AWSアカウントについてまとめています。
AWSのアカウント作成
AWSのアカウントを作成するには、AWSのサインアップページにて必要事項を入力します。
- アカウント作成に必要な情報は以下の通りです。
- Eメールアドレス(ログイン時のIDになります)
- パスワード
- AWSアカウント名(あとから変更可能)
- 連絡先情報(会社名、フルネーム、電話番号、国、住所、市区町村、都道府県、郵便番号)※ただし、会社名は法人の場合のみ
- クレジットカードまたはデビットカード情報
- 携帯電話(SMS機能または電話着信で本人確認をおこなう)
- サポートプランの選択(登録時はは無料のベーシックプランでOK)
AWSアカウントでは、以下の機能が利用可能です。
「請求 & コスト管理コンソール」現在までに利用した料金、アカウントアクティビティを閲覧できます。前月の請求明細の閲覧も可能。
「AWS Identity and Access Management」複数ユーザの作成が可能。各ユーザのアクセス許可の管理をおこないます。
「一括請求」複数の AWS アカウントを作成した場合、各アカウントの料金内訳入りの1つの請求書が送られます。全アカウントの使用量の合計で割引額が計算されます。
「DevPay アクティビティ」 Amazon DevPay 製品の収益と経費の閲覧。Amazon DevPay 製品の管理も可能です。
「アカウントの管理」サインアップしているAWSサービスの表示や、新しいサービスの追加、キャンセルが可能です。
「お支払い方法」支払い方法の閲覧や編集、新しい支払い方法の追加が可能です。
「個人情報」住所、電話番号など、個人の連絡先情報の閲覧が可能。Eメールの登録について、希望の通信設定を行うことができます。
「セキュリティ認証情報」AWS へのリクエストを認証してリクエストの支払人を特定するための、アクセス識別子として、3種類の認証が利用可能。AWS アクセスキー認証、X.509 認証、キーペア。
「使用状況レポート」加入している各サービスの使用状況のレポートをダウンロードできます。利用タイプ、期間、サービスオペレーションなどの指定でカスタマイズが可能。
AWSアカウントの削除
AWSアカウント作成時に登録したEメールアドレスとパスワードでサインインする「ルートユーザ」になる必要があります。
解約前に、アクティブなAWSサービスを停止し、未払いの請求の支払いを済ませましょう。アクティブなAWSサービスは、「請求情報とコスト管理ダッシュボード」から確認できます。
作成済のAWSアカウントを解約するには、AWSマネジメントコンソールにログインし、マイアカウントの最下部にて、以下の項目全てににチェックをつけ、「アカウントの解約」をクリックします。ルートユーザでないと、解約することはできません。
- 私は、閉鎖後期間が過ぎると、閉鎖したアカウントを再開できなくなることを認識しています。
- 私は、閉鎖後期間が過ぎると、請求コンソールにアクセスして過去の請求書や課税書類をダウンロードできなくなることを認識しています。
- 私は、閉鎖後期間が過ぎると、このアカウントと現在関連付けられている E メールアドレスを使用して AWS アカウントを新規作成できなくなることを認識しています。
数分程度でアカウントを解約したことを知らせる確認メールが届きます。
なお、メンバーアカウントの場合は自身で解約することはできません。ルートユーザでサインインするか、ルートユーザに依頼してメンバーアカウントの削除をしてもらいましょう。
AWSアカウントの再開
一旦削除したAWSアカウントは、実は90日以内ならサインインが可能です。解約後に停止し忘れていたサービスを停止したり、請求が発生しているかどうかを確認できます。
90日以内ならアカウントにサインインして、サポートケースを開き、「ケースを作成」→「アカウント及び請求サポート」を選択、必要情報を入力することで再開が可能。一刻も早く再開したい!という緊急時には連絡方法で「電話」を選択します。
なお、前提条件として、有効なデフォルトの支払い方法がアカウントに関連付けられていることが必要です。
なお、90日を過ぎるとアカウントに残っているコンテンツは全て削除され、アカウントの再開やAWSのサービスを使用することができなくなります。
いったん削除してしまったAWSアカウントで使っていたEメールアドレスで、新しいAWSアカウントを作成することはできません。
作り直すことで、無料枠がリセットされます。
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AWSアカウントを複数作成することは可能?
可能です。規約違反にもなりません。AWS公式ページにも、マルチアカウントに関する記事がありました。
関連)AWS マルチアカウント管理を実現するベストプラクティスとは ? – builders.flash☆ – 変化を求めるデベロッパーを応援するウェブマガジン | AWS
ただし、複数のアカウントそれぞれで無料枠を得ることはできません。サービス利用者または組織が、1つだけ無料枠特典を利用できます。複数アカウントを使いまわして、無料枠をやりくりして1つのサービスを構成するような裏技的なことはできないということですね。
お客様またはお客様の事業体が複数のアカウントを開設し、本オファー基づく追加特典を受けている場合、お客様は本オファーを受けることはできません。Organization(AWS Organization に基づく)は、Organization の 1 つのアカウントからのみ本オファーの特典を受けることができ、本オファーに基づくOrganization による AWS サービスの使用量を計算するため、アマゾンは、Organization の全てのアカウントの使用量を総計します。お客様に本オファーを受ける資格がないとアマゾンが判断した場合、お客様には、使用した AWS サービスについて標準料金を請求します。
課金単位や本番・ステージング・開発環境などの環境単位で別のアカウントを使うことで、請求書を分けたり、開発環境のつもりが本番環境を変更してしまったというようなオペミスの防止に役立ちます。
別々のアカウントをサインアップして根本からアカウントを分ける方法と、Organizationsを使って管理アカウントとメンバーアカウントにアカウントを分割する方法があります。Organizaionsを使うメリットとして、AWSからの請求をひとつにまとめることができる点、課金情報を一元管理できる点、各メンバーの使用量を結合して組織全体として割引(ディスカウント)を受けられる点があげられます。
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AWSアカウントのまとめ
- AWSアカウントは、サインアップページから作成が可能
- AWSカウントはルートユーザで削除可能。削除90日以内なら再開も可能
- AWSアカウントはOrganizations機能を使ってマルチアカウント化が可能