AWS Japan(アマゾンウェブサービスジャパン)についてまとめています。
AWS Japanは、株式会社から合同会社に組織変更
アマゾンウェブサービスジャパンは、AWSをサービス提供する日本法人です。もともとは「アマゾンウェブサービスジャパン株式会社」だったのですが、2021年9月6日付の官報にて、資本金を3億8500万円減らすと発表があり、「アマゾンウェブサービスジャパン合同会社」に組織変更することになりました。
なお、2020年12月期の決算は、最終利益が10億5,900万円でした。
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- 所在地:〒141-0021 東京都品川区上大崎3丁目1-1 目黒セントラルスクエア(JR山手線「目黒駅」から徒歩1分の好立地。東京メトロ南北線、都営三田線、東急目黒線「目黒駅」からも徒歩1分)
- 設立:2009年8月
- 資本金:非公開
- 代表者:代表取締役社長 長崎 忠雄
- 従業員数:Amazonグループ全体で約56万人(2017年時点)。AWSジャパンのみの社員数は非公開
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AWS Japanの評判
LP(Leadership Principles)というリーダーシップの原則を重要視しています。世界で共通の「Out Leadership Principles」という16項目からなる信条で、採用、評価、昇進、ビジネスの意思決定時にはLPをベースにした検討を行います。「地球上で最もお客様を大切にする企業」という徹底した顧客至上主義をはじめ、物事の是非を議論する場合の明確な物差しとして使われます。ただし、上層部も含めて組織急拡大にともなって外部転職者が多いため、人の入れ替わりも激しく、社内でもLPが十分に浸透しているとは思えないという声もあるようです。
アマゾンウェブサービスジャパンの給与制度は、基本給+サインオンボーナス+賞与+RSUの4つで構成されます。サインオンボーナスとは入社したタイミングのサイン条件で決まります。職種にもよりますが、入社後2年間はサインオンボーナスが毎月基本給に上乗せされて支払われます。賞与は、四半期毎の数字目標の達成率により支払われます。RSUとは、譲渡制限付き株式のことで、4年間は売却ができない制限がついた自社株。RSUの株式数は入社時に定められ、1年目に5%、2年目に15%、3年目に40%、4年目に40%と分割して付与されて、4年目で100%のRSUを得た次点で自由に売却が可能。RSUの付与数は前職の年収額を考慮して決定されるので、付与株式数は個人ごとにことなります。なお、4年目以降は都度マネージャーから条件面が提示されます。RSUの付与によって、社員が自社の株価を意識して働けるように設計されています。
「世界でも有数の成長企業で、スピード感のある仕事を経験できると考えた」のが、入社を決めた理由という声がありました。実際にスピード感のある仕事が体験できたという意味では、入社理由が妥当だったということでした。その反面、入社してみて感じたマイナス面としては、組織の横連携が弱く、それぞれのチームが多少なりとも個人プレーに走りがちな傾向がある点。実際に大きく会社が成長している実績を見ると、組織内の協力よりも徹底した競争によって、良い成績を挙げられていると考えられるかも知れません。そのため、社員レベルで「利益をあげる」ということを強力に意識して、ある程度仕事は自分でとってきて、考えて仕事を回す必要があります。
サポート業務で働いている人の声としては、「顧客と向き合う仕事なので、カスタマーから直接感謝の言葉が得られる場合があり、働きがいに繋がっていると思う」という意見がありました。その反面、サポート業務では特定の製品の一部機能など、詳細をみるため、製品の組みあわせ方や 顧客に最適な提案ができるようになるなど技術的な成長ができなかった、他社で通用するような知識が得られなかったとのことです。 ただし、対カスタマーの対応力(顧客の言外の意図や、納得してもらうための言い回し、立ち回りなど)について学ぶことは多かったとも。 ただし、そういった経験はサポート職以外の、例えば開発職には活かしづらいと感じられているようです。
グローバルでも女性比率はチェックされていて、雇用の機会均等・多様性に関するダイバーシティの教育も盛んです。ただ、実際にはエンジニアが多いということもあり、女性比率を挙げられない部署もあり。結婚、出産で退職する必要はありませんが、小さなお子さんがいても配慮されて仕事が減ることはないそうです(時短対応はあり)。逆に言うとどんな環境の人でもフェアに見られるので、女性であることが不利にはならないと感じる、という意見がありました。
勤務時間は、コアタイムなしのフレックスで、出社は各自バラバラ(現在は、出社は全体の10%に抑え、ほかの人はリモート勤務に移行)。昼過ぎに出社したり、夕方に代謝する人、週に数回しか出社しない人もいますが、仕事が回っていれば出社しているかどうかは問われません。自分の仕事が都合がつけられれば、休みの取得も自由で、プライベートの調整はつきやすいです。ただし、担当している仕事がイベントなどの場合、つきっきりで対応するケースもあります。
AWS Japanのオフィス
アマゾンウェブサービスジャパンのオフィスは、東京、大阪、名古屋、福岡にあります。
もっとも大きいのは東京拠点で、2021年11月時点での中途採用募集は300件以上。
大阪オフィスは、2013年にコーポレートオフィスを設立しており2019年に拡張、新設フロアをオープンし、3,726平方メートルの専有面積になっています。大阪オフィスには、アマゾンウェブサービスチームのほか、Amazon Alexaの製品開発に関わるチーム、出品サービス事業の社員200名以上が勤務しています。物流拠点は、堺FC、大東、藤井寺、茨木、京田辺があり、最新の茨木市の物流拠点では、Amazonの最新のロボットテクノロジー、Amazon Roboticsを採用しています。
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大阪オフィスは、東京オフィスに次ぐ規模で、2021年11月時点での募集人数は23件でした。
名古屋オフィスは、2021年11月時点での中途採用募集人数がセールス系が2件のみとなっており、現在はまだ規模が小さいオフィスと思われます。
福岡オフィスは福岡市にあり、2021年11月点での中途採用募集人数はセールス系3件、ソリューションアーキテクト2件となっています。おもに福岡、九州を担当するオフィスです。
AWS Japanのまとめ
- AWS Japan(アマゾンウェブサービスジャパン)は、2021年に株式会社から合同会社へと組織変更をおこなった
- アマゾンウェブサービスジャパンの給与は基本給+サインオンボーナス+賞与+RSU(譲渡制限付き株式)で構成される
- アマゾンウェブサービスジャパンの拠点は、東京、大阪、名古屋、福岡。多くの募集は東京に集中している