新卒のあなたが、プログラマーになるために企業に伝えるのは、「経験」ではありません。
当ページでは、新卒のあなたが履歴書や面接で力を入れるポイントを解説しています。
- 新卒のあなたは、プログラミング未経験でもプログラマーへの就職が可能
- 履歴書は、志望動機のほか、趣味特技、自己PRの書き方がポイント
- 面接では、プログラミング学習の意欲をアピールし、今後の成長の可能性を伝える
プログラマーになるには新卒から入社するのが最適です。新卒からの入社であれば社内でしっかりとした教育を受けることが出来ます。これが中途採用ですと即戦力を求められるので、自己学習によりプログラミングを学んでいかなければなりません。もちろん新卒者の場合でも自己学習は必要なのですが、会社の教育スケジュールに沿ったかたちで学習すれば良いので楽です。今回はプログラマーになるための新卒の就職活動のポイントを見ていきましょう。
目次
プログラマーの仕事や条件
プログラマーの仕事は、仕様や要求を満たすプログラムを作ることです。仕様や要求は、時には困難かつ複雑なこともあります。プログラマはそれらを理解し、論理的かつシンプルにプログラムへ落とし込む必要があるのです。よって、プログラマは単なる物知りや手が早いだけではなく、論理的思考が必要です。
必要とされる技術は時代や案件によって変わります。常に学習し続ける、かつ新しいことに前向きに取り組める姿勢も必要となります。
プログラミングを全くしたことがない人でも、企業に採用してもらえる
プログラマーとして入社するのだから、企業は入社前のプログラミング経験を重視するのでしょうか?決してそうではないのです。
(1)企業は、その人の適性を見ている。
プログラミングは、誰でもできる作業ではありません。ある程度の適性が必要なのです。例えば、プログラムの構文やコマンドを多数知っているだけでなく、仕様を理解する力や、論理的思考力が必要です。それらの力を持っている人は、プログラマーとして適性があると見られます。
(2)企業は、新卒は全員未経験として見るので、経験値よりも可能性を見ている。
企業は、新卒は全員未経験として見ており、最初から研修する計画を立てています。よって入社前のプログラミング経験の有無は大きな問題ではありません。むしろ研修の内容をいかに早く吸収できるかが大事なのです。また企業は研修に対する姿勢も見ています。知らないことに対して真剣に取り組める人の方が、新たな技術を習得するときにも真剣に取り組み、早く習得できるからです。もうお分かりのように、企業は入社前のプログラミング経験より、今後プログラマとしてやっていけるのかという可能性に注目しています。
新卒におすすめの3つの求人の探し方
就職課(キャリアセンター)
プログラマーの就職口を探している大学生に利用をおすすめしたいのが大学の就職支援機関である就職課(キャリアセンター)です。
就職課(キャリアセンター)を利用するメリットはその大学の就職状況を把握しているため、OB・ OGでプログラマーの新卒採用に成功した人がいた場合、アドバイスを貰えたり、OB・ OG訪問をさせて貰えたりする点です。
また企業から大学に届いているたくさんの求人情報の中から自分の希望に沿った求人を紹介してくれます。なので就職活動中はぜひとも就職課(キャリアセンター)を利用するのがおすすめです。
企業の採用サイト
プログラマーとして働きたい企業がすでにあるのなら、その企業の採用サイトに直接応募をするのも一つの方法です。
大手のIT企業であれば新卒採用サイトに求人情報が掲載されています。しかし中小企業やベンチャー企業などの場合新卒採用サイトに掲載しないこともあります。なので気になる企業があればその企業のサイトから直接連絡してみることをおすすめします。
新卒採用をしていない企業であってもインターンとして働きそのまま採用になることもあります。諦める前に連絡することから挑戦してみましょう。
就活情報サイト
就職活動を行う時に活用したいのは就活情報サイトです。就活情報サイトを利用することで自分の希望に合ったプログラマーの就職先に出会う確率が上がります。
就活情報サイトを利用するメリットはサイトには掲載されていない非公開の求人などからプログラマーの求人を探せる点です。またキャリアアドバイザーがいた場合、今後のキャリアについて相談することもできます。
- 就職課(キャリアセンター)
- 企業の採用サイト
- 就活情報サイト
新卒がプログラマーとして就職活動をするときのポイント
多くの方が「プログラムが書けないのに雇ってもらえるだろうか?」と不安でしょう。大丈夫です。最初からプログラミングが出来る人間のほうが新卒者の場合は圧倒的に少ないのでそれは足かせにはなりません。
ポイントは履歴書や志望動機の書き方にも影響するのですが「なぜ数ある職業の中からプログラマーを選んだのか?」ということを明確にすることです。例えば「パソコンが好きだから」というのも立派な理由です。しかしこれでは主張として少し弱いので「どうしてパソコンが好きになったのか?」というきっかけを具体的に説明できると良いでしょう。
履歴書の作成ポイント
履歴書の基本情報の書き方は問題無いでしょう。問題となるのは「趣味特技」「自己PR」なのでこれについて説明致します。
履歴書内の「趣味特技」
また面接の際にも趣味特技に関しては軽く触れることがあるので嘘を書くことはもっと良くないです。プログラマー職を志望しているのですから「パソコンの自作」など何かしらパソコン関連の趣味があればそれを書くのが理想的です。またゲームプログラマー志望のみ「ゲーム」と書くのは有効です。この場合好きなゲームタイトルを挙げると良いのですが、必ず志望先のゲーム会社が関わっているタイトルを挙げるとよりよいでしょう。
履歴書内の「自己PR」
ただ単に長所を羅列するのは止めましょう。自分のそれまでの行いを振り返り「トラブルに見舞われた際、どうやって克服したか?」ということを軸に書くと書きやすいです。
新卒として入社した場合、慣れない環境で多くのことを短期間で覚えていかなければなりません。プログラマーの場合はこれにプログラミングの習得も加わるので他の職業よりも最初の1年が大変になります。会社の側もこれに耐えられず脱落していく者を沢山見ているのでこの部分が不安なのです。そこで自分はトラブルに当たっても創意工夫で乗り越えられるという事を自己PRで書くことが出来れば理想的となります。
志望動機の書き方
書く上で重要な点は「なぜプログラマー職を志望したのか?」ということと「なぜ数ある会社からこの会社を選択したのか?」ということです。この2点は必ず盛り込みましょう。仮に入社したら「自分はこのような仕事をやってみたい」という所まで書ければ更に良いです。
人事が見ているポイント
先にも少し書きましたがプログラマー職は最初の1年間は割と大変です。脱落者も少なからず出て来ます。人事の採用担当はこれに耐えられる人材を第一に考えています。「なぜプログラマー職を志望したのか?」ということをアピールすることがここで重要になってきます。強い信念をもって仕事に取り組むことがプログラマー職には求められるのです。
会社情報の収集の仕方
まずは就職したい企業をピックアップしましょう。次にその会社のホームページを見てみましょう。殆どの企業が採用情報を掲載しているので、そこから会社の資料を請求しましょう。基本的にメールでのやり取りで十分ですが返信がなかった場合は数日後に確認の電話を入れると良いでしょう。また学校の就職課にも相談してみましょう。卒業生のなかで志望する会社に就職した先輩が居るのであれば、より詳細な情報を得ることが可能です。
- 特技やスキルで嘘をつかない
- 人事は“大変な環境・状況でも頑張れるかどうか”を見ていることを意識する
- なぜプログラマーなのか?なぜその会社なのか?を書く
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面接官が見ているポイント
なぜプログラマーを志望したのか
面接官の人はなぜ新卒採用からプログラマーを志望しているのか、入社後の働きを見るためにもこの点を重視します。なので事前に自分なりの答えをまとめておきましょう。
プログラマーとして働く上で自分が作りたいもの、また築きたいキャリア形成などを明確に面接官に説明できれば問題ありません。
今後成長する可能性はあるか
プログラマーは新しいプログラミング言語や技術を学習する必要のある、常に成長を求められている職種です。なので面接官は採用する上で今後成長する見込みがあるのか確認します。
すでにプログラミング学習をしているのであれば学習する姿勢があることの証明になりますし、未経験であっても今後のプログラミング学習の予定などを説明し、成長する意思があることをしっかりと面接官に伝えましょう。
例えば、プログラミングスクールのポテパンキャンプは、時間がない人でもスキマ時間で学習できるオンラインのスクールです。
- なぜプログラマーを志望したのか
- 今後成長する可能性はあるか
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未経験でもなれるのか?
未経験でもプログラマーになれます。しかし覚えなければならないことは多いので前向きに取り組む姿勢と持続力が必要です。
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新卒でプログラマーになった場合の年収
新卒者の場合初年度の年収は300~350万円の場合が多いです。しかし就職した会社により大きな開きがあるので就職活動の際はこの点にも注意しましょう。大手企業の中には新卒でも初年度500万円の年収を提示している企業もあります。
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新卒からプログラマーに挑戦できる!
新卒からプログラミングの経験が全く無くともプログラマーになれます。逆にこのタイミングを逃すと未経験でプログラマーになるのは難しいのが正直なところです。「なぜプログラマー職を志望したのか?」という点に留意し強い意志を持って挑めば必ずプログラマーになれるでしょう。
いかがだったでしょうか? この情報を参考に就職活動を頑張ってください。
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まとめ
- 新卒が求人を探すときのおすすめは、学校の就職課、企業の採用サイト、就活情報サイト
- 履歴書や面接の自己PRでは、経験より今後の成長の可能性をアピールする
- 中途採用よりも、新卒は未経験でもプログラマーに採用されやすい