日本では、エンジニアの働き方として「客先常駐」が一般的になっていますが、インターネットなどの情報を見ていても賛否両論の意見が散見されます。
本記事では、未経験から派遣エンジニアを検討している方向けに、派遣として働くメリット・デメリットから実際の仕事内容についてご紹介していきます。
- 未経験からでも派遣エンジニアになれる
- 派遣エンジニアには常用型と登録型がある
- スキルを伸ばすなら派遣エンジニアもあり
- 未経験OKの求人も少なくない
- まずは最低限のスキルを身に付けよう
未経験でもなれる派遣エンジニアの仕事内容
エンジニアには、いくつもの働き方や職種が含まれているので、一般的に未経験からでもなれる派遣エンジニアの仕事内容について確認していきましょう。
企業の種類
派遣エンジニアは大きく「常用型」「登録型」のいずれかの契約形態で企業に就業して働くことになります。
常用型派遣
SIerと呼ばれる企業に多い働き方で、1つの企業に長期契約として働き、所属企業から各プロジェクトへ出向する働き方です。
常用型派遣ではプロジェクトが終了した場合に、もしも次のプロジェクトまで空白期間が出来てしまった場合でも企業には勤続勤務扱いとなるため、仕事が途切れることはありません。
登録型派遣
派遣会社より案件を受注して、一定期間の間プロジェクトに従事するのが登録型派遣の働き方です。
登録型派遣の場合、前述した常用型派遣とは異なり、基本的にはプロジェクトに参画している間のみ給与が支払われる形式となります。
職種
派遣エンジニアにも様々な職種での契約がありますが、一般的に案件数の多い職種についてご紹介していきます。
システムエンジニア
システム開発において、要件定義からシステム開発・テストまで行なう職種をここではシステムエンジニアと呼んでいます。
派遣エンジニアの場合、全工程に携わることは少なく、設計工程のみや実装工程以降などプロジェクトの一部期間で要員として働くことが多くなります。
Webエンジニア
上述したシステムエンジニアと一部重複しますが、Webサイトを専門に扱うエンジニアをWebエンジニアと呼んでいます。
近年企業・個人問わず、多くのビジネスがWebサイトを持つ時代となっており、派遣エンジニアの案件も豊富な職種と言えます。
インフラエンジニア
アプリそのものを開発するのではなく、サービスを動かすサーバーやネットワーク、セキュリティ関連の設計や構築を行なうのがインフラエンジニアの役割です。
ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなど更に細かく職種が分けられていることも多く、縁の下の力持ち的な役割を担う職種となります。
ヘルプデスク
社内外からの技術的な問い合わせに対する対応を行なうのがヘルプデスクの仕事です。
機器の使い方や故障に関する問い合わせから、アカウント管理などに至るまで案件によって必要な知識量は異なります。
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未経験で派遣エンジニアになるメリット
派遣エンジニアが正規エンジニアよりも劣っているのかというと、一概に言えず様々なメリットを受けることも出来るのでまずは確認しておきましょう。
様々なプロジェクトに関われる
派遣エンジニアの場合、別企業のプロジェクトに参画するという形で仕事を行なうため、一定期間毎にプロジェクトを移動していくことになります。
プロジェクト毎にルールがあったり、使う技術も異なるため、多くのプロジェクトを経験することで自分自身のスキルを伸ばしやすいといった特徴があります。
仕事を選ぶことが出来る
正規エンジニアの場合、所属企業から仕事を任されて従事するため、自分で仕事内容を選ぶことが出来る可能性はどうしても低くなってしまいます。
一方で派遣エンジニアの場合、プロジェクトを選択することが出来るため、自分の興味のある分野や伸ばしたいスキルを使ったプロジェクトなどに自分の意思で選択することが出来ます。
ただし、プロジェクトに参画出来るかはご自身のスキルにもよるため、必ずしも任意の仕事内容を選ぶことが出来るとは限りません。
入社しやすい
派遣エンジニアの場合、未経験でもOKと求人募集している企業は少なくありません。
これは企業運営の仕組みとして、エンジニアを出向させることによりクライアントから報酬を受け取ることになっているため、派遣元企業としては1人でも多くのエンジニアに出向してもらったほうが利益が出るためです。
辞めやすい
エンジニアにとっても辞めやすいことは一種のメリットとなり得ます。
上述しているように、派遣エンジニアの働き方はプロジェクト単位となるため、1つの仕事の区切りが定期的に訪れることが大きな要因です。
また自身のスキルさえ身に付けてしまえば、転職した方が大きく年収を上げられることも少なくないことから、業界全体で転職者が多いことも辞めやすい要因と言えます。
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未経験で派遣エンジニアになるデメリット
派遣エンジニアにはメリットだけでなく、当然正規に比べてデメリットになる部分もあるので解説していきます。
将来性の不安
日本企業で正規エンジニアとして働く場合、徐々に実際の設計・開発要員からマネージメント職へと切り替わっていくのが一般的です。
一方で派遣エンジニアの場合、あくまで実際に業務を行なうのは別企業のプロジェクトとなってしまうため、どうしてもマネージメントのポジションに着くことが難しくなってしまいます。
将来的にマネージメントポジションへの転向を考えた場合、派遣エンジニアとしての働き方はデメリットになる可能性があります。
待遇が良くない企業も多い
派遣企業はエンジニアを仲介することで利益を得るため、エンジニア自身がクライアントから直接報酬を受取るよりもどうしても少なくなってしまいます。
ある程度の手数料が掛かってしまうのはしょうがないのですが、企業によっては仲介手数料が非常に高額で、エンジニアが受け取ることの出来る報酬がかなり低くなっていることも珍しくないため注意が必要です。
雇用期間の上限
登録型の派遣社員として働く場合、3年以上同じ企業で働けないといった制約が法律上存在します。
最長でも3年間しかプロジェクトに携わることが出来ないため、雇用がどうしても不安定になることもデメリットの1つとして理解しておく必要があります。
未経験から派遣エンジニアとして働くには
では実際に未経験から派遣エンジニアとして働きたい方向けに、ざっくりとした手順をご紹介していきます。
スキルを身につける
未経験とは言っても、エンジニアとして働く以上プログラミングのスキルはないとプロジェクトに参画することは難しいのが現実です。
独学でも良いですし、プログラミングスクールなどで基礎的な知識をしっかりと身に付けてから就業するのもありだと思います。
未経験者の場合、本当にスキルがあるのかを証明することが難しいため、ポートフォリオなどが作れるようになることが最初の目標と言えます。
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未経験OKの案件に応募する
プログラミングのスキルを身につけたら積極的に未経験OKの案件に応募してみましょう。
登録型の派遣企業に登録してから案件を探すのも良いですし、未経験採用を行っている常用型派遣企業に面接に行くのも良いと思います。
最初は待遇の良いところを見つけるのが難しいのも事実ですが、一度業界経験を積めば別の企業へ転職することは簡単になるので、経験と思ってまずは未経験OKの案件から探してしまうのが効率的です。
まとめ
本記事では、未経験から派遣エンジニアになるメリット・デメリットや、働き方の違いについてご紹介してきました。
派遣エンジニアは否定的な意見があるのも事実ですが、未経験から業界経験を積むという意味では最も現実的な方法でもあり、デメリットに負けないほどのメリットがあると思います。
IT需要は益々どの業界でも伸びているので、興味のある方は派遣エンジニアという働き方も検討してみてはいかがでしょうか。
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客先常駐とも呼ばれる働き方で、リモートワークは含まれないようにも思えますが、プロジェクトによってはリモートワークを実施していることもあり、客先のプロジェクトで仕事をするという意味で客先常駐扱いとなります。