ゲームが好きな方の中には自分でゲームを作ってみたいと思う方も多いでしょう。ゲームを作るエンジニアと言えば開発を担当するプログラマーを思い浮かべるでしょう。実はそれだけではありません。プログラムのバグ(不具合)を見つけるゲーム・デバッガーもゲームを作るエンジニアの一員です。
今回はゲームデバッグの仕事で正社員になりたい方に必要なスキルについて解説します。
- ゲームデバッグ業務に求められるスキル:①普通に使っていたら気がつかない不具合を見つけられる問題発見能力
- ゲームデバッグ業務に求められるスキル:②チームメンバーと協力して働けるコミュニケーション能力
- ゲームデバッグ業務に求められるスキル:③Excelが使えたりプログラミングへの理解などのITスキル
ゲームデバッグとは
ゲームのデバッグ業務はまだ発売されていない、開発段階のゲームをプレイしてそのゲームにバグ(不具合)がないか検証し、見つけたバグを報告するお仕事です。
ゲームのデバッグ業務に就く人のことを基本的にはゲーム・デバッガーと言います。その他にもゲームテスター、ゲームモニタリング、テストプレイとも呼ばれます。
想定外の動きをチェックするのが仕事
開発途中のゲームのプログラムは、ユーザーのどんな操作でも正常に動作するとは限りません。プログラマーが想定していない操作では誤動作することがあります。これがプレイしバグ(不具合)です。ゲームのデバッグ業務では、指定されたゲームの初めから終わりまでプレイしバグ(不具合)がないか確認します。
ロールプレイングゲームであれば通り抜けられないはずの壁に全てぶつかり、通り抜けないか確認する作業などがあります。ゲームをお客さんと同じようにプレイするだけではなく、セーブを何十回も繰り返したり、同じ場所をアバターにずっと歩き回らせたりと、ゲーム開発者にとって想定外に操作することでバグを探すのも大切なお仕事です。
開発チームの一員として働く
ゲームのデバッグ業務は基本的にチームで行われますが、その規模はゲームの内容によって違います。シンプルなゲームでは10人以下のチームというケースもありますが、大作のRPGなどであれば50人以上の体制です。また女性に人気のゲームの場合女性中心でチームが組まれるなど、ゲームによってチームの編成は変わります。
忙しい期間は?
一つのゲームのデバッグ期間は、一週間程度で終わる簡単なケースがあれば、大作ゲームでは一ヶ月以上かかるケースもあります。このようにゲームのデバッグ業務は常に忙しい訳ではありません。
とはいえ大作ゲームを短期間でデバッグする必要もあり、そのような場合はアルバイトで契約した多くの方に担当してもうこともあります。また長時間ゲームをプレイしてバグ(不具合)を発見する仕事のため、忍耐力や体力も必要とされる仕事です。
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ゲーム・デバッガーとして正社員になるために求められる能力
ゲーム・デバッガーとして正社員で働くなら、アルバイトとして働くよりも高い能力が求められます。具体的にどういった能力が必要なのか、3つ紹介します。
①:問題発見能力
優秀なゲーム・デバッガーとは、多くのバグ(不具合)を見つけ出せる人のことです。そしてゲームに潜んでいるバグ(不具合)を多く探し出すには、常に疑いの目、また常識にとらわれない発想力が必要になります。ゲームを楽しみながらプレイしているだけでは多くのバグ(不具合)を探し出せません。
バグ、つまりゲーム内の問題を発見するのはどういった行動を取ればいいのか、それを自分で考えて実践することがゲーム・デバッガーの能力として重要です。ゲームのあらゆる細かい部分に気付き、バグ(不具合)が起きないかすぐにチェックしてみる、この繰り返しを長時間行える人がゲーム・デバッガーとして優秀な人です。
②:コミュニケーション能力
ゲームのデバッグ業務はチームが編成されて行われます。なのでより多くのバグ(不具合)を探し出すため、また他のゲーム・デバッガーが快適に働ける雰囲気をつくるためにも、コミュニケーション能力はとても大切です。
そして一緒に働いているメンバー同士で気軽に会話ができる環境が整っていれば、起きたバグ(不具合)に対しての対処法、次に取った方がいい行動などを相談できます。
ゲームのデバッグ業務はチームで協力して行う業務です。ゲーム開発を成功させる手助けをするためにも、ゲーム・デバッガーにはコミュニケーション能力が求められます。
③:Wordや Excel、プログラミング言語などのスキル
正社員としてゲーム・デバッガーとして働いていると、アルバイトとして働いているゲーム・デバッガーのチームメンバーをまとめるリーダーを任されることがあります。
リーダーとして働くうえで、先ほど紹介したコミュニケーション能力の他に、チームメンバーが見つけたバグ(不具合)を開発者に正しく伝えるスキルも必要です。そのためWordやExcelといったアプリが使えるように事務的なスキルを身に付けておくことをおすすめします。
またゲーム開発に使われているプログラミングの知識があると、開発者と相談しながら不具合を解消することが可能です。このようにゲーム開発にかかわる情報に可能な限り触れておきましょう。
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ゲームデバッガーの仕事の探し方
主にアルバイトが使われることの多いゲームデバッガーの正社員の求人は決して多くありません。まずはインターネット上の求人サイトをマメにチェックしましょう。
ゲームデバッガーの正社員の求人は、ゲームデベロッパーの求人とデバッグ専門の会社の求人とがあります。プログラミングを学んで将来はプログラマーとして働いてみたいと思う方は、ゲームデベロッパーの求人を探してみてください。
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正社員で働こう!
ゲームが好きな人にとって、ゲーム開発に携われるゲーム・デバッガーの仕事は理想の職業の1つです。そして長くゲーム・デバッガーとして働きたいのであれば、アルバイトだけではなく正社員として働ける道も探しましょう。
今はPlayStationのようなゲーム専用機の他、スマホやポータブルゲーム機など、いつでもどこでもゲームをプレイできる環境が整っています。今後ゲーム・デバッガーの需要が減るとは考えられません。ぜひ正社員としてゲームのデバッグ業務に携わり、誰もが楽しめるゲーム開発に貢献してください。
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