プログラマーが不足していると言われている状況は、IT業界を少しでも調べたことのある方なら多くの方が聞いたことはあるのではないでしょうか。
本記事では、プログラマーの人材不足の原因と対策を考えることで、プログラマーの現在と将来の状況について確認していきましょう。
- プログラマー不足の理由には急激な市場拡大が大きい
- IT業界の新3Kイメージにより求職者が減っていることも影響
- プログラミングの早期教育で国全体で改善対策も開始
- フリーランスを始めとしたキャリアプランの自由化も大きな対策に
- 人材不足の今プログラマー職は狙い時
プログラマーが不足している理由
急激な市場の拡大
30年ほど前の汎用機のシステム(いわゆるホスト系)、20年ほど前から普及した分散システム(いわゆるオープン系)、そしてその後主流になったWEB系、ソーシャルゲームやモバイルアプリの開発など、システム開発の形態は今現在も進行形でどんどん多様化し進歩しています。
日常生活にコンピューターが広がっていくのと同じ速度で、システム開発の量も増え続けています。そして忘れてはいけないのは、汎用機のシステムもオープン系システムも、どちらも未だ稼働中であり、WEBシステムも同時に拡大し続けているということです。
つまり、IT業界全体で見ると、もはや過去の遺物となってしまっているシステムを維持しつつ、次々と現れる新しい技術の開発も進めていく必要があり、需要に対して既存の技術者の量ではとても賄えない状況に陥っているのです。
また、2020年問題として、オリンピック開催に伴うサービスの拡大やマイナンバー対応などで、更なるIT需要による人材不足が懸念され、更にその後の急激な需要減までもが指摘されており、企業は簡単に人員を増員できないでいるのです。
過酷な仕事量
人材が不足しているため、おのずと一人が請け負う仕事量は増えてしまいます。それと同時に、技術の多様化によって、技術者のスキルには得意不得意の偏りが発生しています。
日本の技術者は会社に所属している場合が多いため、スキルマッチしない現場に無理やり送り込まれることも多く、プロジェクトのスタートの段階から、集まった技術者の能力に大きな格差が広がっていることが多々あります。
仕事は自然とできる人のところに集まります。仕事ができないので帰れないわけではなく、仕事ができるために帰れなくなるという、バランスの悪い状況が生まれやすいのです。
技術のない上司の指示
大手SIerの下請けとしてピラミッドの最下層に配置された場合、プログラムを組んだことのないリーダーが、ユーザの希望を聞き、設計をしたり工数を計算したりということがまかり通っています。
技術のないリーダーは、無理な仕様、無理な工数、無理な仕様変更を次々と持ち帰り、徐々にプロジェクトは納期が迫ってきます。下請けは立場上発言がしにくいことが多く、日々疲弊していきます。トラブルが発生した場合、理解度が比較的低い上司のために、資料を用意する必要があり、更に下請けの工数は膨れ上がるのです。
労働量に見合わない年収
年収に関して、アメリカとの差はよく話題に挙がります。ただ、アメリカとは技術者の在り方が異なるため、単純に金額だけの比較はできません。
日本の技術者は会社単位で大手と契約を結び、プロジェクトに参加することが多いのに対し、アメリカでは大企業がフリーランスを多数採用しています。フリーランスで働く場合、スキルマッチしない仕事を選択する必要はなく、自分の能力を最大限に生かし収入を得ることができます。
日本の技術者は、大手SIerの2次請け、3次請けとなり、下流工程を請け負いますが、システムの工程上、下に行くほど人数は必要になり単価は安くなります。その中で更に中間マージンを取られながらの開発になってしまうため、どうしても金額が抑えられてしまうのです。
ネガティブイメージの浸透
ITバブルと呼ばれた時代以降、少しの間、IT技術者は横文字の職業としてもてはやされたものでした。しかし現在では、IT業界は新3K(きつい、帰れない、給料が安い)というネガティブイメージが浸透し、求人者数が増え続ける中、求職者数は右肩下がりとなってしまっています。
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プログラマー不足を解消するには
プログラミングの早期教育
ここ数年、書店などで子供向けのプログラミング学習の本をよく目にするようになりました。子供向けのプログラミング教室などを手掛け始める企業も出てきました。また、文部科学省では2020年から小学校での「プログラミング教育の必修化」が検討されています。
少子高齢化が進みただでさえ労働人口が減っていく日本において、長期的な目線で、移り変わりの激しいIT業界でも確実に生き残っていける人材を育てていくことは社会全体の責務なのです。
技術を知っている上司の下で
そして何よりも重要なのは、労働環境の改善です。まず、システム開発を行う上で上司は必ず技術を知っている人間である必要があります。システム開発は、技術者としての誇りを持った人間達が集まって行うべきで、技術者たちは、自分のスキルを最大限に生かせるプロジェクトで活躍するべきです。それが技術者の地位向上にも繋がります。
技術を知る上司の下で、スキルマッチした技術者が集まり、適切な教育で育てられた人材が増えていけば、おのずと過酷な労働環境は改善されます。
もっと自由なキャリアプランを
10年ほどまえから、内製を基本にしたベンチャー企業が徐々に増えてきました。フリーランスという働き方にも注目するべきです。どこかの会社に所属することに拘らず、自分の能力のみを売り物にして、上級プログラマーとして独立することで、日本のみならず海外で多くの収入を得ることも可能になります。
ネガティブイメージの改善
労働環境の改善、そして夢のあるキャリアプランは、ネガティブイメージの払拭に繋がります。プログラマーは時代を作り、時代に求められ続けている職業です。ネガティブなイメージが取り払われれば、プログラマーの本来の役割が見えてくるのです。
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プログラマーになるには
人材不足の今、プログラマーになるのは難しいことではありません。ただ、継続できるかどうかが難しいのです。しかし、今学んでおいて損はありません。そのスキルは一生モノになります。
最初の就職先は、SIerの2次請け、3次請け会社で構いません。そこで下流工程を徹底的に経験し、システム開発の流れを身につけます。
その後、フリーランスになるか、新進のベンチャー企業に転職するのか、起業するのか、そこからは自分自身の今後のキャリアを見据えての判断になります。
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今が狙い時かも
労働人口が減少していく中で、日本を支える優秀なIT技術者を育成することは、国を挙げて取り組むべき課題であり、プログラミング教育の検討など、今後の人材不足解消に向けて既に大きく舵が切られつつあります。
しかし、その成果がじわじわと表れるのを待つ間、IT業界の人材不足は続きます。プログラマーは時代に求められ、時代を作っていく夢のある職業です。
実は、人材不足の今こそ、門戸は大きく開かれています。今こそが、徹底的に経験を積み、一生モノのスキルを身につけるチャンスなのです。
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