未経験からプログラマーを目指す方にとって、給料をいくらもらえるかは重要です。プログラマーとして働いている方の中には、自分の給料は低いのでは、と感じている方がいるかもしれません。
では、プログラマーの単価とは一体どのくらいなのでしょう?どうすれば単価アップが可能なのでしょう?ここではプログラマーの単価の現状と単価アップのポイントについて紹介します。
- プログラマーの単価相場は派遣では安く、社員でも給料は高くない。条件次第だがフリーランスでは高い報酬の仕事も受けられる。
- プログラマーの単価を左右するポイントはスキル。単価アップのためにもスキルアップは重要。
- プログラマーが単価アップを目指すなら、交渉が必要。ただしそのためのスキルアップも必要。
プログラマーの単価相場はどれくらい?
派遣プログラマーの場合
キャリアによって差はありますが、時給2,000円から3,000円くらいで、月の勤務日数によっても違いがあるものの給料に換算するとおよそ月あたり30~60万円程度が相場でしょう。ただし60万円の場合はそれ相応の残業が発生するので覚悟が必要です。
なお派遣先の企業は、もっと高い単価を払っています。しかし元請けとなる派遣企業でマージンが引かれるのでプログラマー本人の手取りはその金額より少ないのが普通です。なおこのマージンの割合は一般派遣も特定派遣もそれほど差がなくプログラマーの場合およそ40%程度です。そのため派遣プログラマーなら能力が低くても良い、という訳ではありません。単価に見合う仕事を期待されるのが普通です。
フリーランスプログラマーの場合
フリーランス(個人事業主)プログラマーの場合、働き方によって大きな差がありますが、客先に常駐するなど勤務時間が決められている場合、月単位の報酬は60万円から90万円が相場です。
ただしフリーランスの場合プログラマーの実績とスキルによって単価は大幅に変動するので、初心者向けの40万円ほどという案件やプロジェクトの管理を任されるベテランなら100万円を超える案件などもあります。またフリーランスは自分で営業して契約することが可能です。そしてその場合派遣企業による中間マージンは発生しません。そのため正社員や派遣社員のプログラマーより多くの収入を得ることが可能です。
正社員のプログラマーの場合
企業などのシステム開発を請け負い、顧客企業に派遣されて働く正社員のプログラマーは、所属する会社の賃金体系により毎月の給料が決まります。そして正社員のプログラマーの年収の平均は423万円です。ボーナスや会社による福利厚生制度があるので派遣プログラマーやフリーランスと単純比較はできませんが、月の給料は25万円から35万円程度と少ないと感じるかもしれません。
なお正社員の場合、30才を超えると管理職になったりシステムエンジニアにキャリアアップするのが一般的です。そのため正社員のプログラマー平均年齢が低く、その分年収がも少なくなります。なお企業によっては年収800万円を超える正社員のプログラマーが働いているケースもあり、スキルに応じた報酬を出す企業も増えています。
システムエンジニアの場合
システムエンジニアはプログラマーの上位に位置するためプログラマーより単価が高いのが一般的です。そしてシステムエンジニアの場合の年収平均は569万円です。さらにプロジェクトリーダーなどを担当する上級システムエンジニアになると正社員でも年収は800万円を超えています。
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プログラマーの単価を左右するポイント
単価を交渉しよう
派遣会社に所属するプログラマーが単価の話を切り出すのは少々気がひけるかもしれません。しかし何も言わなければ単価の上昇は望めません。
まずは自分を担当する営業の方と交渉しましょう。無論いきなり強気で交渉するのは難しいでしょうが、案件を継続して1年ほど経った後、提案してみてください。特に派遣先との契約更新時が交渉の狙い目です。
またフリーランスの場合も契約更新時が単価交渉のポイントです。直接契約している場合は話が早いかもしれません。エージェントを利用している場合は、エージェントの担当を介して申し入れしてもらうことも可能です。
スキルアップする
新しいスキルを身に付けて、自分のプログラマーとしての技術をスキルアップしましょう。
今のスキルに加えて新しいスキルを身に付けることで、より単価の高い案件を受けられるようになります。また、できることが増えれば、それだけ単価アップの交渉もやりやすくなるでしょう。
他にもプログラミングスクールなどを利用して新たなプログラミング言語を習得し、受けられる仕事の幅を広げることも効果的です。ぜひチャレンジしてください。
プログラマーを再度見直してみよう
プログラマーという職種にそもそも拘る必要がないのではないか?という発想です。
システムエンジニアやプロジェクトマネージャーも最初はプログラマーから出発し、システムの作り方やプロジェクトの管理方法を学び、ステップアップするのが一般的です。
とはいえプロジェクトの管理が得意なら、早いうちにそれを活かせる仕事にキャリアアップするのが良いでしょう。他にもコミュニケーションスキルが優れている方であれば、プログラム開発に詳しい営業として活躍することも可能です。
大企業に就職しよう
同じ年齢の会社員を比べた場合、大企業の方の年収が高い傾向です。企業によってはプログラマーの新卒初年度の年収が500万円にもなります。
とはいえ大企業への就職は簡単ではありません。ライバルがたくさんいます。プログラマーを採用している企業の中にはインターンを受けれ入れている企業もあります。そういった制度を活用し、スキルを身に付けると同時に認めてもらえるように努力してください。
フリーランスになろう
プログラマーの仕事は、インターネットに繋がったパソコンが1つあれば1人でもできます。これが他職業ではそうはいきません。例えばラーメン屋なら店舗を借りなければいけませんし調理器具や原材料の調達も必要でしょう。プログラマーは独立するための準備資金をほとんど必要としないので実はフリーランス(個人事業主)として働きやすい職業です。
さきほど書いた派遣プログラマーの単価を再度見てみて下さい。マージンとして約40%程も派遣会社に引かれています。仮に全く同じ内容で派遣先と直接契約ができたなら単価引き上げの交渉をわざわざしなくてもその40%分がそのままあなたの収入になるのです。派遣会社から支払われる月単価が24万円なら40万円に、36万円なら60万円になります。年収での差額は敢えて書きませんが、ちょっと洒落にならない金額で差が出ます。
また会社員プログラマーは安定した身分が魅力ですが、給料は高い訳ではありません。高い給料を得るには競争を勝ち抜いて大企業に入社する必要があります。さらにやりたくない仕事を押し付けられて苦労するケースも少なくありません。
その点フリーランスは好きなプログラミングの仕事が選べるうえ、スキルアップすれば高い報酬も得られます。
アプリケーションを独自開発する
これも単価の話とは離れるのですが、スマートフォンのアプリケーションなどを開発してその課金で収入を得るケースです。他にも多くの人に注目されるWebサイトを作成して広告費で稼ぐ方法もあります。
プログラムを学んだ方であれば、アイデアさえあれば足りないスキルを学ぶことでアプリケーションやWebサイトを開発できるようになります。
さらにアプリケーションやWebサイトが注目を集めれば企業からのヘッドハンティングされ、好待遇で転職できるかもしれません。一見夢の様な話ですが、プログラマーの技術というのはその夢を実現する可能性を秘めているということは覚えておいてください。
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単価UPを目指そう!
派遣プログラマーは派遣会社にマージンを取られるので安い給料です。一方フリーランスは単価をそのままもらえますが、自分で仕事見つけ契約する手間があります。会社員のプログラマーは安定してますが、給料が安く、やりたい仕事をできるとは限らないなど、不満に思っている方がたくさんいます。
このように働き方によってプログラマーの給料は違います。しかし報酬だけで決めると後悔することもあるので、注意してください。自分にとってどのような働き方が向いているかがポイントです。
とはいえ低い単価に甘んじている訳にはいきません。そしてプログラマーの単価を左右するポイントは単価交渉にあります。プログラマーとしてのスキルアップも単価に影響するので、積極的にスキルアップを目指してください。
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まとめ
これまで紹介したようにプログラマーは、高い単価で働いている方もいますが、全員が高いとはいえません。むしろ安い単価に不満を思っている方もいます。
もし自分の単価に不満があれば、今回紹介した内容を参考に単価アップのために交渉してみてください。なおそのためにはスキルアップが重要です。また自分のスキルを見つめ直し、そのスキルを活かせる仕事に移ることも検討していましょう。
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