政府によるDX 化の推進などにより、2030年には45万人ほどの IT人材が不足すると言われています。そんな中、異業種や新卒から将来性があり高い年収が期待できるエンジニアに未経験から目指している方もいるでしょう。
近年では、エンジニアの転職をサポートする転職エージェントのサービスも多く増えています。年収をアップさせる一番の近道は転職と言われることがありますが、焦って転職を決めてしまうのは要注意です。
この記事では、エンジニアの種類の違いや、未経験エンジニアが IT業界へ挑戦する上での注意点などを解説していきます。
- ITエンジニアと一口に言っても、さまざまな業種がある
- 未経験でもエンジニアになることは可能
- 20代の方が採用されやすいが、マネジメント経験があれば30代でも大丈夫
- 就職・転職活動は1人で動くより転職エージェントを活用しよう
IT エンジニアの種類
一口に ITエンジニアと言っても、さまざまな職種があり、関わる分野によって仕事内容が大きく変わります。
エンジニアの職種には、次のようなものがあります。
スマホアプリエンジニア
スマートフォンの個人保有率は約7割までになり、若い世代で言えば、ほとんどの人が持っていると言えるでしょう。
スマホアプリエンジニアは、その名の通り、iOS や Android 上で動くスマホアプリを開発するエンジニアを指します。
主に所属する企業のサービスのアプリ開発や、クライアントから依頼された要望をヒアリングして、スマートフォン上で動くアプリケーションを開発することに特化しています。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webアプリケーションにおいてユーザーが直接触れる部分の開発を行うエンジニアです。
デザイナーが Photoshop や Illustrator などのツールで作成したイメージを、HTML、CSS、JavaScriptを駆使してブラウザで表示できるアプリとしてコーディングします。
時には、PHP などのプログラミング言語を使用して、サーバーサイドで動くプログラムも書くことがあります。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、主にユーザーからは見えない裏側の部分の開発を担うエンジニアです。
Webサーバー、データベースなどの環境構築や、Python、C#、Javaなどのサーバーサイドの言語を使ってシステム開発をおこないます。
例えば EC サイトのような Web アプリケーションの場合、商品の紹介ページや、買い物カゴのようなユーザーが直接目に触れる部分の機能はフロントエンドエンジニアが担当し、決済や、売上集計などの目に見えない処理はバックエンドエンジニアが担当します。
プログラマー
プログラマーとは、仕様書の内容を元にプログラミングを行うエンジニアで、上に挙げたフロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、スマホアプリエンジニアの内、プログラムをコーディングする担当者のことを総じてプログラマーと呼ぶこともあります。
システムエンジニア
要件定義、外部設計、詳細設計など、システム開発の上流工程を担うのがシステムエンジニアです。一般的に SE と呼ばれている職業です。
クライアントから要望をヒアリングし、システムの設計図となる仕様書の作成を行います。
セキュリティエンジニア
さまざまの物がインターネットに接続し、あらゆる物がサーバー上に保存される中で、セキュリティの重要性は増しています。
セキュリティエンジニアは、セキュリティに特化したエンジニアのことで、外部からのサイバー攻撃や、情報流出の中でもっとも多い原因である内部流出を未然に防ぐため、サーバーやクライアントPCのなどの設定や、ネットワークの構築など、セキュリティに配慮したシステムの設計や構築を担当します。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、クライアント企業の業務課題を、IT を活用して解決すす提案と、システム導入のサポートをする、システム開発の中でも上流工程を担当するエンジニアです。
時にはクライアント企業の中に入り込みリサーチを行い、打ち合わせや実際の業務を通じて業務課題を洗い出し、業務の改善や利益を最大化するための提案をします。
未経験からエンジニアになれる?
結論から言えば、未経験でもエンジニアになれます。実際 、未経験で ポテパンキャンプ を卒業し、IT エンジニアになった人が多くいます。
但し、誰でも未経験でエンジニアになれるわけではないため注意が必要です。
20代が転職しやすい
どの業界でも言えることですが、未経験で異業種に転職する場合は、20代の若い人の方が、ポテンシャルや人柄で転職を成功させやすい傾向があります。
企業は長く働いてくれる可能性がある人材を採用したいと思っており、IT スキルの習得も全体的に見れば若い世代のほうが早いことから、未経験で IT業界へ転職するなら早いほうが有利です。
30代でもマネジメント経験があれ転職できる
30代だから、もう IT業界への転職を諦めた方がいいかと言えば、そんなことはありません。
IT エンジニアの仕事は、技術力だけで成り立つものではありません。チームをまとめるマネジメント能力や、クライアントとの調整を行うコミュニケーション能力を求められます。
今の業種でマネジメント経験があれば、未経験でも受け入れる企業は多くあります。
未経験からプログラマーになりたい方には、「ポテパンキャンプ」がおすすめです。最短5か月で未経験からプログラマー・エンジニアになれるプログラミングスクールです。
転職エージェントを活用する
IT業界へ転職を目指す場合は、転職エージェントわ活用するのもオススメです。
そもそも転職エージェントとは、企業から人材紹介の依頼を受け、人材紹介サービスのエージェントが、ニーズに見合った人材とマッチングするサービスです。費用は求人を出す企業側が支払うため、求職者は無料でサービスを利用することができます。
転職エージェントでは次のようなサービスが受けられます。
- これまでの経験や持っているスキルのヒアリングを行い適切にアドバイスする
- 希望条件に合致した求人情報の紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 企業との面談日程の調整や面接時に聞かれるポイントのアドバイス
- 希望すれば企業に対する年収や勤務地などの条件交渉もしてくれる
- 入社後のアフターフォロー
- 入社が決まるとお祝い金が貰える転職サービスもある
焦って転職先を決めるのは要注意
IT 業界に特化したエージェントは非常に多くあり、それぞれに特徴や強みがあるため、自分にあったサービスを探すのには時間がかかります。
焦ってエージェントや、転職先を決めてしまうと、新たしい職場でのスキルミスマッチや、思っていた内容とは異なる業務になってしまう恐れがあるため、慎重にエージェントサービスや転職先を選ぶようにしましょう。
まとめ
未経験で IT 業界を目指す方に向けて、IT エンジニアの仕事内容などについて解説してきました。
現代のシムテム開発の環境は、昔に比べ遥かに扱いやすくなっており、さらに、オンラインで IT スキルを学ぶ環境も充実していることから、未経験でもエンジニアを目指すことは可能です。
「ポテパンキャンプ」では無料カウンセリングを実施しており、転職時に必要な準備や、スキルマップの育て方などについてアドバイスをしています。初めての転職で不安な方はをご利用ください。
上述したように、30代は 20代に比べて未経験で IT エンジニアになるハードルは高いと言えます。そのため完全未経験よりも、独学やスクールなどで学んで、IT スキルを身につけてから転職に挑んだ方が、他の未経験者との差がつけられます。