世の中の価値観が多様化し、その波は人の働き方にまで押し寄せてきました。かつては、学校を卒業した後に何らかの会社に就職し、できれば定年まで勤め上げるということが理想でしたが、今やその価値観も崩れ、働き方にも様々なスタイルが生まれてきました。企業に所属しないフリーランスもまた、その一つです。
- フリーランスになるには、実績をアピールするポートフォリオを作成するのが一般的
- 実務未経験でも、ライター、ウェブデザイナー、エンジニアの一部の仕事は可能
- コネがない場合、フリーランス向けの仕事仲介サイトで求人を探すのが効率的
未経験からフリーランスを始めるときのポイント
では、フリーランスとしてWeb分野などでキャリアを始めるのには、一体どうすればよいのか、業界の経験のない人であれば、見当もつかないは当然のことです。しかし、最低限やらなければならないのは、当然のことながら技能の習得です。そして、営業と製造、ここまでを一貫して行わなければなりません。ここがフリーランスとして働いていく上で、もっとも難しい部分であり、かつやりがいのある部分でもあります。
フリーランスになる前、会社員としてその分野の仕事をしていればいいのですが、まったくそういった分野の実務経験がなく、それでもそのような職種につきたい場合は、売り込みのための「ポートフォリオ」と呼ばれるものを作成する必要があります。
ポートフォリオと言う言葉は、もともと「紙ばさみ」を意味する言葉で、金融資産といった意味も持ちますが、フリーランスの世界では、判りやすく言えば、自分の作品集ということになります。
これが実力の証明になり、同時に仕事を探すための営業ツールになるわけです。クライアントは、面談だけではなく、このポートフォリオの出来によって、その人を採用するかどうかを決定します。
デザイナーであれば、大学や専門学校でデザインを学べば、ポートフォリオの作り方も教えてくれます。しかし、独学などで始める場合は、技術の習得ばかりではなく、書店などで売っている、ポートフォリオの作り方について説明している書籍を購入したり、身の回りに詳しい人がいたりしたら教わるのが効果的です。
未経験でも始められるフリーランスの仕事の種類
フリーランスの仕事、特にWeb関連の仕事の職種は多岐に渡っていますが、ここでは代表的な3つの職種について説明していくことにしましょう。
ライター
近頃はキュレーションサイトなど、Web上に様々な記事が掲載されたサイトが増えてきましたが、その記事を作成しているのが、ライターです。ライターはパソコン一台あればだれでもなることが出来ますが、同時にライバルも多い職種です。
この分野で地位を確立するには文章力も大事ですが、何らかの専門知識と、社会常識が必要です。当たり前のようですが、納期やクライアントの要求はしっかり守るのが鉄則です。実は意外とこれができない人が多いのです。逆に言えば、それさえできれば継続して仕事を受注することも可能です。
Webデザイナー
Webサイトそのものを作るのが、Webデザイナーの仕事です。未経験からもチャレンジできますが、イラスト作成ソフトやフォトレタッチソフト、更にはペンタブレットなどの設備投資が必要で、フリーの仕事ではスタートに最もお金がかかるのが特徴です。
ただライターなどと比べて参入障壁が高いので、顧客の信頼さえ得られれば、末永く仕事を続けていくことが出来ます。
エンジニア
エンジニアと一口に言っても、その仕事内容は多岐にわたります。例えば、サーバー管理をするサーバーエンジニアから、PHPなどのプログラミングを行うプログラマーなど、同じエンジニアという呼び名がついていても、その内容は様々です。
ただ共通しているのは、Web関連の技術はオープンソースと呼ばれ、無料で使用できるものが大半なので、パソコンさえあれば、さほど設備投資は必要ありません。
とはいえ、技術の進歩は非常に速いので、絶えず新しい技術の勉強を進めていく必要があります。
スキルアップ・勉強の方法
ごく最低限の道具やスキルがあれば、フリーランスは始められます。しかし、当然のことながら仕事を始めたとしても実力をつけなければ生き残れません。
言うまでもないことですが、サラリーマンと違って自動的に毎月一定額の給与が銀行口座に振り込まれているという立場ではないということを肝に銘じなければなりません。
まず、勉強の仕方としてもっとも適切であり、近道であるのは、「実力のあるほかの人を真似る」です。もしも身近に同業で成功したフリーランスの人がいたら、技術の習得のみならず、仕事の仕方などをまずは真似てみましょう。
仮に身の回りに見当たらなくても、ネットで成功しているフリーランスのブログやウェブサイトを探して、よい人がみつかったら、思い切って弟子入りしてみるという手もあります。
とは言え、「はたしてそういう人たちが自分に教えてくれるだろうか?」という当然の疑問がわいてくることでしょう。しかし、往々にして成功しているフリーランスの方と言うのは大変親切な方が多く、仕事のとり方からコツまで、ビギナーに意外と親切に教えてくれたりするものなのです。
これは、心に余裕があるからということもありますが、成功しているフリーランスは、たいていの場合チームで活動する傾向にあるからです。
たとえば、Webデザイナーやエンジニアのような仕事は、一人で案件をこなすというケースは極めて稀で、複数の人たちでチームを組んで仕事をするのが普通です。ですから、そこに新しい人たちが入ってくるということは歓迎されます。
なぜなら、将来的にそういう人たちが優秀なパートナーとして成長してくれれば、より大きな仕事、より難しい仕事をこなせるようになり、自分にとっておおいにプラスになるからです。本当に優秀な人は自分にライバルが増えて仕事が減る、といったような発想はしないのです。
ただし、教えてもらう側にも当然のことながら礼儀があります。教えていただいたことに関しては心から感謝し、それを態度や言葉で伝えましょう。そして何より、責任を持って仕事を全うしましょう。
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案件の探し方
フリーランスとして案件を探すのに一番手っ取り早い手段はフリーランス向けの仕事仲介サイトです。このようなサイトは複数存在するので、初心者はそれを利用して案件を見つけるのが一番手軽です。
最初は報酬金額も少なく、難易度が低い仕事にチャレンジすることになります。この段階ではとてもライバルが多いので、スピードが勝負です。
サイトに案件が紹介されたら、出来るだけ早く申し込み、受注できたら誠心誠意努力して、きちんと納期までに納品できるように頑張りましょう。そういうことを繰り返しているうちに少しずつ信用が増し、リピーターも増えていきます。
最初は大変で、仕事量に対する報酬が低すぎてはたして本当に自分はやっていけるだろうか?と不安になるものなのですが、実績と信用を積み重ねていけば、お金は後からついてきます。
更に、前述のように出来るフリーランスの方に弟子入りするのも一つの方法です。先輩フリーランスの下請けをし、その過程で仕事の仕方などを学ぶのも、成長していく上でとても有効な手段になります。
どちらがあっているのかはその人しだいですが、一番よいのはこの両方が出来ることです。
まとめ
以上のように、現在はネットなどのインフラも整備され、未経験からでもフリーランスとして成功するのも決して夢ではない時代になっています。
楽な道のりでないのは確かですが、自分の理想のライフスタイルや仕事の考え方を持っている人は、チャレンジする価値があります。
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