プログラマーを仕事にされている方はたくさんいますが、高いスキルを身に付けている方は限られています。まれに短期間で驚くほど上達される方もいますが、スキルアップに苦労されているプログラマーも見かけます。
なぜスキルの学習にこれだけの差がつくのでしょうか。今回はスキルアップを目指すプログラマーの方ために、スキルアップするためのマインドと具体的方法について解説します。
- プログラマーがスキルアップするには、スキルを高める方法を知ることが大事
- プログラミングスキルとは言語に依存せず、イメージした処理をプログラムとして書ける能力
- プログラミングスキルの習得に時間がかかるのは、エラーへの処理とよく使われるフレーズを覚えるのに時間がかかるから
- スキルアップを目指す上で大切なマインドとして、違うやり方への興味、失敗を恐れない、人に教えられるようになることが挙げられる
プログラマーに必要なスキルとは
プログラマーは、そのスキルによって年収が300万円を割ることもあれば、1000万円、2000万円プレイヤーになることも夢ではないという、スキルの違いがはっきりと年収に影響を与える職種です。ではこのようなスキルの差は何が原因でしょうか。
スキルを高める方法
プログラマーであれば誰だってスキルを高めて高収入のプログラマーになりたいと思うのは当然のことです。また、年収の高いプログラマーが他のプログラマーとくらべて特別な才能に恵まれていたりまったく別次元の能力を持っていたりするかと言うとそれは違います。
スキルの高さの違いは、その人が、プログラマーとしてのスキルを高める方法を知っているのか、知らないのかということにかかっているのです。
プログラミングスキルの本質
「プログラマーに必要なスキルとは何か」といえば、なんといってもプログラミングスキルです。プログラミング言語自体の学習も必要ですが、言語を知っていることとプログラミングができることとは違います。
プログラミングスキルの本質とは、コンピュータでこんなことをやりたい、といった仕様から、コンピュータの動作を具体的にイメージし、プログラムのコードを記述できるスキルです。このスキルを身に付けていないとプログラマーとして働けません。
2つ目、3つ目のプログラミング言語が使えるか
先ほど紹介したようにプログラミングスキルはプログラミング言語に依存しないスキルなので、既に現役のプログラマーとして活躍している人には、2つ目、3つ目のプログラミング言語を覚えることをお勧めします。
プログラミング言語とはコンピュータの命令を人が読んで理解しやすくしたものです。言語が違ったとしても、それぞれの言語で同じ処理を記述すれば、コンピュータは同じように動作します。
さらに今使われているプログラミング言語でも、いずれは陳腐化してしまう可能性があります。その事を見越して、将来に仕事に困らないように、新しいプログラミング言語の学習に投資するのは良いことです。
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スキルアップのための学ぶべき内容
次から代表的なスキルアップのための学ぶべき内容について紹介します。
プログラミング言語学習の初歩
プログラミング言語の学習は、大学や専門学校などの専門の教育機関などを卒業していなくても、誰でも学ぶことが可能です。人にもよりますが、プログラミング言語の入門書やネット上の無料教材などを利用しすることで、1ヶ月もあれば初歩的なプログラミングができるでしょう。
さらに仕事でも使えるプログラミングスキルを身に付けたいのであれば、プログラミングスクールを利用できます。なおプログラミングスクールでは現役のプログラマーがメンターとして学習をサポートしてくれるので、プロのスキルを学ぶことが可能です。
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データベースなどの応用技術
とはいえ、プログラミング言語だけでは不十分です。プログラミング言語において、何か実用的な仕事、付加価値の高い仕事をしようと思うのなら、忘れてはいけないのは、データベースやフレームワークなどの応用技術の学習です。
特に、データベースで利用されるSQLは、現在のシステム開発で必須のスキルです。SQL自体を知らなくてもデータベースを活用する方法を理解していないと仕事ができません。
また、Webシステムの開発でよく利用されるフレームワークに関してもプログラマーにとって欠かせないスキルです。
なおフレームワークとは直訳すると「枠組み」ですが、アプリケーション開発に使われるライブラリを組み合わせて、少しのコードを追加するだけでオリジナルなアプリケーションを作れるようにしたものです。
フレームワークを使う利点はアプリケーション開発スピードが格段にアップするという点にあります。有名なところで言うと、Ruby言語に対するRuby on rails、PHP言語に対するCakePHP、FuelPHP、Laravelなどといったものがこれにあたります。
テストなどのソフトウェア工学的な技術
また、プログラミング言語以外で大事な知識としては仕様書の作成、テストなどの、いわゆるソフトウェア工学的な知識です。
ソフトウェア工学とは、ソフトウェアの開発・運用・保守に関する方法論の集大成です。ソフトウェアとは、ただプログラミングが終わったら完成という単純なものではなく、一度作られたシステムは保守・管理が必要になってくるため、開発後にもメンテナンスしやすい設計が求められます。
方法論は様々ですが、この分野に関する知識やスキルが豊富なプログラマーはどのクライアントからも大変重宝されます。プログラミングの能力を身につけているのなら、この分野に関する造詣を深めておくことは非常に重要です。
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どれくらいの時間・期間がかかるのか
一般的にプログラミング言語の学習には時間がかかります。なおプログラミング言語の文法を読んで理解するだけなら、それほど期間はかかりません。早い人なら1ケ月程度で理解できるでしょう。
しかし、こんなことをコンピュータでやってみたい、を実際のプログラムに書けるようになるには、それこそ何年もかかる方もいます。
ではなぜこれほど時間がかかるのでしょうか。
エラーが出る
プログラミング初心者が挫折する原因の1つが、プログラムのエラーを解決できないことです。そしてこのようなエラーへの対処は、ベテランのプログラマーにとっても簡単ではありません。
とはいえベテランのプログラマーが見れば、どんなエラーが起きていて、どこを直せばいいかの助言は可能です。初心者がプログラミングを学ぶ場合、そのようなメンターといっしょに学ぶことで学習期間を短縮できます。
よく使われるコードの組み合わせとは?
英語のような外国語では、よく使われるフレーズを覚えてそれを応用するのが基本です。そしてこれはプログラミングスキルも同じです。
よく使われるコードの組み合わせを覚えておくと、コンピュータの動作をイメージできるようになり、それを応用することでプログラムを書くことが可能です。とはいえこれを覚えるにはかなり長い期間がかかります。
プログラミング初心者の方は、ベテランのプログラマーが作ったプログラムをできるだけ多く読んだり真似することで、よく使われるコードの組み合わせを学んでください。
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スキルアップを目指す上で大切なマインド
スキルアップは必要だと解っていても、学習し続けられるとは限りません。学び続けるためのマインドが必要です。次からスキルアップを目指す上で大切なマインドについて紹介します。
違うやり方への興味
コンピュータでこんなことができたら、と考えてプログラムを書く場合、実現方法は1つとは限りません。詳しい方に相談すると、自分の知っているやり方よりも遥かに効率的に実現する方法を教えてもらえたりします。
そのような詳しい人をうらやましいと思わないでしょうか。その人は違うやり方に興味を持ち、機会があればいろいろ調べて学習している人です。
失敗を恐れない
新しい事に挑戦すると、失敗する可能性があります。失敗を恐れるあまり、今使える方法しかやらない、という考え方ではスキルアップできません。
もしうまくいかなかったら、自分ができる方法でやりなおせばいいだけです。便利な方法があるのに、失敗を恐れてそれを使わないのはもったいない。ぜひ失敗を恐れずに挑戦するマインドを持ちましょう。
教えられるようになろう
プログラマーはチームで仕事をするのが一般的です。そして新しいスキルを学んだら、そのスキルをチームで活用し、仕事に活かすマインドを持ってください。
なお人に教えることは、自分が学ぶことにも通じます。具体的には教えるためにはそのスキルの背景なども学び直し、相手が理解しやすいように説明する順番を考えることで理解が深まる、といった具合です。
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まとめ
以上のように、プログラマーとしてスキルアップしているのには、それなりの心構えが必要です。しかし、そのことが判っていれば仮に今年収が低く低迷していたとしも、簡単に逆転が可能なのです。
どうせプログラマーとして活躍するのなら、高収入で最先端の仕事をした方が楽しいことは言うまでもありません。それができるかどうかは、あなたの心構えと、そしてそれを実行に移すかにかかっているのです。
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