モノづくり、好きですか?
非エンジニアの中には、子供の頃からモノづくりが好きだったのにもかかわらず数学や物理が苦手で、何となく今の仕事を選択した、という方が多くいます。学生の方はまだ社会人経験がなく、エンジニアを志望してよいのかどうか戸惑う方もいるでしょう。
そんな方々のために、エンジニアへの就活について考えてみます。
エンジニアについて少しでも理解が深まれば幸いです。
- エンジニアになるのに文系理系は問題ない
- エンジニアに向いているのはモノづくりが好きでまじめな方
- エンジニア就活で聞かれること向上心と主体性
- エンジニアにはコミュニケーション能力も必要
文系でもエンジニアになれるのか
コレ、とてもよく聞く質問です。
確かにエンジニアの分野にもよりけりで、専門性が高く、同じ分野の学部でないと学べないような知識を要するケースがあります。とはいえそうでないケースでは、文系理系はあまり関係がありません。特にソフトウェア開発を担うITエンジニアには、文系の学部出身者が多数います。まったく問題ありません。
どうもエンジニアというと理数系というイメージがつきまとうのですが、IT業界では必ずしも理数系出身でなければ務まらない、というわけではありません。
未経験者でも応募可の求人も多数ありますし、そういうところは入社後からしっかりと研修させてもらえるなどスキル向上を支援してくれます。大丈夫ですよ!
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エンジニアに向いている人のタイプ
次に、どういう人がエンジニアに向いているのか考えてみます。
モノづくりが好きな人
これがないとどうにもなりません。モノづくりへの興味がない人は、最初からエンジニアを目指さないとは思いますが・・・
どんな分野のエンジニアも、モノを作る人には変わりありません。そのモノとは、複数のアイデアやパーツを緻密に積み重ねてできるのです。自分が作ったものが、たとえ一部分にすぎないにしても最後は形になる、それに喜びを感じない人はエンジニアの仕事自体を面白いと思わないでしょう。
モノづくりへの情熱は、エンジニアとして必須です。
まじめな人
多くは一人で作るわけではなく、さまざまな部門が連携し、専門性をもって任務に挑み、最後にモノを完成させます。なのにその過程で「まあ適当でいいや」などという軽い気持ちで手を抜くと、そこがピンポイントで問題となって表面化し、積み上げたものが崩壊します。結果として周りに迷惑をかけるのです。
よって誰も見ていなくても手を抜かないような、まじめな人がエンジニアに向いています。
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エンジニア就活で聞かれること
エンジニアの就活において、面接で聞かれることはだいたい決まっています。ということは、回答例も自ずと決まっているというわけです。では自分の持ち味を、その決まった回答に乗せれば立派な答えになりますよ。
質問とそれを聞く意図を考えてみましょう。
向上心
質問:最近興味のあることは何ですか?
エンジニアリングという世界は技術の流れがとても早く、開発ツール1つとっても数年おきにバージョンアップされます。
ITの世界でいえば、IoT(Internet of Things)やビッグデータ、AIなどの最新技術が、いつ自分の仕事に入ってくるか分かりません。いざそういった状態になってもやったことがない、または興味がないと言ってはおしまいです。
新しい技術をキャッチアップしていこうとする向上心や好奇心はとても重要です。ただし何のスキルを身に付けていないのに、興味があることを前面に押し出しすぎると逆効果です。「興味はありますし、雑誌やネットの記事をひんぱんにチェックしています」と言えば、単純に興味はあるけど何もしていないと取られかねません。
「スマホアプリに興味があるので、自分のPCに環境を構築して試行錯誤しています」といった、実際に着手しているという答えが必要です。
エンジニアたるもの、仕事の中での試行錯誤はつきものです。課題に対してトライ&エラーで立ち向えるのはとても大事なアピールポイントです。
主体性
質問:入社後、何かやりたいことはありますか?
エンジニアはもくもくと技術的な仕事だけに打ち込むようなイメージがありますが、決してそれだけではありません。
プロジェクトにアサインされると、フェーズごとに締め切りが厳密に決められています。リスクや問題が発生すると、締め切りを守るために上司や運営者へ積極的に連絡する必要があります。自部門の課題やリスクであれば、他部門へ協力を要請し対応にあたらなければいけません。
そのような状態で指示がないので動けませんと言っているようでは困ります。
面接官は観点の1つとして「自分が一緒に仕事をしたいか」という目線でも評価します。1から10まで指示しないと動かない人材、そんな人といっしょに仕事をしたくありませんよね。
ですからこのような質問が来たときを想定して、答えを返せるようにしておきましょう。
コミュニケーション能力
質問:他人と話をするのは好きですか?
他業種でも必ず必要となるコミュニケーション能力、もちろんエンジニアリングの世界でも必要です。
自分の技術力をベースとして、上司や他部門の指示を受け、分からなければ積極的に質問しなければなりません。そんなときに「一体何が聞きたいんだ!」と相手を怒らせるような聞き方では話になりません。自分の意見を自分の中でまとめ、相手の気分を害することなく欲しい答えを引き出す、そういったコミュニケーション能力は技術の世界でも必要です。
エンジニアの中にはこの能力が著しく低い方が多くおられます。これからエンジニアを目指す方々は、十分意識して欲しいところです。
自社内ならまだいいとして、ユーザーや協力他社と直接やり取りのある方がコミュニケーション能力が低いと、会社の評判に直接影響しかねません。プロジェクト全体にスケジュールの遅延を引き起こそうものなら、損害賠償を要求されることもあるかもしれません。
このような質問が来たら、「好きです」だけでなく、できれば何かの実績を伝えられるようにしましょう。例えば何かのチームでリーダーとして、メンバー間を調整するといったまとめ役を経験した、などです。
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新卒でエンジニアを目指す人がやっておくべきこと
前述の「エンジニア就活で聞かれること」を総括して、新卒の方がエンジニアを目指すとすればやっておくべきことを解説します。
向上心
何かひとつ、興味のあることにチャレンジしてください。入社したい会社が具体的に決まったのなら、その会社に関連したものでもよいでしょう。何をして良いか分からなければ、日経ソフトウェアや日経Linuxなど、ガチ技術者向け専門誌ではない読みやすい雑誌から探すのももオススメです。
興味があるものを見つけられたら、とにかく手を動かしてください。
現在は昔と比べ物にならないくらい独習する環境が整っています。近年開発ツールは無償のものが多くなりました。しかも分からないことがあればTeraTailやStackOverflowといったQAサイトで聞けばよいのです。
利用できるものは最大限に利用し、何か1つ形にしてみてください。分からない、できないものに立ち向かう向上心、とても大切です。
主体性
主体性向上に関する本を読んだり、本に書かれた行動を心がけたとしても、すぐ身に付くものではないのが難しいところです。なにも難しいことに挑んで主体性をアピールする必要はなく、要は指示待ち人間ではないと分かってもらえればよいのです。
できることならITに関連するものがよいのですが、それが無理ならバイトでも卒論でも構いません。他者を巻き込んだ何かを経験し、それをアピールポイントとしてみてください。
コミュニケーション能力
普通に生活やバイト、サークル活動を通じてコミュニケーション能力を上げることはできますが、どうせならITに関連したことにしましょう。
未経験者でも参加可能な異業種交流会に参加してみてください。さまざまな業種や年齢、役職の方々が参加してくる交流会は、まさにコミュニケーション能力が必要な場です。普段は接することのない方々から業界の動向を聞き出せるのは、コミュニケーション能力向上と業界情報の入手という一石二鳥です。
ぜひ一度試してみてください。
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まとめ
エンジニアの就活について解説してきました。
エンジニアといってもさまざまな業種があります。解説してきたことが一概に当てはまる訳でもありません。ですが、何か1つでも思い当たることがあり、それが就活に役立つことがあれば幸いです。
また、文系でもプログラミングのスキルを学べば未経験からでもエンジニアを目指すませす。ポテパンキャンプではそのような方の就職もしっかりと支援してくれるので、検討されてはいかがしょうか。
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