社内SEの年収はどのくらいなのでしょう?ここでは社内SEの平均年収を中心に見てみたいと思います。
社内SEの仕事内容
ヘルプデスク業務
例えば社員の壊れたPCの修理や、LANの不具合の修繕や、スパムメール対策、業務で使うソフトウェアの使用説明など社内で起こる様々なPCに関するトラブルを一手に引き受けます。
社内インフラ整備業務
社内ネットワーク設計構築や社内PCの手配や新入社員用のPCの手配やセットアップ。情報セキュリティ対策のためのウィルス対策システムの導入など、社内情報インフラの設計や整備を行います。
保守メンテナンス業務
自社のサーバーや各社員のPC、社内ネットワークなど社内情報インフラの保守メンテナンスを行います。
社内システム開発業務
自社で使う社内システムの企画・設計・製造・開発・運用・保守・改善を行います。この部分のみを指して「社内SE」と呼ぶ場合もあります。
社内SEの給料・年収
社内SEの平均年収
社内SEの平均年収は以下のようになっています。
・全体 男性:平均年収約600万円(中央値:550万円)
・全体 女性:平均年収約470万円(中央値:430万円)
・20代 男性:平均年収約400万円(中央値:400万円)
・30代 男性:平均年収約540万円(中央値:500万円)
全職種の平均年収が30代で約460万円なので、それから比べると大分高い水準です。SEは技術職なので一般的にその技術や実績が給与年収には大きく反映されるのですが、社内SEは必ずしもそうではありません。社内SEはその実績や技術といった要素より、会社の規模や給与体系によって変わります。つまりSE個人としてのスキルは給与にはあまり影響しないということになります。それよりも会社の給与規定の方が優先され給与が決定されるケースが多いです。逆説的な見方をするとそれほど大したSEとしてのスキルや経験がなくとも大企業の社内SEになってしまえばそれなりの年収が見込めるということです。ただしこの場合実際の業務が務まるかどうか?というのは考慮していません。
しかしこの情報は転職する際には有益です。例えば大企業やその関連企業であったり、決算実績が良かったり、社員の平均年収が高かったり、金融・証券・商社・科学といった業種の企業の社内SEになれれば大幅な収入アップが狙えるからです。
働き方を考えよう
社内SEになる際に注目したいのが労働と賃金のバランスです。社内SEを希望する多くのSEがこのバランスで苦しんでるが故に社内SEを志望していると考えられます。例えば金融業や証券業は社内SEとはいえ激務になりやすい上に、扱っている商材がお金であったり証券であったりするのでそのプレッシャーも相当なものです。確かにこれらの業種の給料は他の業種の社内SEより高額な場合が多いのですが、せっかく社内SEに転職しても残業と休日出勤の連続では恐らく長続きしない場合もあります。大切なのは生活のバランスでこれを大きく崩さない程度の業務内容の社内SEに就職するようにしましょう。
医療関係企業の社内SEがトレンド
電子カルテという単語を聞いたことがあるでしょうが、近年医療関係でのIT化が加速しており社内SEの需要が急速に高まっています。例えば病院の会計は特殊な計算を行うのですが、そういった分野で社内SEが今求められています。
社内SEとして働くメリット・デメリット
自分の業務の価値貢献が見えやすい
自身の業務が直ぐに他の社員の役に立つという結果として分かる事が魅力です。また新しい技術を習得したので業務に使おうとしても、きつい予定表の中で差し迫った納期を考慮しながら作業していると試験などが追いつかず結局試せずに終わってしまう事があります。社内SEならそういった心配はいりません。他にも社内の人間からPCについては頼りにされる立場の人間なので、これも大きなやり甲斐となります。
社内SEの主な業務は自社システムの開発や保守ですので、自らのペースで業務が進められるので、ひとつひとつ知識を学習しながら作業が出来ます。加えてクライアントは自社の人間なので厳しい要求やスケジューリングをしてくる事も少なく、システムの納期も進捗状況次第では伸ばす事もわりと容易なので過度な残業になりにくいです。
業務が売上につながりにくい
社内のシステムを扱うという事は逆に社内SEは売上に直接関与しないという事でもあります。自分の技術やスキルが大幅な昇給の要素になりにくいのです。また社内システムにトラブルがあれば評価が落ちますが、正常に問題なく動いていたとしてもそれで褒められるという事はありません。他にも社内SEは一旦社内システムを構築してしまえばあとはその保守運用が主な業務となります。システムの改善を求められるケースも有りますが、その社内SEが優れた技術の持ち主であったとしても企業の売上に直接的に貢献していないので正当な評価を得るのが難しい面があります。このため優秀なSEの場合やる気が維持しにくいという点が挙げられます。
社内SEになるには
転職エージェントを利用
料金は求人を募集している会社持ちなので転職希望者は一切お金はかかりません。また履歴書の添削や面接の対策など就職に関する一連の流れをサポートしてくれる大変有効なサービスです。主なサービスは転職希望が履歴書・職務経歴書をエージェントに渡し、希望の職種、勤務地、待遇、給与などを伝えるとエージェントが希望に沿ったかたちで会社を探してくれます。一番おすすめの方法です。転職エージェントは人材紹介会社のサービスの1つで、求人を募集している会社と転職希望者の間を取り持つ役目をします。
転職求人サイトを利用
転職求人サイトで「社内SE」を検索し、どのような求人があるか調べ気に入ったら応募してみましょう。また社内SEを募集している企業はIT業界に限らずあらゆる業種で募集があります。転職求人サイトは沢山有るのでその中から探すのは大変ですが、可能な限り多くの求人を見るようにしましょう。業種を絞らずに幅広く探すのが良い求人に巡り会えるコツです。
ハローワークを利用
気に入った求人があれば求人番号をメモし、最寄りのハローワークに相談しましょう。また現在ではWEBサービスも行っており他の転職求人サイトと同じような使い方も出来ます。意外と知られていないのが、ハローワークは在職中でも利用できます。またハローワークの求人票は書式が決まっているので、求人の比較が楽になっています。
紹介予定派遣で正社員を目指す
注意点は会社の求める技術レベルに達していなかったり素行不良などがあると正社員には採用してもらえない場合があります。紹介予定派遣とは派遣社員として一定期間働いた後、正社員として採用してもらう仕組みです。
ヘッドハンティングされる
自分で行うのは履歴書、職務経歴書、自己PRの登録だけなのでお手軽ですが、スキルや実績がないとなかなかスカウトされないという事態になります。転職求人サイトで行っているサービスのひとつで、履歴書、職務経歴書、自己PRなどをレジェメとしてサイトに登録しておくと企業側がその内容を閲覧し、気に入った人材がいる場合には企業の方からスカウトが来る仕組みです。
自分の年収と比べてみよう!
いかがでしたでしょうか? 社内SEの給与水準は高いです。皆さんも社内SEに転職し給与アップを図りましょう!