エンジニアのニーズが高まるに高まり、エンジニアの有効求人倍率は8.01(参照)となりました。エンジニアの数に比べ求人数が圧倒的に多いため、エンジニアは仕事を選べる状況です。つまり、実務経験さえあればエンジニアは仕事が選び放題です。
今回はその選び放題の状況の中でどのような企業を選んだ方が良いのか分からない方に、少しでも参考になればと思い情報をまとめました。過去数千人のエンジニアキャリア相談の経験からエンジニア転職のノウハウをお伝えできればと思います。
- エンジニアにとって良い転職とは、収入アップ、自由度アップ、好きな技術が使える、の3つがポイント
- 転職を成功させるためは求人を調べることが重要。
- エンジニアの転職に強いエージェントを利用しよう
- 未経験からのエンジニアへの転職を目指すならプログラミングスクールがオススメ
- エンジニアの職務経歴書の書き方を覚えよう
- エンジニアならフリーランスになるという方法もある
目次
エンジニアにとって良い転職とは
まずエンジニアにとって良い転職とはどんな転職なのかについてお伝えしたいと思います。キャリアカウンセリングの中で、エンジニアの希望としてよく挙げられるのが下記になります。
収入アップの転職
収入は誰しもが増やしたいですよね。エンジニアはスキルによって年収が大きく変わってきますので、トレンド技術を常に追うことで年収は上がっていきます。逆にレガシーな環境でずっと開発していると、市場価値としては低くなってしまうので注意していきましょう。
エンジニア求人の年収としてはScalaやRubyエンジニアの年収が高くなっておりますので、トレンド情報をキャッチアップして実務で使えるようにする事をオススメします。
自由度アップの転職
エンジニアといえばリモートワークというイメージを持つ方も多いかと思います。しかし現状ではリモートで仕事ができているエンジニアは1割にも満たないでしょう。
会社によって自由度の高さは大きく変わりますので、自由度が高くなる転職は希望度としては高いですね。リモート勤務OKや週1.2はリモートOKな企業もありますのでとても魅力的ですよね!
好きな技術が使える転職
好きな技術が使えれば年収も自由もどうでも良い!という人もたまにおりますが、それくらい好きな技術だと頑張れる時ってありますよね。
最近であれば機械学習やブロックチェーンなどとても人気です。他にもロボット開発がしたい、IoT開発がしたい、ゲームが作りたいなど技術が好きで選ぶ方も実は結構多いですね。
以上の3点とは反対に、「低収入」「縛りが激しい」「興味のない技術をやる」状況への転職というのが良くない転職ということですね。
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転職を成功させるためにやるべきこと
良い転職を実現するためには情報を多く集めることが最優先となります。数少ない情報の中からパッと決めてしまうのは転職事例としてあまり良い話は聞きません。下記に紹介する方法をまずは試してみると良い転職ができる確率が高まりますのでお試しください。
エンジニアを募集している会社のタイプを知る
エンジニアを募集している会社で多いのは「自社コンテンツを提供している会社」「エンジニアを出向させている会社」になります。前者の方は良いのですが、エンジニアを出向させている会社に関してはあまりおすすめはできません。基本的には仕事の内容や場所は希望できず、なりふり構わず出向になるケースが多いからです。
企業として、社員のエンジニアを出向させないと利益に繋がらないビジネスモデルのためとなります。そのような企業に入ってしまうと、エンジニアキャリアとしてはチグハグでバラバラな経歴となり、後からトレンドのスキルを身に付けようとしても上手くキャリアチェンジができないケースも多くあります。
では、どうしたらそのような会社を見極められるのか。それはホームページに「システムエンジニアリングサービス」「SES」など書かれているかチェックすれば大丈夫です。また勤務地が都内など曖昧な記載がある場合も要注意となります。
稀にですが、出向もさせているし自社でも開発もしているという会社があります。ホームページに、SES以外に受託開発とか自社サービス等記載していて、開発実績が載っている会社です。そちらですと融通が利きやすく、希望の開発作業ができる可能性が多くあったりします。
もちろん面談で気になる勤務内容などを質問しないといけませんが、良くない会社にエントリーしないようエントリー時にチェックしてみましょう。「自社コンテンツを提供している会社」は社風が合えばキャリアのマイナスにはならない転職が可能なのでベストはこのタイプの会社ですね。
転職エージェントを利用する
エンジニアの転職に強いエージェントを利用しましょう。エンジニア専門で紹介を行なっているエージェントもあり、専門の方がエンジニアキャリアに詳しく、エンジニアの求人も多いのでとてもオススメです。
転職したいけど最初は何をすれば良いのかわからないという方は、一度相談すると方向性がクリアになります。ほとんどのエージェントはカウンセリングが無料です。使わない手はありません。登録して転職サイトでは見つからない良い求人を紹介してもらいましょう。エンジニアが転職する際におすすめなエージェントは下記になります。
20代のエンジニア転職に強いエージェント「ポテパンキャリア」
エンジニア・クリエイター専門の転職エージェント「レバテックキャリア」
エンジニア転職時におすすめなサイト・サービス
転職を思いついたらどんな企業があるかチェックするかと思います。そんな時には下記サイト・サービスをチェックすると良いでしょう。
会社の雰囲気を知れたり、自分のスキルにあった求人を見つけることが可能です。またスカウトが来るサービスもあります。しかし転職サイトには会社の良い事だけが書かれているかもしれません。前項で記載した通り、企業のホームページも見てしっかり見極めましょう。
エンジニアが転職する際におすすめなサイトは下記になります。
ガンガンエントリーできる転職サイト「Wantedly」
プログラミングクイズから転職できるサイト「Paiza」
未経験からのエンジニア転職について
未経験からのエンジニア転職は簡単ではありません。プログラミングを勉強する若者が増えてきており、その人たちより価値があると言えないといけないためです。
人柄やモチベーションは当たり前の事ですが、「採用してすぐに自走してタスクをこなせるか」「現場で通じるレベルのコードが書けるのか」というところが重要な要素となってきます。
正直独学でそこまでのレベルに達することは難しいので、未経験からのエンジニア転職をサポートするプログラミングスクールに通うことをオススメします。
Ruby on Railsエンジニアに未経験から転職するなら「ポテパンキャンプ」
Javaやインフラ系で未経験から転職するなら「プロエンジニア」
【関連記事】
▶【未経験者必見】未経験からエンジニアになるためにするべき事と注意点
職務経歴書の書き方を覚える
エンジニアの職務経歴書は普通とは少し変わっています。専門職ですので、どんな環境でどんな内容をやったのか細かく教えて欲しいと企業は考えています。細かく書いた環境が転職先の会社の環境に近ければもちろん面談してみたいとなるでしょう。
職務経歴書はちょっと細かく書くだけでエントリー通過率が大幅に変わってきますので、しっかりと細かく書いていきましょう。
志望動機はこんな感じ
志望動機に関してはエンジニアだけの話ではなく全体的に言えるのですが、その企業特有の事項に関して好感があり携わっていきたいという気持ちを伝えるだけで問題ありません。企業の技術ブログや活動をチェックして特有を見つけて志望動機を書きましょう!
スキルシートが必要と言われたら
スキルシートとはエンジニア専用の経歴書のようなものです。自分が業務で使った技術環境やポジション、内容を細かく記載したものになります。スキルシートについてはこちらでまとめてますのでぜひご覧くださいませ。
【関連記事】
▶スキルシートの書き方&テンプレート付き【フリーランス初心者向け】
SNSで転職先を探してみる
転職希望のエンジニアがTwitterで転職先を探しますツイートをしたところ、有名企業から続々と面談したいというリプライをもらえるケースもあります。下記が有名なツイートになりますので、Twitteにログインして見てください。
自分の開発経験年数を乗せて「転職先探します」と呟くだけでもしかしたらスカウトが来るかもしれませんね。
転職先探します。
PHPできます。(歴3年)
FWはLaravelがある程度できます。(歴4ヶ月)
うち2年はSIerだったので正直技術力は乏しいです。アウトプットも今までしてこなかったのでポートフォリオになるようなものもないですが…
— たべたつ (@ttabtt3) 2017年11月1日
【急募】転職先。11月1日から働けます。諸事情あって今の会社を10月末で退職することになるので、次の働き先をさがしております〜?✨
— まえとー (@maetoo11) 2017年10月3日
エンジニア転職によくある質問
・エンジニア転職で資格をチェックされますか?採用の合否を左右する大きな要素とは言えません。未経験でJava資格のGoldを持っていたとしても、企業としてはJava実務1年の方を採用するからです。資格よりも重要なのは実績になります。
細かい情報を整理して覚えるために資格を取得するのは良いかと思いますが、転職するために無理して資格を取るというのは得策とは言えません。
・エンジニア転職に転職回数は関係ありますか?
転職回数について質問されることも多くあります。これは他の業界でも言えることですが、転職回数が多いことに好印象を持つことはありません。採用してもすぐにいなくなりそうという判断になってしまうためです。
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エンジニア転職の年収目安と福利厚生
弊社が運営するエンジニア専門転職サポートサービス「ポテパンキャリア」
の求人データ486件を基に一覧をまとめました。(2018年3月時)
開発言語別の年収目安一覧
- Javaエンジニア「~732万円」
- PHPエンジニア「~686万円」
- Rubyエンジニア「~800万円」
- Pythonエンジニア「~793万円」
- Scalaエンジニア「~980万円」
- GOエンジニア「~754万円」
- JavaScriptエンジニア「~699万円」
エンジニアの年収はスキルによって大きく変わってきます。上位は人気な開発言語を集めたのですが、VBAやCOBOLなどはさらに低い状況です。
年収が高いスキルとしては、ScaraやRubyとなっており年収1000万円以上出して募集している企業も多くあります。高負荷にも耐えられるシステム作りや、自動化処理系の経験がある方は単価として高い傾向にあります。
しっかりとトレンドスキルを把握して、時代に置いて行かれないように気をつけましょう。
珍しい福利厚生一覧
エンジニアを採用するために企業は面白い福利厚生などを提供しています。かなり良いものもあるので、転職の際は参考にするのも良いですね!
- 最新高スペックMacBook Proを支給
- 好きなキーボードとマウスを支給
- 選べる椅子制度
- 書籍購入費負担
- 個人利用のサーバ費用を負担
- 定期健康診断
- 婦人科検診
- 英会話レッスン
- 雑誌読み放題
- 結婚お祝金出産お祝金
- インフルエンザ予防接種
- PC(Mac/Windows)選択
- 条件付リモートワーク
- スキルアップ支援制度
- 部活補助制度
- 推しメン休暇
- ガールズイベント参加補助
- 家賃補助制度
- スマートフォンの購入支援(最新デバイスの購入の半額を支援します)
- チャレンジサポート(1人年間50万円まで利用可能です)
- フリードリンク完備
エンジニアは転職した方が良いのかフリーランスになった方が良いのか
こちらも良く頂く質問ですが、私としては実務経験がある方はフリーランスも経験してみた方が良いかと思います。実務経験が少なくとも1年以上ある方はフリーランスにもなれますし、転職も比較的簡単に可能です。実務経験がない方は正社員で経験を積んでからフリーランスを目指すと良いでしょう。
気の合うメンバーの会社だったり、自分にとても合う会社でしたら正社員でも良いですし、好きな仕事を選びたいし副業もやりたい、自分主導で生活していきたいという方はフリーランスがおすすめです。
結論、その時々の状況でどちらにでもなれることからどちらからが良いとは言えません。フリーランスは会社を出て自分で商売するのと同じなため、直に社会を感じられるのでそれは良い経験かと思います。
ポテパンではフリーランスでも転職でもどちらでもサポートしておりますので、ぜひご相談くださいませ!
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▶フリーエンジニアになる方法と最適な独立のタイミングとは
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まとめ
これまで紹介したようにエンジニアにとって成功した転職とは、収入アップ、自由度アップ、好きな技術が使える、の3つが達成される転職です。エンジニアの求人を研究したり転職エージェントを活用するなどして、自分のスキルに合った転職先を探しましょう。そして履歴書や面接で自分をうまくアピールし、転職を成功させてください。
なおIT業界に未経験の方がエンジニアへの転職に挑戦するならIT業界で働くためのスキルを身に付けなければなりません。その点ポテパンキャンプならスキル習得はもちろん就職サポートも実績があるので利用を検討してください。
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