Java Goldは、Java関連資格の中でも難関資格の1つとして位置づけられており、目標として掲げられている方も多くいらっしゃいます。
本記事では、Java Goldの難易度を含めて、試験概要から合格のための勉強法について解説していきたいと思います。
- Java GoldはOracle認定Javaプログラマ資格の最高難易度。Java Silver資格取得が前提。
- Java Gold資格は就職、転職時のスキル証明として使うことができ、企業によっては資格手当や給与アップが見込める
- Java Gold資格取得の勉強は、紫本、黒本と呼ばれる参考書や問題集を繰り返し学習するのがおすすめ。
Java Goldの難易度とは
Java Goldは、「Oracle認定Javaプログラマ」と呼ばれる資格の最高難易度試験です。
Oracle認定Javaプログラマ資格には「Bronze」「Silver」「Gold」の3種類の試験が存在し、Javaのバージョン毎に定期的に試験内容もアップデートされています。
Java Goldの受験対象者
Java Goldでは、「設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える中上級者向けの資格」と定義されています。
また、Java Goldは誰でも受験可能な資格ではなく、Java Silver資格に合格済であることが前提条件として掲げられています。
問題の難易度
Java Goldを受験するための前提資格となるJava Silverと比較して、知識の深さを問われる問題が数多く出題される傾向にあります。
後述するように、Java Goldの合格ラインは63%と定められていますが、本番で自信を持って受験するには、模擬試験や問題集での正答率を常時8割以上に維持できるような理解度を目指すべきとの意見が多いようです。
Java Goldの試験概要を把握しよう
Java Goldの試験概要についても確認しておきましょう。
今回は記事執筆時点(2020年12月時点)で最新バージョンの試験となる「Java Gold SE11」に関する情報をご紹介していきます。
試験概要
- 前提資格: Java Silver
- 出題形式: 選択問題
- 試験時間: 180分
- 出題数: 80問
- 合格ライン: 63%
- 受験料: 32,340円(税込)
参考: Java SE 11 Programmer II (1Z0-816-JPN) 試験
出題範囲
続いてJava Gold SE11の出題範囲についても公式サイトよりピックアップしてご紹介していきます。
- Javaの基礎
- 例外処理とアサーション
- Javaのインタフェース
- 汎用とコレクション
- 関数型インタフェースとラムダ式
- JavaストリームAPI
- 組込み関数型インタフェース
- ストリームに対するラムダ演算
- モジュール型アプリケーションに移行する
- モジュール型アプリケーションにおけるサービス
- 並列処理
- 並列ストリーム
- I/O(基本およびNIO2)
- Java SEアプリケーションにおけるセキュア・コーディング
- JDBCによるデータベース・アプリケーション
- ローカライズ
- アノテーション
参考: Java SE 11 Programmer II (1Z0-816-JPN) 試験
Java Gold資格を取得するメリットとは
Java Goldの難易度は高く、資格取得のためにそれなりの勉強時間が必要となります。
実際に労力と時間を掛けて取得する価値がある資格なのか、取得することよるメリットを確認していきましょう。
就職・転職時のスキル証明
Java Goldは、Java関連資格の中でも難易度の高い試験として知られているため、就職・転職時のアピール要素として活用出来ることは間違いありません。
特に実務未経験者の方の場合、実務経験でスキルを証明することが出来ませんので、Java Goldのような高難易度資格の取得は就職・転職時のアピールには効果的と言えます。
また、Java Goldは海外でも有効な資格のため、海外転職を視野に入れている方にもおすすめです。
給与アップ
企業によっては、Java Goldのような資格を取得することで、資格手当が提供されることもあります。
企業での昇進は1年に1回と設定されている企業が大半ですが、資格を取得することにより昇進以外での報酬アップが期待出来ます。
転職時にも、資格を保持していることで、月収にプラスαの報酬が追加されるケースも少なくありません。
スキルアップへの近道
試験対策の過程で身につけた知識やスキルは、もちろん実務でも活用することが可能です。
開発工程で必要な知識はもちろん、Java Goldの試験に合格することで、要件定義や設計といった作業の役割も理解していると判断してもらえます。
開発工程と設計工程では役割や必要な知識も異なるため、経験がないとなかなかキャリアアップ出来る機会を与えられませんが、Java Goldのような資格を取得しておくことで、最低限の知識を理解していると判断してもらうことが出来るため、キャリアアップのチャンスを掴める可能性も高くなります。
Java Gold試験に合格するための勉強法とは
Java Gold試験には、必須と呼ばれる2つの書籍が存在します。
試験合格には。この2つの書籍を繰り返し学習することが近道と言えます。
紫本を活用した知識網羅
「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold」は通称「紫本」と呼ばれており、Java Gold試験の参考書として有名な一冊です。
試験出題範囲を網羅的に解説されている書籍で、試験対策を実施する際、最初に着手したい一冊です。
試験対策としては、問題をひたすら解くことが特に重要ではありますが、まずは紫本を一周して出題範囲の概要を掴んだ上で問題集に挑戦し、分からない箇所・理解できていない箇所が出て来た際適宜参考書を確認する方法がおすすめです。
黒本を活用した試験対策
「徹底攻略Java SE11 問題集」は「黒本」と呼ばれており、試験合格に必須と言われる問題集で、試験対策を行う上でメインで使用する書籍となります。
※記事執筆時点でJava Gold SE11の問題集は未出版のようですので、徹底攻略Java Silver SE11 問題集のリンクを掲載しておきます。
黒本は、実際の試験内容に限りなく近い形式での問題が多数掲載されており、黒本の問題に正確に回答出来るようになることが、試験合格への近道です。
基本的に黒本の内容は100%に近い完璧な状態で理解しておく必要があり、自分自身の理解度の目安としても有効な書籍です。
ただし、黒本が試験範囲の全てを網羅出来ているわけではなく、模擬試験で初めて登場するような問題も存在するため、足りない知識は紫本やインターネットを活用して身につける必要があります。
インターネットで理解度を上げる
試験範囲を網羅する意味では、上述した2つの書籍が中心となりますが、特定分野の理解度を深めたいのであれば、インターネットを活用することも意識しておきましょう。
参考書や問題集の解説では、文字数制限があることもあり、完全に内容を理解することが難しいのも事実です。
自分がまだ理解出来ていないと感じる内容については、インターネットを活用して知識を補完しておきましょう。
一点注意してもらいたいポイントとして、インターネットは情報量が膨大過ぎるため、試験範囲から逸脱しすぎないように注意する必要があります。
あくまで、目的は試験合格のための知識を身につけることですので、脱線しすぎて試験に関係ない知識を詰め込んでしまわないように注意しましょう。
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まとめ
本記事では、Java資格の中でも最高難易度の試験と言われるJava Goldについて、試験概要から勉強法までご紹介してきました。
Java Goldの資格は、スキル証明には間違いなく有効であり、取得しておいて損はない資格です。
一方で、資格取得にはそれなりの労力や時間が必要ですので、自分自身の目的を明確にした上で、本当に自分にとって必要な資格なのかを判断し、Java Gold資格の取得にチャレンジしてみてください。
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