プログラマーに転職したいが、どうすればプログラマーになれるのだろう、そう考えている方が多いのではないでしょうか。プログラマーは資格が無くても誰でもなれるうえ、20代で年収1000万円も夢ではありません。
とはいえプログラマーとして働くためにはITに関する知識やプログラミングスキルが必要です。そこでここでは、プログラマーの仕事内容やプログラマーの就職先、必要なスキルなどプログラマーになるために是非知っておきたい情報をご紹介します。
- プログラマーが担当するのはシステム開発における設計、プログラミング、テストの3ステップ。
- プログラマーの働き方は様々なので、まずは何をやりたいかを明確にして準備しなければならない。
- プログラマーに必要なスキルは、プログラミングスキルのほかに、基本的なITの知識やコミュニケーションスキルなどたくさんある。
- 未経験からでもプログラマーになるのは可能。プログラミングスクールの活用も検討してほしい。
- 未経験OKのプログラマーの求人は転職サイトを探せばたくさん見つかるし、転職エージェントを利用すればトラブルを避けられる。
- 面接官がチェックしていることを知り、しっかり対策して就職面接を乗り切ろう。
目次
プログラマーの仕事内容
プログラマーの仕事は大きく3つに分けられます。
設計
設計とは、システムエンジニアなどが作成した仕様を実現するするため、どんなプログラムを作成するか検討することです。詳細設計と呼ばれることもあります。
例えば人間が「腕をかく」という動作は、かきたい腕と反対の腕の肘を曲げ、腕を動かしてかきたい部分に指先を持っていき、かきたい部分に爪を押し当て、指の第一関節を曲げ伸ばしし、それを痒みが収まるまで繰り返すといういくつかの動作から成り立っています。
プログラムもこれと同じで、細かい処理の組み合わせです。設計とはプログラムの仕様を細かい処理に分解し、それぞれの処理をどうやってコンピュータに命令するかという方法を考える作業です。ただ仕様通りに動作すればいいというわけではなく、CPUやメモリといったリソースの使用効率が高く、より速く動作する方法を考える必要があります。
プログラミング
プログラミングとは、設計した内容をプログラム言語によるコンピュータへの命令として記述することです。そしてプログラミング作業には、プログラミング言語によるソースコードを記述する「コーディング」、ソースコードをCPUの命令の組み合わせに変換する「コンパイル」、ソースコードの文法誤りや処理方法の誤りを修正する「デバッグ」といった作業が含まれます。
テスト
作成したプログラムが仕様通りに動作するか検証する作業がテストです。テストでは、実際に利用者が使う場面を想定して様々なテストケースを作成します。「Webの画面から入力された2つの数字を足して結果を画面に表示する」というプログラムであれば、数字ではなく文字を入力してみたり、何も入力せずに処理を実行してみたり、わざとエラーが出るように入力してその際の応答をチェックする、といった具合です。
【関連記事】
▶プログラマーの仕事とは?その実態とは?
▶プログラミング能力を身につけて就職しよう!
▶プログラミングは若い頃に始めるべき?始める年齢とメリット・デメリット
未経験からWebエンジニアになりたい方におすすめ
のスクールはこちら
プログラマーになりたければどんな会社に入るべきか
働き方や開発対象は様々
プログラマーの働き方は様々です。一般的なサラリーマンと同じように会社に所属し、その事務所で仕事をするスタイルの他、会社に所属しながらも自宅で仕事をする在宅ワーク、会社に所属せずにフリーランスとして働くスタイルなど自分に合った働き方を選べます。
また、プログラマーが働く会社も様々です。自社でアプリケーションなどを開発している会社もあれば、別の会社へ社員を派遣し、その会社で使うシステムを開発している会社もあります。さらに企業向けシステムやWebシステムなど、会社によって開発するシステムの種類が違っており、そこで使用しされるプログラミング言語も多種多様です。
プログラマーの働き方が良いか
どのような働き方にも一長一短があります。自社でアプリケーションを開発している会社に勤めれば、安定した待遇や給与を得られます。しかし仕事の内容に変化がなく、まったく新しい製品やプログラミング言語に触れる機会が少なくなるでしょう。
一方他社のシステム開発を請け負っている会社の場合、幅広いジャンルの製品開発に関われる反面、良い契約がない時期にはプログラミング以外の仕事をしなくならなければなるなど不本意な仕事をせざるを得なくなる場合もあります。
またフリーランスは自由度が高い反面安定性も低く、仕事がない=給与がないというリスクを抱えた働き方です。
まずは何をやりたいか明確に
これからプログラマーになろうと思っている方は、まず自分がどのような働き方をしたいのか、どのような製品の開発に関わりたいのか、どのようなプログラミング言語を使用したいのか、将来的にどのようなプログラマーになりたいのかをしっかりと考え、それに合った会社を選ぶことが大切です。
ただし、プログラミング以外にもオペレーターやサポートセンターなど幅広い業務を取り扱っている会社の場合、未経験のプログラマーはなかなかプログラミングの仕事をさせてもらえないという事態にもなりかねません。その会社が取り扱っている業務内容や社員のプログラマーの割合なども可能であれば事前に調べておくのがいいでしょう。
【関連記事】
▶プログラマー就職の前に知るべきポイント!就職先や仕事内容は?
▶在宅プログラマーの魅力とは?働き方や年収などを解説しました
未経験からWebエンジニアになりたい方におすすめ
のスクールはこちら
プログラマーに必要な能力・スキル
プログラマーに必要なのは言語やプログラミングの知識とスキルだけだと思っている人もいるかもしれません。しかし一流のプログラマーになるにはもっといろいろなスキルが必要になります。
OSやCPU、メモリ、ネットワークに関する基本的な知識
プログラミング言語や文法を覚えただけではよいプログラムを書くことはできません。より処理速度が速く、よりリソースの使用効率の良いプログラムを書くためにはプログラムによってCPUやメモリといったリソースがどのように使われるのか、データがどのようにネットワーク上を流れていくのかといったITの基本的な知識が必要になります。またプログラムに何かしらのバグがあった場合も、その原因を解明するためにはITインフラに関する知識が必要不可欠になります。
応用力
プログラミングは命令文と文法の組み合わせで多様な処理を実現させる作業です。プログラミング言語の文法は普段我々が使っている言葉と比べるとその種類はごくわずかです。その限られた文法と命令文で様々な処理を記述しなければなりません。これには高い応用力が求められます。
コミュニケーション能力
プログラミングはよほど小規模のシステムでない限り、チームで行う作業です。一つのシステムを複数のパーツに分割し、それぞれを1名から数名のチームでプログラミングして最後にすべてのパーツを合体させる、というのが一般的なプログラミングの進め方です。チーム作業である限り、コミュニケーションは欠かせません。
チーム内で統一されたソースコードのコーディングルールがある場合、それに従う必要があります。また、誰がどのモジュールをどこまで作成したのかといった進捗の共有など、チームで作業する上で意識しなければならない事柄はたくさんあります。どれもコミュニケーション能力を必要とするものです。
【関連記事】
▶未経験からプログラマーになるにための心得とは?
▶キャリアアップには勉強が必須!プログラマーに必要な知識や経験とは?
未経験からWebエンジニアになりたい方におすすめ
のスクールはこちら
プログラマーにおすすめの資格
資格があれば未経験であってもプログラマーへの転職に有利になります。また、必要な知識を効率よく得るためにも資格は有効です。自分が使いたいと思っている言語の資格があればそれを取得するのがいいでしょう。
プログラミング言語の資格には以下のようなものがあります。
Oracle Certified Java Programmer
PHP技術者認定
Ruby技術者認定試験
その外、ITの一般的な知識を得るために以下の資格も有効です。
基本情報技術者試験
ハードウェアやOS、ネットワークやプログラミングといった技術知識のほか、コンプライアンスやセキュリティなどITに関する幅広い知識分野をカバーした資格試験です。
LPIC
Linux技術者のスキルを認定する資格試験です。
【関連記事】
▶あると差がつく!webプログラマーが取得すべき資格とは?
未経験からWebエンジニアになりたい方におすすめ
のスクールはこちら
未経験からプログラマーにはなれるのか
プログラマーと働くためには多くの専門的な知識や技術を必要とします。そのため未経験からなるのは難しいと思っている人も多いのではないでしょうか?
しかし未経験OKのプログラマーの求人を探せば意外に多く見つけられます。大学ではITと無関係の分野を専攻していながらプログラマーとして就職した、というケースも珍しくありません。会社によっては十分な教育制度を設けており、就職してからプログラミングを学べる場合もあります。
【関連記事】
▶未経験からWEBプログラマーになるには
▶高卒でもプログラマーになれるのか?必要なスキルやキャリアイメージ
▶プログラミングは若い頃に始めるべき?始める年齢とメリット・デメリット
プログラミングスクールを活用する
未経験からプログラマーを目指すなら、比較的短い期間で効率良くスキルを学べて、就職もサポートしてもらえるプログラムスクールの活用も検討してください。
このサイトを運営しているポテパンは、Webエンジニアとして働くためのスキルが学べて、未経験からでもIT企業への就職実績が高いプログラミングスクール、ポテパンキャンプも運営しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
未経験からWebエンジニアになりたい方におすすめ
のスクールはこちら
プログラマー求人の探し方
プログラマーの求人は転職サイトなどで見つけることが可能です。また転職エージェントを利用すれば、プロのキャリアコンサルタントから自分にあった求人の探し方や面接の際のポイントなどを丁寧にアドバイスしてもらえます。そして就職できたものの思っていたような仕事をさせてもらえない、待遇や会社の雰囲気が求人情報に掲載されているもの違う、というような就職後のトラブルを防げます。
転職エージェントを利用する場合、担当のキャリアコンサルタントと連絡を取り合いながら転職活動を進めていきます。そういったやり取りが面倒なのであれば、転職サイトを利用して自分で求人を探すのもいいでしょう。なおプログラマーやIT分野の求人を専門に取り扱う転職サイトもあるので、自分に合った求人を効率よく探せます。
【関連記事】
▶未経験でもプログラマーになれるの?採用のポイントや求人の探し方、注意点は?
▶プログラマーのアルバイトをしてみよう!メリットや時給、求人情報の探し方は?
未経験からWebエンジニアになりたい方におすすめ
のスクールはこちら
面接官が見ているポイント
就職活動する上で最も重要なのは面接といっても過言ではありません。プログラマーの採用で面接官が重視しているポイントとはどこでしょうか?
ITに関する知識
プログラマーにとってITの知識は必須条件です。未経験者を採用している会社であっても、ITに関する知識を持っているに越したことはありません。またその時点での技術力や知識は採用後の配属先や教育項目の選定にも関わってきます。
自社製品やその分野に対する興味・関心
自社開発している会社であれば、自社の製品やその製品が利用される業界に関してどれだけの興味・関心があるかは重要なポイントです。また、請負契約をメインとしている会社であっても「こういったシステムの開発に携わりたい」といったような明確な目標があれば好印象を与えられるでしょう。
体力・精神力
プログラマーは一般的に激務な職であると言われています。実際、納期直前には徹夜や連日終電帰りで仕事をすることも珍しくありません。そのような場合、体力はもちろんのこと精神の強さも重要です。
質問に適切に答えられるか
プログラミングはチームリーダーやチームメンバー、他のチームのメンバーなどとコミュニケーションをとりながらの仕事をすすめます。そのためコミュニケーション能力は必須です。
面接官は、あなたが相手の言っていることを正確に理解し、自分の意見をはっきりと相手に伝えられるかをチェックしていることを意識してください。
【関連記事】
▶プログラマーの面接に臨もう!事前準備のためのポイント9選
▶プログラマーの自己PRはこれでバッチリ!
未経験からWebエンジニアになりたい方におすすめ
のスクールはこちら
まとめ
プログラマーの仕事内容や働き方、プログラマーになる方法をご紹介しました。プログラマーに求められるスキルを身に付けるのは大変で時間もかかります。しかし高い関心とやる気があれば未経験者であってもプログラマーになることは可能です。
そして事前にしっかりと情報収集し、自分に合った企業でプログラマーとしての第一歩をスタートさせましょう。