AWS Lambdaとは、サーバレスでコード実行可能なコンピューティングサービス

AWS Lambdaについてまとめています。

1 AWS Lambdaは、サーバレスでコードを実行できるコンピューティングサービス
2 AWS Lambdaのまとめ

AWS Lambdaは、サーバレスでコードを実行できるコンピューティングサービス

Lambda はサーバーインスタンスを起動しておかなくてもコードを実行できるサーバレスコンピューティングサービスです。Lambda では、可用性の高いコンピューティングインフラ上で実行されます。Node.jsやPythonなどの環境でコードを実行し、コンピューティングリソースの管理をユーザがおこなう必要はありません。サーバやOSのメンテナンス、容量のプロビジョニング、オートスケール、コードのモニタリング、ログ記録などを行ってくれるんですね。

参考）AWS Lambda とは – AWS Lambda

サーバレスでのコード実行のメリットは、サーバ管理が不要な点と、コード実行時間のみ課金できる点です。動的ウェブやモバイルバックエンド処理として、「呼ばれたら都度処理を行う」ようなアプリケーションと相性が良いです。

Lambda は、ランタイムの使用で複数言語をサポートしています。コンテナイメージとして定義された関数では、コンテナイメージを作成時に、ランタイムと Linux ディストリビューション（Amazon Linuxか、Amazon Linux 2）を選択します。ランタイムを変更するには、新しいコンテナイメージを作成します。

Node.js ランタイム
Python ランタイム
Ruby ランタイム
Java ランタイム
Go ランタイム
.NET ランタイム
カスタムランタイム

参考）Lambda ランタイム – AWS Lambda

AWS Lambdaの料金

AWS Pricing Calculator

Amazon Lambdaの料金は、アーキテクチャ、月間リクエスト数、リクエストごとの実行時間、割当メモリ量で決まります。オプションとして、プロビジョニングされた同時実行性（アクセスが急増した場合などに、プロビジョニングすることで2桁ミリ秒で応答するハイパー対応状態にする）、Lambda@Edge（ユーザに近いロケーションでコード実行する機能。パフォーマンス向上と待ち時間短縮が見込める）で決まります。

項目を、AWS Pricing Calculatorに入力することで見積もりを入手できます。

AWS Lambdaの使い方

AWS Lambdaは、以下の手順で使用できます。

Lambda コンソールを起動する
Lambda の設計図を選択する
Lambda 関数を設定して作成する
Lambda 関数を呼び出して結果を検証する
メトリクスをモニタリングする
Lambda 関数を削除する

参考）サーバーレスコードを実行する方法 – アマゾンウェブサービス (AWS)

AWSマネジメントコンソールから、検索窓に「Lambda」と入力して、AWS Lambdaコンソールを開きます。

AWS Lambdaコンソールから「関数の作成」をクリックします。

関数の作成には、「一から作成」やサンプルコードを使った「設計図の使用」、関数にコンテナをデプロイする「コンテナイメージ」、サーバレスアプリのサンプル「Serverless Application Repositoryの参照」から選べます。ここでは、「設計図の使用」を選び、設計図「hello-world-python」を選択し、「設定」をクリックします。

hello-world-pythonのコードが表示されます。関数名や、実行ロールの設定を行ないます。ここでは、関数名に[mytest」とつけ、実行ロールは「基本的なLambdaアクセス権限で新しいロールを作成」を選びました。「Lambda関数のコード」で、実行環境（ランタイム）や、アーキテクチャを選択可能です。ここでは、設計図のデフォルトのまま、ランタイム＝Python3.7、アーキテクチャ＝x86_64のまま、「関数の作成」をクリックします。

コードは以下の通りです。コード内容は、テストイベントで渡されたkey1、key2、key3の値を表示するコードです。

import json

print('Loading function')


def lambda_handler(event, context):
    #print("Received event: " + json.dumps(event, indent=2))
    print("value1 = " + event['key1'])
    print("value2 = " + event['key2'])
    print("value3 = " + event['key3'])
    return event['key1']  # Echo back the first key value
    #raise Exception('Something went wrong')

「コード」ペインの「Test」→「configure test event」を選択し、テストイベントを編集します。

Lambda関数に渡すテストイベントの編集が可能です。イベントテンプレートで「hello-world」を選択（デフォルトで選択されている）します。イベント名を入力し、「作成」をクリックします。イベントデータは編集できますが、今回は内容はそのままにしておきます。

「テスト」ペインをクリックし、「テスト」ボタンクリックで、Lambda関数mytestにテストイベントが渡された結果が表示されます。

結果は以下の通りです。リクエストIDが表示され、Lambda関数の実行結果が表示されます。

START RequestId: 5bfa14ae-d1fd-4fa7-896e-241fb4352750 Version: $LATEST
Loading function
value1 = value1
value2 = value2
value3 = value3
END RequestId: 5bfa14ae-d1fd-4fa7-896e-241fb4352750
REPORT RequestId: 5bfa14ae-d1fd-4fa7-896e-241fb4352750	Duration: 1.57 ms	Billed Duration: 2 ms	Memory Size: 128 MB	Max Memory Used: 36 MB	Init Duration: 100.89 ms

関数を削除するには、Lambdaコンソールのナビゲーションペインで「関数」を選択して、削除したい関数にチェックをつけ「アクション」プルダウンメニューから「削除」を選択します。

AWS Lambdaのまとめ

ポテパンダの一言メモ

AWS Lambdaは、サーバレスでコードを実行するサービス
AWS Lambdaが対応している環境（Node.jsやPython）で、指定されたバージョンでのみコード実行可能
AWS Lambdaの料金はオンデマンド。コードの実行時間のみ課金されるので、EC2インスタンスでの実行と比べて、コストの節約になります。

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