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セキュアな仮想デスクトップ環境、Amazon Workspacesについてまとめています。

Amazon Workspacesは仮想クラウドベースのデスクトップ環境

インターネット上に仮想クラウドベースのWindowsパソコンやLinux端末のような環境をサクッと作ることができるAWSベースのサービスです。

クラウド上にデスクトップ環境があるので、会社から、外出先から、自宅から常に同じデスクトップ環境を使うことができるんですね。会社のパソコンにデータを入れて持ち出した場合は、パソコンの紛失や盗難でデータ流出が心配ですが、Amazon Workspacesではデータ自体はクラウド上にあるのでログインできなければデータにアクセスすることはできません。

パソコンのハードやソフトを用途別に買い揃えなくても良い点もメリットです。必要になったらスペックやバンドルソフトを選んでAmazon Workspacesにデスクトップ環境を立ち上げ、不要になったら削除すれば良いんですね。

料金は月額固定と従量課金制が選べます。月額固定の場合は最低月34ドル~、1ヶ月に数日しか利用しないような場合は従量課金が安くなります。およそ80時間(10営業程度)以上使うなら、月額固定のほうが安くなります。

AWS workspacesでリモートワーク

Amazon Workspacesは急きょ在宅勤務でのリモートワーク需要とともに注目が高まっています。自社設備不要で小規模からのスモールスタートが可能な点と、端末を選ばず自宅や外出先からアクセスができる点が評価されているようです。

参考)Amazon WorkSpaces – 2021年 在宅勤務のためのご提案 | Amazon Web Services ブログ

例えば、Amazon Worksspacesは以下の端末からアクセスが可能です。

パソコンに限らず、タブレットやスマホからもアクセスが可能なんですね。ChromeノートブックやMac環境からもアクセスできます。

具体的には、Amazon Workspacesクライアント(専用アプリ)をパソコンやスマホにインストールしてアクセスします。Windowsのリモートデスクトップ(RDP)でのアクセスも可能。

その場合は、WorkSpaceごとにElastic IP アドレスを割り当てて、 WorkSpace からインターネットアクセスを提供する設定をおこなう必要があります。

関連)RDP を使用して WorkSpace に接続するにはどうすればよいですか?

リモートデスクトップ接続を使うことで、手持ちのOfficeライセンスを使ってAmazon Workspaces環境にオフィスソフトをインストールすることができるようになります。

参考)Amazon Workspaces『に』リモートデスクトップする。 – Qiita

AWS workspacesの料金

Amazon Workspacesでは、月額料金(定額課金)または時間料金(従量課金)の課金オプションが選択できます。利用頻度に合わせて有利な料金制度を選択できるんですね。課金オプションは好きなタイミングで切り替えることができるので、最初は時間課金、使用頻度が高くなってきた月額料金に切り替えるといったことも可能です。

関連)料金 – Amazon WorkSpaces | AWS

Amazon WorkspacesにはLinuxバンドルとWindowsバンドルがあり、Windowsバンドルの料金がやや高いです。

最安プランでは、Linuxバンドルの月額料金が21ドル、Windowsバンドルの月額料金が25ドルになっています。手持ちのWindowsライセンスを使うことで料金を下げるBYOLオプションもあります。この例だと、BYOLオプション使用で、Windowsバンドルの月額料金がLinuxバンドルと同じ21ドルになりまs.

ライセンス体系は仮想デスクトップのスペック(CPU、メモリ)によりバリュー、スタンダード、パフォーマンス、パワー、パワープロの5つから選べます。さらにストレージ容量(OS用のルートボリュームと、ユーザボリューム)の容量、リージョンにより料金が変わってきます。

例えば、米国東部(バージニア北部)リージョンでもっとも安いバリュープラン(仮想CPU x 1、2GBメモリ)でルートボリューム80GB、ユーザボリューム10GBを選択した場合の月額料金と時間料金は以下の通りです。

時間料金には、最低料金が設定されていて何も使わなくても最低7.25ドルはかかるんですね。計算すると、月に80.88時間以上利用するなら月額料金のほうが有利になります。

AWS Workspacesを使ってみた人の体験談

Amazon Workspacesを実際に利用したかたの感想を紹介します。やはりこのご時世、リモートワークを実現するためのツールとして利用する方が多い印象でした。個人用の仮想デスクトップを作ったらどんなことができて、どんなことができないのか?を試した方もいらっしゃいました。

参考)いまさらですが、Amazon WorkSpacesを使ってみる | SEEDS Creators’ Blog | 株式会社シーズ

Amazon Workspacesで仮想デスクトップを立ち上げる具体的な手順と、専用クライアントでの接続、IPアドレスでのアクセス制限設定をおこなう例があります。

参考)Amazon WorkSpacesでテレワーク環境を。使い方~検討|ソニー

Amazon Workspacesでオンプレミスの社内システムに接続するテレワーク環境と運用方針の例がまとめられています。通常業務がこなせるスペックの仮想デスクトップは1ユーザ月43ドルで、1年5,160ドル。本社オフィスやサテライトを縮小するならアリかも知れないとのこと。

参考)AWSのWorkSpacesを使い込んでみる | ばったんの技術系ブログ

個人用の仮想デスクトップ作ってみた例。オフィスソフトの使用やデュアルモニタを使った拡張モニタモード、ウイルス除去実験など多彩な内容がまとめられています。AWSマネジメントコンソールをWorkspaceから実行すると速いという情報もあり。

AWS関連の業務が多い場合、リモートワーク環境はAmazon Workspacesを利用すると効率が良さそうです。

【関連記事】
AWSを集中管理したい!AWS マネジメントコンソールを使いこなそう!

導入の簡単さや使い勝手の良さをメリットとしてあげる人が多かったです。使用前は「仮想デスクトップ?重くて遅そう」という印象だったのが、使ってみたら速かったというコメントもありました。気になるコストは、激安ということではないのですが、妥当なラインということでしょうか。

まとめ

ポテパンダの一言メモ
  • Amazon WorkspacesはAWSベースの仮想デスクトップサービス
  • 月額定額制と、従量課金制が選べる。目安は月80時間を超えるなら月額制が有利
  • AWSマネジメントコンソールをWorkspaceから実行すると速い

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