AWSのアイコンについてまとめています。
AWSのアイコンは、AWS公式サイトから無料でダウンロード&利用が可能
関連)AWS シンプルアイコン – AWS アーキテクチャーセンター | AWS
AWSアイコンは公式にはAWSアーキテクチャアイコン(旧称シンプルアイコン)と呼ばれています。ツールキットとして、Microsoft PowerPoint用、Sketch用が提供されています。
特にAWSへのアカウントがなくても、サインアップ不要でダウンロードが可能です。
PNG形式とSVG形式のアセットパッケージも用意されていて、ダイアログ作成ツールにインポートして利用することも可能です。SVG形式は拡大してもジャギー(ぎざぎざ)が出ないので印刷用途にも使えます。しかし、サイズがとても大きいので、手元に置いてプレゼン資料などに使う場合はPNG形式が良いでしょう。
AWS構成図作成ツール
Powerpointなどのパソコン用ツールでAWSのアイコンを使用する以外にも、オンラインの作図サービスにAWS構成図が可能なサービスがあります。AWS構成図のアイコンが既に組み込まれているほか、複数人でコラボしながら構成図を作成する場合に便利です。
Cacoo(カクー) 日本語対応あり
AWS構成図の作画をオンラインで作成できるツールの紹介。同様のツールはいくつかありますが、インタフェースが日本語化されていてハードルが低いのがCacoo(カクー)。Cacooはそのネーミングからも分かる通り日本の会社が作っているサービです。nulabという福岡に本社がある会社が運営していて、福岡の他に東京、京都、ニューヨーク、アムステルダム、シンガポールに拠点あり。海外製と違って、日本語テキストが文字化けしたり、日本語フォントの見栄えがいまいちだったりと言ったようなことがありません。
参考)AWS構成図作成ツール | テンプレート | オンライン作図ツール Cacoo(カクー)
Cacooには多数のテンプレートが用意されていて、フローチャートやワイヤーフレーム、ネットワーク構成図が簡単に描けるサービスです。テンプレートの中に、AWSサーバー構成図、AWSネットワーク構成図、AWSストレージのテンプレートとアイコンが用意されているんですね。
月額660円で3人(660円x3)から申し込めます。年払いにすると割引になります。
作図枚数が25枚までという制限付きではありますが、無料プランも用意されています。
Arcentry クォータービューの立体的なアイコン
Arcentryは、立体的なアイコンでAWS構成図を作画できるサービスです。
関連)Arcentry: Create Interactive Cloud Diagrams
似たようなサービスが多い中、見た目のインパクトがあって、プレゼンテーションに利用すると面白いかも知れません。AWSアイコンは旧シンプルアイコンを使用しているようです。料金は一ヶ月あたり9.9ドル。無料プランも用意されていますが、アーキテクチャは3つまで、アーキテクチャあたり30アイテムまでと厳し目の制限がされており、完全にお試し目的用と考えて良いでしょう。
AWSアイコンの種類
AWSアーキテクチャアイコンは、いくつかの種類分けがされています。まず、サービスアイコンと呼ばれる種類。Amazon EC2やAmazon S3などAWSのサービスを表すアイコンです。サービスアイコンごとに入出力などを表すリソースアイコンが用意されています。さらに、サービスアイコンによっては独自のカテゴライズがされたアイコンが存在します。
例えば、Amazon EC2には、リソースアイコンのほかにCPUやメモリに最適化されたインスタンスを表すアイコンが用意されています。ICチップをイメージさせる形状になっています。
例えば、Compute(計算処理)最適化インスタンスとしてC6gインスタンスやC5インスタンス、メモリ最適化インスタンスとしてR6gインスタンスやHigh Memory Inscanceアイコンなどがあります。アイコンの形状は同じなのですが、アイコン中に記載されている文字が違うんですね。
Amazon S3の場合は、リソースアイコンに加えてストレージクラスアイコンが用意されています。データを貯めておく場所ということで、バケツのアイコンになっています。
ストレージクラスアイコンとして、S3 StandardやS3 Standard IA、S3 Glacierなどが用意されています。
アイコンが多すぎて覚えきれないという場合、最初はサービスアイコン(Service Icon)のみを見ていくと良いでしょう。公式サイトからダウンロードできるツールキットをダウンロードしておけば、Ctrl+Fで「EC2」を検索してECアイコンのページを開くことができるので便利です。アイコン切り替え時期はアイコン名が画像化されていて検索機能が使えなかったようですが、現在はテキスト検索が可能になっています。
AWSアイコンのツールキットは、公式サイトにはMicrosoft Powerpoint用とありますが、無料で使えるGoogleスライドにインポートして使用することも可能です。
AWSのアイコンが変わった シンプルアイコンからAWSアーキテクチャアイコンへ
正確な時期は不明ですが、2018年頃に「いつのまにかAWSのアイコンが変わった」という情報がネットで見つかりました。
アイコン自体がガラリと変わったのと、利用方法についてのガイドが用意されたようです。
関連)AWSアーキテクチャアイコンって知ってる? | MISO
上記記事によると、アイコンの色付けがなくなったとありますが、2021年現在では色付きになっています。切り替え時期に「明るい背景用」と「暗い背景用」を統一しようとする試行錯誤があったのかも知れませんね。結局、「明るい背景用」と「暗い背景用」の2種類が提供されることになり、例えば軽い背景用では以下のような色分けがされています。
暗い背景用は、このような色使いになっていました。公式サイトによると、ウェブサイトなら明るい背景、プレゼンテーションなら暗い色の背景を使う傾向があるため2種類用意したのだそうです。
グループを表すアイコン付きの枠もパーツとして用意されています。公式サイトによるとツールキットにあるものを、なるべく編集せずに使うのが良いようです。
なお、古いアイコンは公式サイトに「レガシー」なアイコンとして現在もメンテされながらダウンロードが可能になっています。2021年8月時点でのレガシーアイコン最新版は、2021年4月リリース版です。シンプルアイコン時代の古いアイコンは、こちらの記事に紹介されていました。
関連)AWS シンプルアイコン(全52種類)の覚え方まとめ – Qiita
こうしてみると、シンプルアイコンは似たりよったりな形状のアイコンが多く、カラーで見る分には良いのですが紙に白黒印刷してみると、似たような図形が多くて違いがわかりにくいというデメリットがありますね。
AWSアイコン まとめ
- AWSのアイコンは、ppt形式、Sketch形式、PNG形式、SVG形式で公式サイトから無料でダウンロードして利用できる
- AWSの構成図をAWSのアイコンを使って作図できるサービスあり(無料プランあり、基本有料)
- AWSアイコンには、古いアイコン(シンプルアイコン)とAWSアーキテクチャアイコンがある。