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SE(システムエンジニア)とプログラマーの違いとはなんでしょう?

プログラマーを目指しているなら必ず「システムエンジニア」という単語も目にするはずです。同じコンピューターのシステム開発に携わる仕事ですが業務内容に大きな違いがあります。ここではシステムエンジニアとプログラマーの違いについて見ていきたいと思います。

3K(きつい、帰れない、給料が安い)と言われることもあり、それを理由に転職を避ける方もいる方もいるでしょうが、働き方改革などの方針により、多くの企業で改善されているため、まずは探してみることから初めて見ましょう。

この記事の結論
  • 要件定義、基本設計などの上流工程を担う
  • 平均年収はプログラマーよりも高水準
  • 設計を元に工数の見積やプロジェクト管理をすることも
  • いわゆる3Kの企業は一部存在する

SE(システムエンジニア)とプログラマーの違い

仕事内容

システムエンジニアは顧客からどのようなシステムが欲しいのかをヒアリングし、それを元にシステム全体の設計を行いプログラムレベルにまで落とし込みます。プログラマーはシステムエンジニアから受け取った設計を元にプログラムの設計を行い実際にプログラムを書いて(コーディングして)いきます。

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開発フェーズ

システムの開発は大きく以下のようなフェーズに分けられます。ここでシステムエンジニアとプログラマーの仕事の区別という観点から開発フェーズを見ていきたいと思います。

1.要求分析(システムエンジニアの仕事)

どういったシステムが欲しいのか顧客からヒアリングを行います。この時に顧客の要望を十分に聞き出せないと後々仕様変更や仕様の追加が発生するので重要なフェーズです。

2.要件定義(システムエンジニアの仕事)

要求分析の内容を精査し、設計を行うのに必要な要素を抽出します。

3.基本設計(システムエンジニアの仕事)

外部設計ともよばれ、要件定義で抽出した内容からシステムの規模や必要となる機材(サーバーやネットワークなどのインフラなど)やシステムをコントロールするためのインターフェースの仕様などを決めます。

4.詳細設計(プログラマーの仕事)

内部設計、またはプログラム設計とも呼びます。プログラミングを行うための入力情報や出力情報の精査、具体的なプログラムの動き方などの設計を行います。システムエンジニアが詳細設計を行う場合もありますが、多くの場合プログラマーに設計が委ねられます。

5.プログラミング(プログラマーの仕事)

実際にプログラムを書いていきます。漠然とプログラマーというとこの部分のみを思い浮かべる人が多いでしょう。

6.単体テスト(プログラマーの仕事)

完成したプログラムがきちんと動作するかどうかをテストします。システムエンジニアが行う場合もありますが、ほとんどの場合単体テストレベルではプログラマーが行います。

7.結合テスト(システムエンジニアとプログラマーの仕事)

複数のプログラムを連結させての試験になります。システムエンジニアが統括を行いますが不具合があった際には即座に対応できるようにプログラマーも立ち会いのもとで行われるのが一般的です。

8.システムテスト(システムエンジニアの仕事)

システムのすべての機能を連結動作させてのテストになります。負荷試験もこれに含まれており、ソフトウェア面だけではなくハードウェアの性能も試されます。システムの規模が大きくなると専用のテスト要員を配置することもありますが、その統括はシステムエンジニアの仕事になります。

9.運用テスト(システムエンジニアの仕事)

本番さながらに顧客に使ってもらい最終チェックを行います。オンラインゲームにおけるαテストやβテストを思い浮かべてもらえば分かりやすいでしょう。

10.本番稼働(完成)

カットオーバーと呼ばれます。システムが完成し実際に動き出します。この日は記念すべき日なのでほとんどの場合就業後は宴会になります。この後不具合対応を迫られることもありますが、数々の苦労が報われる瞬間なので皆と喜びを分かち合いましょう。

年収

開発フェーズを見てもらえばお分かりだと思いますが、システムエンジニアはプログラマーの上位に位置し、プログラマーを統括し指揮するポジションです。したがってシステムエンジニアは社内でも何らかの役職に着いている場合が多いです。よってシステムエンジニアの方がプログラマーより一般的に年収は上になります。

システムエンジニアとしての実績にもよりますが、プログラマーの平均年収である414万円を上回る場合が多いです。

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SE(システムエンジニア)の仕事の流れ・詳細

システムエンジニアの仕事は開発フェーズに書いた通りなのですが、もう少し細かく書くとシステム全体の規模を把握し、工数を計算しシステム開発に必要な費用や機材、人員を見積もるというシステム全体のマネージメントも行います。

システムが巨大になるにつれこの見積もりは難しく、考慮する要素は増えるため大規模なシステムになるとこの見積だけで複数のシステムエンジニアが仕事に当たることも珍しくありません。また、大規模なシステムになると1人で統括することが難しいので各開発フェーズ毎に担当のシステムエンジニアを配する事もあります。

プログラマーの仕事の流れ・詳細

開発フェーズを見ての通り、システムエンジニアがプログラムの設計まで手掛けることは少ないです。多くはプログラム設計はプログラマーの裁量に委ねられるのでここが腕の見せ所です。システムエンジニアの基本設計の要求を全て満たした上で、更に高速かつ不具合のない安定性の高いプログラムが設計出来るようになれば、プログラマーとして一人前と言えるでしょう。

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システム・IT業界は3Kって本当?

IT業界の3Kとは「きつい」「帰れない」「給料が安い」のことです。非常に残念ですがこれは企業によっては本当です。特にプログラマーはモノ作りの職業で必然的に納期が存在し、納期の間際は厳しい状態に置かれることが多々あります。

『きつい』

まず「きつい」についてですが、きつい状況が発生するのは予定通り開発が行えないからです。これは多くの場合開発フェーズにおける要件定義で顧客がどういったシステムがほしいのか?よくヒアリングが出来てないままにその後のフェーズに移行してしまったがために起こります。後になり仕様の変更や追加が発生し、その分の工数を確保できないまま作業が続行されるので起こる事柄です。問題はそのしわ寄せが末端のプログラマーに行っているということです。

『帰れない』

「帰れない」というのも同様の問題です。本来工数の追加があり納期に間に合わせないといけない場合は人員を追加するのが一般的な判断ですが、予算が確保できないなどの理由によりその分の補填をプログラマーに委ねてしまうのです。これにより「帰れない」という事態が発生します。

『給料が安い』

「給料が安い」というのも先の2つに関連します。自宅に帰れないほどの長時間労働をした場合、その残業代は莫大な金額になります。例えば40人が毎月の労働時間と同じ時間残業を行った場合、企業は単純計算で50人分の給与を支払うのと同額の人件費がかかります、深夜残業や休日出勤を行った場合は更に上乗せになります。そこで固定残業費(みなし残業代)などの制度を活用し、極端に残業代を低く抑えます。残業代は基本給がベースとなるので、基本給を低く抑え手当を多く支給するといった給与体系の企業も理由は全く一緒です。

しかもプログラマーの平均年収は414万円。日本人の労働者の平均年収は平成27年度で420万円ですのでこれにも劣ります。自宅に帰れないほど働いているのに労働者全体の平均年収にも及ばないことが全てを物語っています。

しかしほとんどの家電製品にプログラムが組込まれているように、プログラマーやシステムエンジニアの需要自体は増える一方なので大手企業を中心に待遇の改善が進んでいます。もし就職される場合は待遇についてよく検討した上で企業を選択しましょう。

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自分に合った会社を見つけよう!

いかがだったでしょうか?まとめるとシステムエンジニアはシステム全体の設計からマネジメントまで行い、その下にプログラマーは付き仕事を行います。このためシステムエンジニアの方が収入が多い傾向にあります。またシステム・IT業界は3Kは一部企業では本当ですが優秀なプログラマーやシステムエンジニアを確保するために厚遇する企業もあるので待遇についてはよく検討しましょう。

就職の際は是非こういった点に気を付けてみてください。

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まとめ

IT人材の不足が叫ばれる中、今がシステムエンジニアになるチャンスとも言える状況ですので、この機会にチャレンジしてはどうでしょうか。「ポテパンキャンプ」では、無料のカウンセリングを実施しているため、まずは相談してみるのも良いでしょう。

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