在宅ワークが一般的になってきたとはいえ、職種によって割合は大きく変わるため、プログラミングスキルを身につけて在宅プログラマーを目指したいと考える方も増えています。
本記事では、これから在宅プログラマーを目指す方向けに把握しておきたい基本的な情報をご紹介していきます。
- 在宅プログラマーの働き方にも正社員とフリーランスで違いがある
- 安定型と単発型で自分に合った働き方を検討しよう
- 在宅と出勤では年収の差はほとんどない
- 在宅プログラマーに初期投資はほとんど不要
- プログラマーは在宅ワークのしやすい職種
在宅プログラマーの働き方
ひと口に在宅プログラマーといっても、働き方は多岐にわたります。出社せずに自宅でプログラミングをするのが在宅プログラマーとすると、大きく分けて以下になります。
正社員としてリモートワーク
特定の企業に正社員として籍をおきつつ、出社せずに自宅で仕事をするといった形です。大手企業では、支給PCからインターネットを通じてアクセスさせて、自宅でも就業可能にしているところもあります。リモートワークではなく「eワーク」と呼んでいる会社もありました。
基本的には正規社員としての雇用となるため、勤務時間の拘束はないものの、その他は正社員として変わりません。しかし大手企業に勤務するという安心感に加え、在宅で仕事がしたいという方は、十分考えられる働き方です。ただ会社によって対応はマチマチなので、入社前に十分確認が必要です。
フリーランスとしてリモートワーク
特定の企業に所属しないフリーランスとして、クラウドソーシングサイトを利用して自分で仕事を獲得します。正社員と大きく異なるのは契約形態で、有期の業務委託(正確には準委任契約)が大半です。仕事が継続して発注される場合もありますが、基本は期限をもって終了。また次の仕事は自分で見つけなくてはなりません。
両者に共通していること
基本的には時間や場所の制約を受けず、締め切りさえ守れば自分のペースで進めることができます。言い方を変えれば、決まった時間にパソコンに向かっている必要はなく、趣味や育児、介護をしながら仕事をすることが可能です。
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案件の探し方
まず、ここではフリーランスに話を絞ります。
前述のように、基本的にはサイトを通じた情報収集となります。そこでまずは「自分がどのような形態で仕事をしたいのか?」を整理しましょう。業務委託か請負か、そこが大きな分かれ道となります。業務委託か請負か、そう考えると難しいので、もう少しブレークダウンして考えてみましょう。
ある程度安定した案件を探す
「IT フリーランス」でググってみましょう。ここで出てくるのは大半が業務委託案件です。1ヶ月あたりの単価を表示させているものも間違いなく業務委託です。
ポテパンフリーランスを見てみましょう。どんなものかざっと見たいので、条件を指定せずに一覧表示させます。トップページにアクセスして、ページの真ん中あたりにある「すべての新着案件を見る」をクリックしてください。順次進めていき、見たいものがあれば「詳細をみる」をクリックしてください。
その他も同じようなサイトやサービスがたくさんあるので、いろいろ見てみてください。
単発仕事で数多くこなしたい
技術力に自信のある方や、ガバッと稼いでしばらくお休みといったスタイルを好む方は請負案件、つまり成果物を納めるまでが仕事であるものを選ぶと良いでしょう。こちらは「IT 副業」で検索してみてください。単価レンジは総じて低いのですが、非常にバラエティに富んでいます。稀に高単価のものが出ていることもありますので、つねにウォッチしておくのもアリです。大手サイトとしては、クラウドワークスやランサーズがあります。サイト間を比較したサイトもありますので、最適なものを見つけてくださいね。
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スキルアップの方法
業務委託、請負のいずれも、ある程度仕事を選ぶことが可能です。別の表現をすると、自分が興味のあるスキルを身につけ、それが発揮できる仕事を選ぶ、ということができます。また、1日の仕事の進め方を見直すことにより空き時間を作って、そこで業務とは別の勉強をすることだってできます。普通に出社する会社員では、周りの目があるのでそうはいきません。
在宅プログラマーに少しでもなってみたいと思った方は、「ポテパンキャンプ」の無料カウンセリングも試してみてください。
在宅と会社員の年収の差は?
正社員としてリモートワーク勤務した場合、残念ながら出勤するプログラマーと大きな違いはありません。ところがフリーランスとなると別です。
先のポテパンフリーランスを見て、金額的なものに驚かれたのではないでしょうか?誇張表現とも取れるかもしれません。ところが、IT業界の人でも特に開発費に関係する業務をしたことのある方には、特に珍しいとは感じないでしょう。
理由はこうです。
大手企業は特にそうなのですが、エンジニアの発注費は比較的高額です。1ヶ月あたり100万円を超えることは珍しいことではありません。ところがIT業界では一次請け、二次請け、三次請け・・・と多重下請け構造になるのが普通です。よって最終的にエンジニアが得る報酬は、他業界、つまり一般的なサラリーマンの給料と変わらなくなってしまいます。詳しくは「受託開発ソフトウェア業とは?業界の課題と動向を解説!」をご覧ください。
発注側がフリーランスに直接仕事を発注するとなると・・・もうお分かりですね。中間に入る企業が少なくなるために、発注側が単価を下げても、個人で活動するフリーランスから見ると十分魅力的な金額になります。
よって、正社員と比較して給料は格段に上がる可能性があります。
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必要な初期投資・費用
まずはパソコンです。これがないことには何もできません。プログラマー自体がPCありきの職業だから、当然と言えば当然ですが・・・。すでに持っているという場合でも、セキュリティの観点から考えて個人利用のものとは別にしたほうがよいでしょう。
あとはプリンター、リモート会議用のヘッドセットやスピーカー、などなどです。それ以外は特に必要ありません。フリーランス用求人サイトでも、登録自体は無償というのが大半です。
在宅プログラマーのメリット・デメリット
メリットはなんといっても、時間と場所に縛られないことです。「在宅」といっても、家でやるように指定されているわけではありません(セキュリティの観点から、他人に見られないようにという理由で、外で仕事をするなと規定しているところもあります)。用事があって午前中つぶれるとしても、その分夜に仕事をする、といった柔軟な対応が可能です。
デメリットは、仕事とプライベートの区別がつかなくなることがあります。自分で仕事とプライベートをキッチリ分けることができないのであれば、ダラダラと仕事をしてしまう可能性があります。
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在宅でも働ける!
「仕事=会社に出社して仕事をする」という等式は、今後成り立たなくなっていきます。在宅プログラマーが活躍できる仕事も、今後さらに増えていくでしょう。プログラマーとは、普通に出社してコードを書いて、定時を終えたら帰宅するというスタイルだけでなく、在宅でも十分できる仕事です。現職プログラマーだけでなく、今後プログラマーを目指す方々も、選択肢の一つとして加えてはいかがでしょうか?
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まとめ
本来プログラマーとは、パソコンさえあれば成り立つ仕事です。
他の職種に比べて、リモートワークしやすい仕事ともいえます。働く側と働かせる企業側にメリットが多いので、今後どんどん普及してくことでしょう。