Java Silverの資格取得を目指す上で大切になるのが、過去問による試験対策です。
本記事では、Java Silver資格の取得に初めて挑戦される方向けに、試験の概要から過去問での試験対策方法についてご紹介していきます。
Java Silverは比較的、難易度が低い資格でありながら、Javaに関するスキルを証明する国際的な資格です。参考書と過去問をこなして、一発合格を目指しましょう。
- Java全般に関する基本的な内容が出題範囲
- 過去問の正答率は80~90%以上を目指そう
- 定番の黒本、紫本で試験対策を
- 過去問をくり返し対策するのが試験対策に効果的
目次
Java Silverの試験概要を把握しよう
Java Silverの資格取得には、試験概要を正確に把握した上で効率的な試験対策を行うことが大切です。
まずは基本的な情報について確認しておきましょう。
Java Silver資格について
Java Silverの資格は、正式名称を「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 〇〇」と呼びます。
試験の正式名称は「Java SE ○○ Programmer Ⅰ」で、試験名称と資格の名前が異なります。
試験概要
最新版の試験名は「Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN) 」です。
- 前提資格: なし
- 出題形式: 選択問題
- 試験時間: 180分
- 出題数: 80問
- 合格ライン: 63%
- 受験料: 32,340円(税込)
参考: Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN)
2019年6月27日に日本語版がリリースされています。
Java Bronzeという資格も提供されていますが、Bronzeの資格を保有していない方でもいきなりSilverに挑戦することが可能です。
一方で、Java Goldの資格を取得するためには、Java Silverを有していることが前提条件として設定されています。
試験の目的
Java Silver SE11の資格は、「Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができる開発初心者向け資格」と定義されています。
「日常的なプログラミング・スキルだけでなく、さまざまなプロジェクトで発生する状況への対応能力も評価することを目的」とした試験です。
資格を取得することで、Javaに関する基本的な知識を有していることが証明でき、就職や転職時に役立てることも可能です。
出題範囲
oracleの公式ページに、Java Silver SE11の試験内容チェックリストが下記のように掲載されていますので、確認しておきましょう。
- Javaテクノロジと開発環境についての理解
- 簡単なJavaプログラムの作成
- Javaの基本データ型と文字列の操作
- 演算子と制御構造
- 配列の操作
- クラスの宣言とインスタンスの使用
- メソッドの作成と使用
- カプセル化の適用
- 継承による実装の再利用
- インタフェースによる抽象化
- 例外処理
- モジュール・システム
参考: Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN) 試験
Java Silver取得には過去問を中心とした試験対策に取り組もう
ここまでご紹介した試験内容で、出題数80問のうち合格ラインに達する63%以上の正答率が必要になります。
効率的な試験対策としては、Java Silver資格に特化した過去問を中心とした方法が王道です。
過去問から始めるべきかは自分のレベル次第
試験対策を始める上で、いきなり過去問から始めるべきかは自分のレベルにより判断すべきだと言えます。
現状のレベルを確認する意味でも一度過去問を解いてみるのも良いですが、現状明らかに合格水準に達していない場合には、まず参考書を一通り確認する方が良いでしょう。
反対に既にある程度Javaの知識を有している方であれば、過去問を一度解いてみて、理解できていない部分を重点的に学習するのが効率的です。
どちらの場合でも、過去問だけでなく、試験範囲が網羅されている参考書は一通り確認しておきましょう。
過去問での正答率は80~90%以上を目指そう
Java Silver SE 11の合格ラインは63%以上に設定されていますが、過去問での正答率は出来る限り100%に近い状態になるのを目指すべきであり、最低でも80%以上は安定して出せるように対策しておきましょう。
過去問や問題集は何度も解く中で、別の書籍やサイトであっても同じ問題が掲載されていることも少なくありません。
問題と解答自体をセットで記憶してしまっており、きちんと理解できていないケースなどを考慮すると、正答率80%程度は目指しておきたいところです。
参考書はあくまで知識の補完と考える
試験対策の際、参考書を100%理解することに集中しすぎて、問題集はあまり解かないという方もいらっしゃいます。
しかし、試験合格を目標に掲げるのであれば、問題集を中心とした学習に切り替える方が効率的です。
あくまで試験で合格ライン以上の点数を取ることが目的のため、どのような問題が出題されるのか、どういった傾向があるのかを把握する方が重要です。
Javaに関する知識を身に付ける上では、参考書自体を読み込むことも悪くはないですが、資格取得を効率的に目指す上では過去問や問題集で点数を取れるように学習することを優先しましょう。
Java Silverの試験対策で利用したい書籍・サイト
では実際にJava Silverの試験対策を行う上で利用したい、過去問が解けるおすすめの書籍やサイトをご紹介していきます。
黒本
「徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応」通称「黒本」は試験対策に欠かせない書籍です。
Java Silverでの試験対策における王道中の王道で、過去問などから実際の試験に限りなく近い形式で問題と解説が多数掲載されています。
黒本に掲載された問題と模擬試験を繰り返し解くことに、学習時間の多くを費やすことが合格への近道です。
紫本
「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11(試験番号1Z0-815」通称「紫本」と呼ばれる書籍は、上述した黒本とセットで利用するのが一般的です。
紫本は参考書であり、過去問や問題集が多数掲載されているわけではありませんが、試験の出題範囲を網羅的に解説しており、模擬試験も掲載されています。
メインとして黒本での問題演習を行いながら、紫本で知識を補完していく方法が効率的な試験対策方法です。
Oracle公式
Oracle公式に掲載されている情報も、試験提供元の情報ですので常に最新版を確認しておきたいところです。
例えば上述したような試験内容チェックリストは学習を始める際にまず確認すべき内容です。
また公式でサンプル問題と解説を一部公開してくれていたりもするため、受験される方は一通り目を通しておきましょう。
「ポテパンキャンプ」では、現役エンジニアが丁寧に分からないことを教えてくれる環境が整っており、少ない期間でエンジニアになれるカリュキュラムがあります。Java Silverのような資格に加えて、より実務的なスキルをつけておくと、さらに転職活動などで有利に働きます。
まとめ: Java Silverの試験は過去問を中心に対策しよう
本記事では、Java Silverの取得に向けた試験対策方法について、試験概要と合わせてご紹介してきました。
記事内で何度も記述していますが、試験に合格するという意味では過去問や問題集に時間を費やすのが効率的な対策方法です。
Javaに関する全般的な知識を手に入れることも大切ですが、試験対策と割り切って、問題と答えを完全に覚えてしまうくらい何度も過去問を繰り返し解き資格取得を目指しましょう。
また、試験問題も80問と比較的多いため、分からない問題は後回しにするなど、時間配分も意識した対策にも心がけましょう。
SE 〇〇の部分には「8」や「11」といったバージョン名が設定され、数年毎に試験自体のアップデートが実施されます。
2021年2月時点での最新は「Java Silver SE 11」です。