定をもらえないということが多いです。
その転職先決定までの期間ですが、やはりプログラミングスクール卒の方が短い傾向にあります。
その理由とは、転職サポートのあるスクールは転職先の提携企業がある場合が多いため優先的に面接までパスすることができたり、模擬面談などで事前対策のサポートがあったりするためです。
当ブログを運営するポテパンキャンプの卒業生でいうと、だいたい2週間〜2ヶ月以内で転職先が決まります。
独学で学んだ後の転職活動の場合はそもそも書類審査の段階で弾かれてしまうことが多いため、転職活動期間は3ヶ月〜6ヶ月ほどになることが多いです。
転職後の活躍具合
未経験エンジニアとしてデビューした場合、独学だとGitHubで本格的にレビューをしてもらったり、複数人で開発業務をしたことのある方が少ないため、最初は雑務や基礎研修などから始まる場合が多いです。
一方、スクール卒の場合はある程度の技術力があることが分かっており、スクールによってはチーム開発や現役エンジニアからのレビューを経験している方もいるため、独学の方よりも早く開発業務にアサインされることがあります。
また、独学でSESとして契約した場合は希望の業務ができなかったり、プログラミングを一切使わせてくれない雑務を命じられることがあったり、面接で聞いていたこととは違う業務を課せられることがあります。
しかし、スクールの提携企業先に正社員として転職する場合は、スクールがあらかじめ企業の業務内容を確認している場合が多いため、面接時と実際の業務のズレがほぼなく、エンジニアとしてすぐに活躍できる場を用意してくれることが多いです。
ポテパンキャンプの提携先企業は自社開発系が多いため、「確実にコードを書きたい!」「責任を持って開発業務に携わりたい!」という方にはおすすめです。
スクール卒の方がレベルが高いか低いかについて、散々色んなエンジニア見てきたけど、真実は「人による」です。これ以上でも以下でもありません。スクールに通っただけでレベルアップすると思ったら大間違い。スクールもその他の手法も「手段」であることを忘れてはいけません。手段を使う人次第です。
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) September 27, 2021
プログラミングスクールに年齢制限はあるか
プログラミングスクールにも色々な種類があり、完全オンライン型や通学型、合宿型、転職先確約型などの学習形式や料金が無料、有料など様々です。
基本的には有料であるスクールが多く、教養として学ぶコースには年齢制限が設けられていないことが多いです。
しかし、最終ゴールを転職としているコースの場合は30歳以下などの年齢制限やその他条件があることがあります。理由としては30代以上の未経験エンジニア採用をしている企業が少なく、転職に保証をつけるのが難しいためです。
そのため、『転職できなければ全額返金保証』などの返金制度があるスクールはほぼ確実に年齢制限があると思っておいた方が良いでしょう。
未経験エンジニアを募集している企業の応募条件の中で年齢は26.7歳まで。
長期的なキャリアを考えるためという理由でこの年齢が設定されています。
やりたくても年齢で応募できないと諦めてしまっては絶対に後悔します。後悔しないように若いうちからキャリアを考えていきましょう。— たくや@未経験からエンジニアへ羽ばたく人を全力応援隊 (@sato_t_positive) April 10, 2022
プログラミングスクール別の転職先
卒業後の転職先はスクールによって様々です。
ここでは公式ページで公開している転職先を4スクール分お伝えします。
ポテパンキャンプ
証券会社営業→デイトレーダー。ポテパンキャンプ受講後にGMOメディアに内定!
GMOメディア株式会社という、自社開発・自社運営のサービスを中心に事業を展開している企業へ入社します。 自分でサービスを作ったり成長させたいという理想があり、その思いにマッチしたため入社を決意しました。 これからまだまだニーズが増え、市場も大きくなるRubyエンジニアとして業務する予定です。
大手日系メーカーの経理から、不動産テックスタートアップのRailsエンジニアに転職成功!
スペースリーという、オンライン内見などのVRコンテンツを編集管理できるソフトウェアを提供している企業にRailsエンジニアとして入社しました。スタートアップ企業ですが、優秀なエンジニアが多く在籍しており強い開発チームでプロダクト開発しています。私はRailsでのバックエンド開発を中心に、Vue.jsでのフロントエンド部分も担当しています。
エンジニアという仕事は楽しい!営業から上場企業Railsエンジニアへ転職成功!
東証一部上場のHRテック企業でRailsエンジニアとして働いています。 私にとってすごく良い環境で、先をいく先輩がつきっきりで教えてくれるので本当に助かってます。 1ヶ月の教育カリキュラムも用意してくださり、毎朝15分のミーティングでCTOが今詰まっているところを確認してくれる制度もあります。 遅くまで残っていたら先輩につきっきりで教えていただける事が多いので、結構自主的に残って学習してます。笑
エントリー開始後1週間で2社内定!医療関連からWebエンジニアに転職成功!
正社員での仕事を続けながらの受講だったので勉強の時間の確保が大変でしたが、遅い時間まで質問が可能だったことで勉強を継続することができました。質問をしたときに、答えだけではなく調べ方や解決方法を教えてくださるので、自走力が身につきました。 また、転職サポートでは業務未経験では応募できる企業も少ないだろうと考えていたのですが予想と反してとてもたくさんの企業を紹介していただき、エントリー開始してから1週間で2社から内定をいただけました。 書類、面接、ポートフォリオ、全てを確認しアドバイスをいただいたことで自信をもって応募することができたことも良かったです。
22歳。大学卒業後ポテパンキャンプを受講したのちRailsエンジニアとして転職成功!
コネクト株式会社に入社します。大手クライアントとの取引が豊富な会社で、要件定義からリリースまでフルスタックエンジニアを目指せる環境に魅力を感じました。また、規模の大きいサービス開発に携わることで、より多くの方に価値提供できると思いました。
侍エンジニア
・株式会社CaSy
・株式会社スピードリンクジャパン
・しくみ製作所株式会社
・Modis株式会社
・ALH株式会社
など
DMM WEBCAMP
合同会社DMM.com
GMOメディア株式会社
株式会社クラウドワークス
ピクスタ株式会社
株式会社ゲームエイト
など
テックキャンプ
株式会社U-NEXT
株式会社ジグザ
株式会社エル・ティー・エス
株式会社Mobility Technologies
寺田倉庫株式会社
など
失敗しない転職サポート付きプログラミングスクール選びのコツ
無料カウンセリングで気になることは徹底的に聞く
ブログやSNSなどの口コミだけで判断してスクールを選ぶのは危険です。
おすすめは、プログラミングスクールに求めるもの(質問回答の速さや実践的なカリキュラムの有無など)や、希望の働き方(フルリモートがいい、地元で就職したいなど)の軸を定めておき、実際にカウンセリングで聞くのが大事です。
転職サポート付きのプログラミングスクールはやはり値段も張るため、しっかりと気になる部分は徹底的に聞いて、自身の不安を払拭した上で選択しましょう。
複数のプログラミングスクールを比較検討する
スクール選びは比較検討をすることをおすすめします。
理由としては、転職を伴うプログラミングスクールの場合は学習期間が長く、カリキュラムの内容やサポート体制が自分に合わない場合は挫折率がかなり上がってしまうためです。
気になる全てのスクールで無料カウンセリングをするのは、時間も労力も消費してしまうので、2,3スクール程度候補を絞ってカウンセリングの申し込みをするのがおすすめです。
卒業生の口コミを調べる
ブログやSNSなどの口コミだけでスクールを決めるのは危険と言いましたが、卒業生の口コミは絶対に確認しておくのが良いです。
人間の心理的に「とても良かった場合」や「とても悪かった場合」に特に感情が動き口コミを投稿する傾向にあるため、事実に基づく良い部分と悪い部分を把握しやすいです。
Twitterでのつぶやきで確認するのが一番生の声を拾いやすいですが、アフィリエイト目的で作成したブログ記事に飛ばされるアカウントも多くあるため、#駆け出しエンジニアと繋がりたい や #プログラミング初心者と繋がりたい などのタグで検索するのがおすすめです。
転職サポート付きスクールはポテパンキャンプがおすすめ
ポテパンキャンプでは未経験からエンジニア転職をしたい方向けに作られた分かりやすいカリキュラムや動画解説、現役エンジニアからのレビュー、手厚い転職サポートなどがあります。
無料プログラミング学習サイトでは学べない現場で通用するコードの書き方やポートフォリオの添削など、エンジニアとしてすぐに活躍できるようになる学習環境が整っているため、未経験エンジニアとしての転職を考えている方におすすめです。
無料カウンセリングでキャリア相談も可能なので、ぜひお気軽にお申し込みください。
また、初心者の方でも分かりやすく楽しく学習できる『はじめてのプログラミングチャンネルbyポテパン』というYouTube動画もあります。
こちらのチャンネルでは、HTMLとCSS、JavaScript、Rubyなどを、完全プログラミング未経験のプログラミング初心者玉井夢さんに現役CTOの村上先生が優しく厳しく解説していく内容です。
このチャンネルではその他にも、ポテパンキャンプ卒業生で年収1,000万を超えるエンジニアへのインタビューや、転職活動に有利なポートフォリオの作り方なども解説しているので、気になる動画があるかチェックしてみてください。
まとめ
今回は未経験エンジニア転職について、独学とプログラミングスクールの比較を中心に解説していきました。
やはり現状だと、20代での転職成功率が圧倒的に高いため、エンジニア転職を考えている方は今すぐにプログラミングを学習始めるなどアクションを起こしましょう!