プログラマーと営業の共通点とは、と言われても一見なんの関係もないように思えるかもしれません。しかし両者の要求される素養は似ています。これは一体どういうことなのでしょうか?
この記事では、実は似ているプログラマーと営業の素養などについて紹介します。
- プログラマーも営業もコミュニケーション能力が求められる
- プログラマーも営業も細かく分類される
- プログラマーも営業も資格が不要で未経験から転職できる
- プログラマーも営業も学習し続ける必要があり、人脈が大事など共通点が多い
プログラマーは営業に転職できるのか?
プログラマーにもコミュニケーション能力が求められる
プログラマー職と営業職はその素養で似ている部分があります。両者の重要な素養は「コミュニケーション能力」です。営業職はコミュニケーション能力が必要なのは直ぐお分かりいただけると思いますが、プログラマー職はなぜコミュニケーション能力が必要となるのでしょう?
パソコンを前に黙々と作業するイメージのあるプログラマー像を思い受けべていた方にとっては意外かもしれません。一人でシステムを開発し納品まで担当する案件もありますが、ほとんどの案件はチームで開発します。
つまり自分が作成するのはシステムの一部であり、チームメンバーが開発したプログラムに合わせないと動作しません。そしてそれぞれが担当するプログラム同士の情報の受け渡しや実行のタイミング、メモリー領域のバッティングの回避など他との綿密な打ち合わせが必要です。
このようにシステム開発では意思疎通の叶ったチームプレーが要求されます。これはプログラミング技術よりも優先される能力であり、コミュニケーション能力がないとプログラマーは務まりません。
転職の方法
営業職も細分化されています。非常に色々な種類があるのですが大きく以下に別れます。
・顧客:法人営業/個人営業
・商材:有形商材/無形商材
・スタイル:新規/ルート/既存深耕
「顧客」は営業対象による分類で、法人とは企業のことです。つまり企業に対し営業するのか、個人に対し営業するかでまず別れます。
「商材」は販売する物やサービスによる分類です。有形商材は物、すなわち商品のことで、無形商材はサービスになります。
「スタイル」は営業方法による分類です。新規顧客を開拓するのか?ルート営業で既存の顧客に営業するのか?またはコンサルティングの領域にまで踏み込んだ営業をおこなうのか?などに分けられます。なお既存深耕とは、既存の顧客との関係性を深め新たな可能性を模索し取引を増やしていく営業活動のことです。
これらの組み合わせで営業は仕事の内容が変わります。また営業職とは対外的な呼び方で、担当する仕事の内容は企業によりかなり差があるのが普通です。転職する場合は仕事の内容をチェックしましょう。
営業には特別な資格や学歴は必要ありません。企業に営業として採用してもらえれば誰でもなれます。しかしプログラマー以上に身だしなみや言葉遣い、ビジネスマナーに精通していなければなりません。転職の場合は中途採用になり、多少の教育期間は与えられるにしても基本的に即戦力が求められます。これらを短期間で習得しなければなりません。その点は注意が必要です。
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営業からプログラマーに転職はできるのか?
どのような仕事があるのか?
営業からプログラマーへの転職も可能です。プログラマーに必須の学歴や資格はありません。しかしプログラマーにはプログラミングが必須です。
さらに転職による中途採用では即戦力が求められます。これは「未経験OK」と求人に出ていてもそれは基本的に変わりません。このような求人の釣り文句を鵜呑みにしないようにしましょう。就職してから業務中にプログラミングの知識を習得するのは実際問題としてかなり厳しく現実的ではありません。
また一口にプログラマーと言っても専門性が高く、専門以外のプログラムに苦労します。どの分野のプログラマーを目指すかを明確にしてください。
なお大きく「WEB系」「組み込み制御系」「ゲーム」「オープン系」「パッケージソフト」「汎用系」「通信系」と分けられます。簡単に説明すると……
- WEB系:インターネットブラウザ上で情報をやり取りするプログラム開発。
- 組込み制御系:家電や工業用ロボットなどの機械を動かすためのプログラム開発。
- ゲーム:プレイステーションやスマートフォン上で動くゲームソフトのプログラム開発。
- オープン系:UnixやWindowsなど複数のコンピューターをコントロールするプログラム開発。先のWEB系と内容が重複する部分があります。
- パッケージソフト:ウィルスセキュリティソフト等のパソコンにインストールして実行するプログラム開発。
- 汎用系:金融関係や企業の基幹システム(メインフレーム)に用いられるシステムのプログラム開発
- 通信系:ルーターやIP電話を用いた会議システムなど、通信に特化したシステムのプログラム開発
この様に分類されます。しかし、例えばオンラインゲームの開発などはゲームとWEB系の両方の知識が必要になるなどプログラマーの多様化、複雑化の一途を辿っており、今後更に分類が増えるかもしれません。
転職の方法
中途採用でプログラマーになるには予めプログラミングを学習する必要があります。「未経験OK」と求人に出ていても実際問題として業務を遂行しながらプログラミングを勉強するのは非常に大変です。元々プログラマーの仕事は過酷で余計なことなどやっている暇はほとんどありません。
ではどうするのかというと事前にIT専門学校なり通信教育を使いプログラミングについて勉強します。プログラミングを習得するには早くても半年~1年程度時間がかかります。習得する言語はなりたいプログラマーの種類から選択すると良いでしょう。
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営業がうまい人・下手な人の違い
営業は毎月の売上金額で上手か下手かがはっきり解ります。会社の指示で同じことをやっているはずなのに、これだけの差が生じる原因は何でしょうか。
力の入れ加減が違う
営業が下手な人は、興味のない人にまで必死になって営業しようとします。そこに時間のロスが生じ1ヶ月換算だと営業の上手な人と大きな差になるのです。営業の上手い人は興味のある人にしか営業しません。
心理の理解力
営業は、数さえこなせば一定の割合で興味を持ってもらえます。しかし売り上げに繋げるにはもう一押しが必要です。
そこで重要なのは顧客の心理を理解して売り上げに結びつけるテクニックです。これは生まれ持った才能などではなく、学習により学べます。そしてこれを学んで仕事に活かせるかどうかが売り上げの差として現れる訳です。
人脈が豊富
人脈は営業の仕事を言われるがまま行っていただけではなかなか構築できません。自分の趣味の関係でも何でも良いのでとにかく多くの人とお付き合いをして、人脈を構築する努力しなければなかなか人脈は構築できないでしょう。これが億劫無く出来る人が営業に向いているともいえます。
プログラミングスキルが高い人・低い人
プログラミングスキルはプログラマーの年収に直結してます。スキルの高い人ほどやれることが多く、その分高い報酬の仕事に就けます。スキルを学ぶには何が必要なのでしょうか。
新しい技術に精通している
プログラマーとして高い年収の仕事に就くには、他の人ができないことをやれる点がポイントです。そのためには、新しい技術を学ばなければなりません。とは新しい技術の全てを学ぶのは不可能です。
年収の高いプログラマーの特徴は今後必要とされるスキルを見極め、それをしっかり学習して自分のスキルにしています。
学習し続ける習慣
プログラマーを長く続けるには新しい技術を学びルづける習慣が必要です。進歩の早いIT業界は、数年で新しい技術に置き換わるケースもあります。今使っている技術に安住するのではなく、新しいスキルを学び続けましょう。
人脈も大事
プログラマーとしてのキャリアを考えた場合、フリーランスとして独立したり、システムエンジニアを経てコンサルタントにキャリアチェンジするなどが考えられます。どちらになるにせよ、仕事を回してもらうためには人脈が大事です。
フリーランスになると自分で営業しなければなりません。その際、顧客の紹介や同業者の紹介があれば特に営業しなくても仕事を続けられます。これはコンサルタントも同じです。ブログやプログラマー同志の勉強会、顧客との打ち合わせなど機会を活かして人脈を構築していきましょう。
まとめ
プログラマーと営業は共に「コミュニケーション能力」が重要で、この点で互換性があります。そして見方によっては共通点が多い職業です。
プログラマーから営業になりたい場合は身だしなみや言葉遣い、ビジネスマナーが重要でこれらについて更に深く学習する必要があります。営業からプログラマーになりたい場合は自前にプログラミンの勉強が必要です。専門学校や通信教育を利用して学習しましょう。
なおこのサイトを運営しているポテパンは、未経験からWebエンジニアとして就職実績の高いプログラミングスクール、ポテパンキャンプを運営しています。営業からプログラマーになりたい方は、こちらも参照してください。