いままで、プログラミングは他の社員と同じように朝会社に出社してゴリゴリ組み上げていくのが一般的でした。しかし、プログラミングは他の仕事とは切り離して行いやすい仕事であることから、在宅で請け負って成功する人も増えています。
場所や時間に縛られることなく、自分の都合に合わせて働ける在宅ワークは注目を集めており、今後も広がって行くでしょう。
今回は、在宅で稼ぐプログラマーの働き方について見ていきましょう。
- プログラマーは在宅ワークとの相性がよい職業
- 案件探しはマッチングサイトを利用するのが便利
- セミナーなどに参加し、孤独しない環境づくりでスキルアップを目指そう
- パソコン・インターネットがあれば仕事が始められるため、初期投資の費用は安い
- 自己裁量の幅は広い分、スケジュール管理、品質が不十分だと信頼を失い仕事を継続して受注できない
在宅プログラマーの働き方
在宅プログラマーは、文字通り自宅が仕事場所。但し、ノートパソコン1台あれば、別に自宅でなくても近くの喫茶店や電車の中、ひいては旅行先などいつでもどこでも仕事ができてしまうのがポイントです。プログラミングそのものは、パソコンがインターネットに接続できなくても進めることができるので場所を選びません。
自分自身の裁量権が非常に大きい反面、自己責任も大きいのも特徴です。期日には必ず依頼されたものを仕上げる必要がありますが、プログラミングには技術的側面の課題がつきものです。それをいかに自分自身で乗り切ることができるのか、というのも見通す必要があります。
【関連記事】
▶プログラミングは在宅でもできる!?在宅プログラマーとは何か
フリーランスエンジニアも多く輩出しているスクールはこちら
案件の探し方
最近は、在宅プログラマーと企業との橋渡しとなるマッチングサイトが沢山登場するようになりました。このようなサイトに登録して、企業側が公開する募集情報を探す、もしくは魅力的なスキルを持つ人材には企業側から声がかかる機能もついているなど、マッチングサイトに登録することの利点は大きいです。
一方、実際を見ると在宅プログラマーの約半分は、案件の獲得を既存の顧客から獲得している点も見逃せません。フリーランスとして独立する前から、しっかりとした実績と信頼を積み重ねておくことは非常に大切です。
スキルアップの方法
在宅プログラマーが常駐型プログラマーと大きくことなるのが、このスキルアップの方法になるでしょう。自分の知らないことでも、多少のことなら周囲の助けを得られるのが常駐型プログラマーの強みです。反面、逆に助けを求められる等ということもあるので、持ちつ持たれつ、といったところです。
在宅プログラマーは、常に自分自身、孤独との戦いになります、というのは昔の話。在宅プログラマーが増えている今では、在宅プログラマーを含めたフリーランス向けのセミナーがあちらこちらで開催されています。
このようなセミナーを、技術習得の場としてだけでなく、セミナーに参加する講師や生徒との関係構築の場として捉え、関係性を広げておくことも忘れずに。電話番号やメールアドレス、得意技術を記載した名刺を作って配るのもいいですね。今は在宅でも、スカイプなどを用いて簡単に無料で遠隔会議が行えます。
在宅といっても、孤独にならない環境づくりというのもしっかり構築しましょう。仲間の存在は、頼もしいと同時にライバルとして自己研磨を続けるための指標ともなります。
【関連記事】
▶在宅プログラミングバイトで稼ぐ!仕事の探し方や必要なスキルは?
フリーランスエンジニアも多く輩出しているスクールはこちら
在宅と会社員の年収の差は?
年収の差は、強力な顧客を持っているかどうかで大きく左右されるので一概にはいえませんが、多くの人が社会人よりも年収は上がります。1.5倍から、多い人では2倍以上上げられる人も。年収アップは、フリーランス化の大きな魅力です。
但し注意が必要なのが、社会保険や年金、税金の額が増えてしまうこと。社会保険はフリーランスになった時点で国民健康保険と、勤務していた会社が加入していた保険組合への任意継続、のどちらかを選択できます。
かかる費用は、国民健康保険の場合、住んでいる地域(行政区)や前年の年収や世帯人数によって金額が決まるので一概にはいえません。なお、一番高い行政区と一番安い行政区の間では、2倍近い開きがあります。
そして、任意継続を選択した場合は会社員時代のそのまま倍額になります。(これは、半額を今まで会社側が負担していたためです)
なお、国民健康保険は上限設定があるため、年収が一定を超えるとそれ以上は上がりません。その額は約1000万円。なので、せっかくフリーランスになるなら、この額以上を目指したいものですね。
年金は既婚者の場合、会社員だと配偶者分の負担は不要でしたが、フリーランスとなり在宅で仕事をするようになると配偶者分の負担も必要となるため、この部分は増額となります。一方で厚生年金部分の負担が減ります。したがって、年金支払額は減りますが、その分将来に受け取れる年金額も減少することをお忘れなく。
「ポテパンキャンプ」では無料カウンセリングを実施しています。キャリアアドバイザーが、在宅ワーク案件を勝ち取るためのポイントについてもお話します。お気軽にご利用ください。
【関連記事】
▶プログラマーは在宅でもなれる!その仕事内容や年収は?
フリーランスエンジニアも多く輩出しているスクールはこちら
必要な初期投資・費用
在宅プログラマーとなるために必要なもの、あると便利なものは以下の通りです。
・(ノート)パソコン(対面カメラ付きが尚可)
・プリンタ(請求書発行など)
・携帯電話
・インターネット接続環境(回線、プロパイダ、無線LAN機器等)
・スカイプ用ヘッドホン
・基盤系ソフト(office、開発ツール、セキュリティソフト等)
・印鑑
・技術書籍等
すべて1から買いそろえるにしても、せいぜい数万~十数万といったところですね。このほか、厳密には作業場所の机、椅子等も必要ですが、今あるもので流用できれば問題ナシです。
このうち、ランニングコストになるのは
・携帯電話
・インターネット接続
・プリンタのトナー、用紙代
・光熱費
・交通費(オンサイト会議に参加するためなど)
などです。だいたい、月当たり1万円程度見ておけばおつりがくるでしょう。
なお、以上のかかった費用については確定申告時に申告する根拠として必要になるので、出費した際の領収書はきちんと保管しておきましょう。
在宅プログラマーのメリット・デメリット
メリットはなんといっても、自己裁量の幅が大きいという事。仕事をする場所も時間も服装も、全て自由に決められます。毎朝通勤電車でスシ詰めになる必要もなければ、平日ガラガラで安い遊園地で遊んだのち、休日に仕事をしても誰からも怒られません。勿論、仕事をするときにスーツを着る必要もありません。人の目や喧騒を気にせず、集中して仕事をすることが出来ます。
子育て中や病気・介護などでどうしても日中に出社するのが難しいという状況でも、自分のペースで仕事を進められるのはとても魅力的ですね。
デメリットは、基本は成果報酬的な働き方になるので、困難な技術課題の発生や、予期せぬトラブルにより作業に遅延が発生してしまったとしても、基本は自分の力で納期内になんとかしないといけないというものです。
加えて、自己裁量の幅が大きいことは実はデメリットでもあり、監視されるものがいないのでついつい遊んでしまい、納期にものを納められなかったということにもなりかねません。自由の中にも果たさなければいけない義務があり、それを自分でしっかりと進めていくスケジュール・品質管理能力が必要になってくるのです。
なお、一度信頼を無くした人には二度と仕事が来ることはありません。会社勤めでは、いくら信頼を無くそうと窓際社員として出社さえしていれば給料はもらえましたが、フリーランスではそのような甘えは許されません。信頼を得続けるための行動が常に不可欠です。
【関連記事】
▶IT技術者の新しいワークスタイル、「在宅フリーランス」の働き方や仕事の探し方
フリーランスエンジニアも多く輩出しているスクールはこちら
まとめ:在宅でも働ける!
在宅でも、しっかりと信頼を構築できた顧客から継続的に仕事を発注してもらうことで、十分に働いて稼ぐことが可能です。
まずは顧客から信頼される行動をしっかりと取っていくこと、そのためには自由の中でもしっかりとした自己スケジュール・品質管理を行い、自由の中でもしっかりと義務を果たせる環境づくりをしていくことが何より重要です。これができれば、あとは在宅でも会社勤めのときと同じように仕事を完遂していくだけ。
在宅ワークは成果物が重視されます。たとえ、途中で発生した技術的な課題の難易度が高く解決に時間かかって納期が遅れたとしても、それは納期遅れとなり、結果的に評価が下がることもあります。ゆえに、初心者の方がいきなり在宅フリーランスになるのは、お勧めしません。まずは会社に出勤して経験を積んでから在宅ワーカーになるのが良いでしょう。
これからスキルを磨いて、プログラミングは在宅でしっかり稼いでいきましょう!