膨大なビッグデータをプログラミングなどのIT技術を使って処理し、統計や分析などの数学技術を使って、ビジネスに役立つ形にするのがデータサイエンティストの仕事です。
IT技術と数学的技術の両方が求めらえるデータサイエンティストとして企業に採用されるのは、具体的にどうすればよいのでしょうか?
- データサイエンティストは膨大なビッグデータを、ビジネスとして意味のある形に加工するプロフェッショナル
- データサイエンティストには特定の資格は不要だが、統計、分析などの数学的知識や、大量データを処理するためのPythonなどのプログラミングや機械学習に関するスキルが求められる
- データサイエンティストは、企画やマーケティングの役職で募集されることもあり、ベンチャーや中小企業でも人員募集しているケースがある
データサイエンティストとは
科学技術の進歩により、昔はアンケートなどの手作業で行っていた集計や、購入額の動向などを一気に毎日収集できるようになりました。しかし、これらの情報はただ集まっているだけでは数字の羅列に過ぎず、何にも活用することはできません。また、場合によっては明らかに間違っていたり、バグのデータなども混じっている場合があります。
それらの間違えたデータを元に次の販売促進などを行ってしまえば、うまくいくことはありません。他にも商品開発等でそれを行ってしまえば、大きな損害が出てしまいます。そのような損害を出さずに、より明確にデータの裏付けを取ることができるように、データを分析する人間が必要だと言われてきました。
大量に集まってくる膨大な量のデータはビックデータと呼ばれています。このビックデータを分析し、数値を構造化することで整理していくのがデータサイエンティストです。これらの集められた大量のデータをデータ分析し、統計によって類似性などを見分け、更にはそれらを視覚化したり、規則化するべくコンピュータ・サイエンスを駆使して数字を整理します。
もちろん、これらの分析はコンピュータに任せてしまったほうが一気に多くの数字を処理することができるのでよいと感じるかもしれません。しかし、場合によっては数字にバグが混じっていたり、起こるべくして起こったバグがある場合もあります。その為、単純にコンピュータが分析することは今はまだ非常に難しいと言われています。
その為、より正確に分析することができるといわれているデータサイエンティストが必要とされています。
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データサイエンティストが身につけるべきスキル・能力
データサイエンティストに明確な資格は必要ありません。その為、誰でもなろうと思えばなることができます。しかし、最低限必要だと言われているのが、大量のデータを見て分析することができる統計学の知識、そして、機械学習を駆使することが多いため、プログラミング言語を書くことができる事も必要だと言われています。
プログラミング言語の中でも、データサイエンティストになりたいのであればPythonを理解できるのが望ましいと言われています。これは、Pythonがデータ分析に使いやすい言語なので、データ解析をする際に非常にやりやすいためです。また、最近では様々なデータ分析用のプログラムも開発されているので、それらを自在に扱うことができるのは強みになります。
IT社会においては様々な技術が常に更新されていくので、それらに追いつき、仕事をしていたとしても学習し続ける事ができるような強い向上心と、好奇心も必要だと言われています。
また、どんなにスキルが高かったしても、その分析し、整理し終えたデータを明確に人に伝えることができる能力も重要です。もちろんそれ以前にデータ整理ができることは必然ではあるものの、膨大なビックデータは一人ではなく、チームで取り掛かることもあるため、コミュニケーション能力がないと仕事の際に非常に困難なこともあります。
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どういう企業に行くべきか・就職先の選び方
新卒でデータサイエンティストを探している場合、なかなか求人を見つけるのは難しいかもしれません。しかし、探し方によっては見つけることができます。
特に、IT系のベンチャーなどは新しい文化を積極的に取り入れることが多いため、データサイエンティストを募集しているところが多くあります。ベンチャーに進むのは怖いと思う方もいるかもしれませんが、しっかりと見極め、そこでスキルを磨くことができればキャリアアップにもつながります。
しかし、データサイエンティストになりたいため、勉強をしてきたと言っても新卒はまだまだ仕事においての理解や、常識が足りていない部分があります。そのため、研修がしっかりとしている会社を選ぶのがおすすめです。ベンチャーだからといって研修を持っている所は社員の教育に力を入れているため、信頼することができるといえますよ。
また、就職先として、今までにデータサイエンティストがいなかったけれどもこれから採用するという企業はよく検討するべきです。特に、始めてデータサイエンティストに従事するのにその環境がなければ、周囲の理解をとることから始めないといけないため、非常に大変になってしまいます。
その為、まずは自分が学ぶことができ、環境としてもよい会社を選ぶことが重要です。
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データサイエンティストの採用・求人の探し方
データサイエンティストの求人を探す際には、名前を聞いたことがあるような大手企業ばかり探していれば見つからないかもしれません。もちろんそれらの会社であっても求人を見つけることはできますが、採用自体はなかなか難しいところもあるようです。
その為、中小企業であったり、ベンチャーに絞って就職活動を行うのもおすすめです。特に、企画やマーケティングでしか募集していないところであっても、採用された後に上司に提案をしたり、自分でデータを分析して、そこから新しいアプローチとして認めていってもらえる事もあります。
データサイエンティストという職業自体が最近できたものなので、採用を見つけることはなかなか大変かもしれません。しかし、必ず求人はありますし、違う部署で採用されたとしても、努力次第でデータサイエンティストの仕事を行うことはできるようになります。
まとめ
データサイエンティストという職業に興味があるけれども、得体のしれない最近できたような職業についても今後の将来が心配だという方もいるのではないでしょうか。もちろん、新卒で自分の将来を決めるのはなかなか大変ですよね。
しかし、データサイエンティストという職業は、これから必要になってくる職業の1つだと言われています。特に、どの分野においても大量のデータは取ることができるようになっています。しかし、それらの数字は集めることができても分析できなければただの数字にすぎません。そうなると、データの意味がなくなってしまいます。
それらの数字を正しく分析し、更に発展した内容につなげることができるデータサイエンティストは、どの分野においても重宝されるようになると言われています。これは、特にIT社会になるにつれてその傾向は強くなると言われています。
又、もしデータサイエンティストという職業自体が少数派であったとしても、そこで得た機械学習やプログラミング言語、統計などの知識は他の分野の職業においても活かす事ができます。ぜひ、職業にとらわれることなく、自分を磨く知識を身に着けていってくださいね。
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