Web技術は日進月歩を遂げまさにフロントエンジニアは今や花形となっています。とはいえその分フロントエンジニアになるには、新しい技術を使いこなせるスキルが必要です。そのようなフロントエンジニアに未経験からでも採用される可能性があるのをご存じでしょうか。
今回はフロントエンジニアの仕事とはどのようなものか、また収入や今度の展開などを紹介します。
- フロントエンジニアの仕事とは、利用者が何か操作した際に実行されるサーバーとの通信処理と、通信した結果を用いて画面を書き換える処理の作成などを担当する。
- フロントエンドエンジニアに必要な能力・スキルとして、コーディング力、プロジェクト推進力、コミュニケーション能力、発想力が挙げられる。
- 未経験からフロントエンジニアを目指すなら、まずはWebサービスを作る仕事の全体像を把握するのが最初。その後、JavaScriptなどのスキルを学ぶのがおすすめ。
- 未経験OKのフロントエンジニアの求人を探すなら、しっかりした教育プログラムで学べる会社を優先で。教育熱心なベンチャー企業も狙い目。
- 未経験でもフロントエンジニアになれるものの、簡単にはなれないので目標をしっかりと持ち、果敢に挑戦する気構えが大事。
目次
フロントエンドエンジニアの仕事内容
Webブラウザに表示される利用者が操作する画面用に作られた処理を指す言葉です。Webブラウザで動作するプログラム言語のJavaScriptにより、まるでアプリケーションのように動作する処理を作れます。
例えばアマゾンや楽天等のネットショッピングサイトでは、発送先や電話番号などの個人情報を、サーバーに保存してあるデータを呼び出すことが可能です。このようなWebブラウザの画面でボタンが押したときに画面の一部を書き換える処理がフロントエンドの機能です。
一般的にWebシステムは、Webデザイナーのデザインした画面をベースにサーバー側でWebブラウザに表示する画面を作成する方法と、利用者が操作する毎にサーバーと通信してWebブラウザ側で書き換える方法とがあります。フロントエンドはWebブラウザ側で書き換える方法で、より使い易いWebサービスを作ることが可能です。
そしてフロントエンドエンジニアは、利用者が何か操作した際に実行されるサーバーとの通信処理と、通信した結果を用いて画面を書き換える処理の作成などを担当します。そしてこの処理の作成にはJavaScriptのプログラムにより、HTMLやCSSを書き換えられるだけのスキルが必要です。
また実際のプロジェクトでは、デザイナーとフロントエンジニアの他、サーバー側のプログラムを担当するエンジニアとチームで開発をすすめます。PMの管理の下、デザイナーや他のエンジニアと打ち合わせする機会も多いので、それぞれが使う技術や用語などを学ぶことも重要です。
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フロントエンドエンジニアに必要な能力・スキル
コーディング力
フロントエンドエンジニアに欠かせない能力として上げられるのがコーディングスキルです。
フロントエンドエンジニアになるには「HTML」「CSS」「JavaScript」の技術が必要とされます。また最近ではGoogleやMicrosoftなどが提供しているAPIをWebサイトに実装したり、CMSを使用してWebサイトを制作したりできるスキルもその都度必要になります。
年々フロントエンドエンジニアが習得する必要のある技術は増えていき、新しい言語が開発されることですぐにその言語を導入することもあります。
プロジェクト推進力
フロントエンドエンジニアには一つのプロジェクトを進めていく能力も必要とされます。
WebサイトのコーディングやWebアプリケーションの実装だけではなく、フロントエンドエンジニアはチームの他のメンバーであるエンジニアやデザイナーと一緒に一つのプロジェクトを進めていくのが普通です。
そしてプロジェクトを進める際に大事なことは自分に与えられた業務をこなすことだけではなく、他メンバーの進捗に合わせプロジェクト全体を進めていく力です。チームメンバーの状況に合わせて自分が担当する業務の進行スピードを調整することが大切です。
コミュニケーション能力
フロントエンドエンジニアに限られたものではありませんが、エンジニアであってもコミュニケーション能力は仕事をする上でとても大切です。
特にフロントエンドエンジニアの場合、Webサイトなどのデザインを担当するWebデザイナー、またサーバー側のシステム構築を担当するバックエンドエンジニアなどとコミュニケーションを取り、一つのWebサービスを構築しなければなりません。
自分とは違う業務を担当しているチームメンバーとの仕事がスムーズに進むよう、コミュニケーションに配慮しましょう。
発想力
デザイナーがデザインしたWebサービスを実装するのがフロントエンドエンジニアの仕事、という印象もありますが、それだけではなく発想力も必要とされます。
デザイナーの人が指定したアクションはどのライブラリを使用すれば実装できるのか、また指定された機能に適したAPIは何なのかなど、フロントエンドエンジニアも考えなければいけないことがたくさんあります。そのため発想力が重要になるのです。
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フロントエンドエンジニアの年収
一般Web製作会社、SIerなど会社により異なりますが、相場として400万~600万円の範囲で推移してます。一部ベンチャー企業の中にはかなりな高額を提示する企業もありますが、本人の能力次第でしょう。
独立してフリーでされているエンジニアもおり、年収1000万をこえる報酬を手にしているエンジニアもいるようです。もっとも案件の難易度と先方様の予算もありますので、一概に優秀といっても限りがありますが一旦認められると継続して依頼されることが多くスキルを身につければ安定して良い収入を得られるでしょう。
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未経験者はまずここから勉強しよう
フロントエンドエンジニアを目指す場合は、まず仕事の全体像を把握されることをお勧めします。木を見て森を見ず。よく言われることですが、自分の適応性や可能性と現在の距離を判断する上でフロントエンジニアの仕事を理解する必要があります。
ネットや本屋などで仕事をよく理解した上で必要な知識や習得過程を計画しましょう。全くの未経験者であればWordPressなどから入っていくのも一つの方法です。WordPressもプラグインと組み合わせればかなりな表現が可能です。
Webシステムのイメージを体感し、JavaScript、PHPなどに入っていくのも手でしょう。今は学習ツールが豊富にあり、自分のPCやスマホで簡単に実装したりチェックできたりするので学習効果も以前に比べかなり恵まれてます。一から構築することで、Webの動作に必要な構築環境や動作環境も合わせて学び見識を深めることが可能です。
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未経験者におすすめの本・参考書
つづいてフロントエンドエンジニアの実務経験がない人におすすめしたい本3冊を詳しく紹介します。
フロントエンジニア養成読本[HTML、CSS、JavaScriptの基本から現場で役立つ技術まで満載!]/斎藤裕也(著)、石本光司(著)、加藤賢一(著)、水野隼登(著)、その他
こちらの本ではフロントエンドエンジニアとして働く時に必要になる心構え、そしてフロントエンド開発に関する基礎知識やレベルアップするにあたって必要な知識が書かれています。
実際に仕事の時に活用できるCSSレイアウトパターン、設計、プリプロセッサなどを本書では学習できます。フロントエンドエンジニアを目指している人の入門書におすすめの一冊です。
Webデザイン良質見本帳 目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集/久保田涼子
本書では品質の高いWebサイトが415点紹介されており、デザインのアイディアのヒントが詰まっている一冊です。Webデザインに関わるフロントエンドエンジニアにも参考になる一冊です。
こちらの本ではWebサイトのレイアウト、配色、フォントや素材、プログラムなどページを構成しているそれぞれのパーツの解説が書かれています。なのでWebサイトを実装する時のヒントが見つかり、デザイナーやクライアントとの打ち合わせなどにも役立ちます。
Webデザインを学びたい人にもおすすめの一冊です。
レスポンシブWebデザイン「超」実践デザイン集中講義/山崎大助
こちらの本ではレスポンシブWebデザインの実装方法が分かりやすく解説されています。レスポンシブWebデザインとはパソコンの画面やタブレット、スマホなど画面サイズが違うそれぞれのデバイスでもWebサイトが綺麗に表示されるようにするためのページを調整する実装のことです。
レスポンシブWebデザインのサイト設計の方法、また基本的な制作方法について分かりやすく解説されているので、レスポンシブWebデザイン初心者の人もこちらの本を参照すれば実装できるようになります。
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未経験OKのフロントエンドエンジニア求人の探し方
最近は若年者向けに、「弊社は教育プログラムの充実で未経験でも安心!webデザイナー兼コーダーを目指す人募集。」などの広告を目にすることがあります。実際、クライアントサービスの向上とシステム開発の需要拡大をきっかけに、新規事業としてSI事業部を立ち上げている企業が目立つようになってきました。
社内でプロによる教育プログラムを充実させ、未経験の方が安心してキャリアアップできる体制を設けている企業様も少なくないようです。転職サイトや新人中途採用で未経験者向けに募集を出している企業の人事担当者に確認したりセミナーへ参加するなどして情報収集できる機会も増えてきました。
応募する上でフロントエンジニアの仕事の概要を理解し、キャリアプランを明確にして積極的な姿勢を見せればチャンスもあるかもしれません。未経験で入社するのであれば、しっかりした教育プログラムで学べるところをお勧めします。
なお少数精鋭のベンチャー企業の場合、個々の社員は優秀でも、人を教育する費用や時間が限られており、人を増やすのに苦労しています。そのため最初は大手のしっかりしたSIerやWeb会社でしっかりノウハウを学ぶことをお勧めします。
もちろんベンチャー企業でも新人教育に熱心で、新しい技術を積極的にチャレンジしている企業もあります。ぜひ自分に合った未経験OKの求人を探してみてください。
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未経験からでも頑張ろう!
強い思いがあるのなら、自分の可能性に挑戦してみてください。やる気次第で可能性はいくらでも広がります。未経験でもネットなどの活用で費用をかけずに学習することも可能です。Web構築を実際に未経験で体験したいのであれば、教育セミナーに参加するのも手でしょう。一昔前は本のみで学習してましたが、現在はやる気があればかなりのことが実現可能な環境にあります。
もっとも未経験で企業に応募するは年齢制限などの仕切りはあるかもしれません。年齢要件を過ぎても適応力があるか会社によって判断も異なります。可能性があるのなら、ぜひ積極的に挑戦してください。ネット社会に生きている今日、学びが無駄に終わることは決してありません。
実際、どんな職業についても共通して言えることですが、仕事に対してしっかりした目的意識や目標を定めることが何よりも重要です。漠然とフロントエンジニアになりたいでは恐らく挫折するでしょ。
Web全体からみればフロントエンジニアは黒子のような存在です。デザインが表であれば裏の存在です。しかし、しっかりした骨組みがなければシステムそのものは使えません。自分の立ち位置を理解した上で、常に世の中のニーズといつも接し、疑問や巷にない新たな発想を掻き立てるような習慣も必要です。
好奇心を養い続け果敢に挑戦する気構えを如何に持続できるか?熟年エンジニアがいつも考え続けることです。目の前の製作技術も必要ですが、何よりも先に顧客のニーズを理解することが必要でしょう。今後ますます必要とされるフロントエンジニア!より多くの若き力を大いに期待します。
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まとめ
以上、フロントエンジニアは未経験でもなれる?仕事内容と今後の展望についてでした。未経験からフロントエンジニアとして就職したい、と考えている方は、ぜひ、参考にしてください。
なおこのサイトを運営しているポテパンでは、Ruby on Railsを学んでWebエンジニアを目指す方を対象としたプログラミングスクール、ポテパンキャンプを運営しています。卒業生の就職率の高いスクールなので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。