日本人って英語が凄く苦手ですよね?国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が毎年発表しているTOEIC Listening & Reading Testの受験者スコアを見ても、日本は国別平均スコアで517/990点と散々たる結果となっていて、日本人がどれほど英語が苦手なのかがよく分かります。しかしITエンジニアとして働くためには「英語は苦手だし覚えるのも大変」なんて言っていられません。それは最新技術の情報や開発言語など、多岐にわたり英語が使われているためです。
Google 翻訳などのツールも進歩しており、ある程度の英語文章ならツールで翻訳可能ですが、エンジニアにとって英語がまったく不要になる状況とまではいっていません。
本記事では、なぜITエンジニアに英語力が求められるのかその理由、英語力をアップさせることによるメリット、上手な勉強法などを解説していきますのでこの記事を読んで少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
- 最新技術の情報はそのほとんどが海外から発信される
- 英語力の最低条件は中級(TOEICであれば600点~750)を目指そう
- 英語の学習は日常に溢れる英単から慣れていきステップアップしていく
- 海外の技術情報サイトで英語力とIT情報の両方を手に入れるのがオススメ
エンジニアに英語が必要な理由
エンジニアになる為には絶対に英語って必要ですか?
色んな理由がありますが、結論だけ先に言ってしまうとある程度の英語力は身に着けて置くべきと言えます。
最新技術の情報はそのほとんどが海外から発信されている
開発環境が激化する中で生存競争に勝つために必要なものは技術です。どこの企業でも最新技術には常に目を光らせています。エンジニア単位で見ても、10年以上前から自身の持っている技術が向上していないエンジニアが第一線を張っている企業は存在しませんよね?それほど技術の発展が目覚ましい分野なだけに、エンジニアは常に勉強を強いられます。しかし最新情報が常に日本語で書かれているとは限りません。それどころか、最新情報の多くは英語で発信されているのです。
誰かが翻訳するまで待ってそれから勉強するというスタイルでも困らない人は別として、多くのエンジニアは情報が発信された場合いち早くその情報を身に着ける必要があり、そのためにはどうしても英語が読める必要が有るのです。
またフォーラムなどで質問する場合でも、日本のフォーラムは海外フォーラムと比べ活発とは言えませんので、他の人にリードする為にはやはり英語力は重要な要素と言えます。
職場の環境に左右されない
海外への事業展開をしている企業やオフショア開発を行っている企業では、スタッフの中に海外エンジニアが居る環境は当たり前となっています。海外エンジニアは日本人エンジニアに比べ技術力が高く人件費も安く抑えられることが多い為、大手企業になればなるほどこのような光景は多く見られますが、こういった環境の中で仕事をするためにはどうしても英語を話せる必要が有ります。単語を並べるだけで会話が出来るケースも無くはないですが、常にそれだけで連携が取れるとは限りませんし、海外スタッフとのやり取りを通訳しれくれる人も常にいるわけではありません。
またコミュニケーションが円滑に出来ることで海外スタッフとのディスカッションも捗り、より強力な連携をとることが可能になります。
キャリアアップには欠かせない
外資系企業は日本の企業に比べ、待遇が良い企業が多いようです。エンジニアやその家族が無料で使えるジムや飲食施設、はてには宿泊施設まで完備しているGoogleは日本でも有名ですよね。全ての企業がそこまで突出しているわけではありませんが、グローバルな企業ほど社員の士気を高めるための福利厚生もしっかりとしています。
IT業界は他の業界に比べ、ヘッドハンティングやキャリアアップによる外資系企業への転職も多い傾向にあります。そういった場合に英語が出来ないからと言って通訳をつけてくれるなんてことはありませんよね?
英語を話せることでこれら外資系企業への転職も視野に入れることが出来るので、単純にキャリアアップを図りたい場合にも英語は必要となってきます。
ポテパンキャンプ」では無料カウンセリングを実施しており、転職時に必要な準備や、スキルマップの育て方などについてアドバイスをしています。初めての転職で不安な方はをご利用ください。
英語が出来るメリット
英語力はどれくらいのレベルが必要ですか?
ケースによりますが、外資系を視野に入れるのであれば最低中級レベルは必要と考えておいた方が良いでしょう。
最低条件は中級
TOEICであれば中級レベルの目安となるスコアは600点~750点です。751点~は上級と言えます。
ではどれくらい話せるようになれば英語が出来ると言えるのか?誰もが疑問を抱くことだと思います。単刀直入に言えば、中級以上あれば恐らく最低条件はクリアできるのではないでしょうか。英語の水準をTOEICで考えるならまずは600点越えを目指しましょう。
この水準をクリアできるようになれば、ある程度グローバルに転職を考えても良いかもしれません。
また日本企業でも英語が堪能な人材は重宝されます。600点を越える実力があれば英会話に支障をきたすことも少なくなっていると思いますので、年収もどんどん上がっていくのではないでしょうか。
効率的な勉強方法
英語を勉強したいのですが、何から手を付けたら良いのかわかりません。
企業によっては英語の学習プログラムがあったりします。まずはどんな方法があるのか一通り洗い出すことから始めましょう。
日常に溢れる英単語から始める
勉強方法ですが、これは人それぞれ合ったやり方というものがある為、全員に当てはまるものではないことを最初に言っておきます。
一番簡単な方法としては、日常に溢れる英単語の理解を深めるところから始めるのがいいのではないでしょうか。例えばエンジニアとして既に仕事をされている方であれば、スクリプトは全て英語なはずです。これらの英語の英単語の意味を全て把握するだけでも大きなステップアップとなるでしょう。
また英単語を覚える際には、必要な分野を絞り込んで覚えるようにしましょう。たとえば極端な例ですが、エンジニアとして外資系企業へキャリアアップを考えているのに医療系の専門用語を覚えても何の役にも立ちません。
TOEICで現状の把握
TOEICは英語で書くと「Test Of English International Communication」。英語による実践的なコミュニケーション能力が評価されるテストです。
ビジネスに役立つ英語力の基準としてTOEICは広く使われています。例えば大手企業や外資系企業などはこのTOEICスコアの提出を求めてくることも少なくありません。
今までTOEICを知らなかった方やTOEICを一度も受けたことが無い方は、今の自分の英語力を把握する為にも一度TOEICを受けておくことも有効な手段だと言えます。現状を把握できればどこが弱い部分なのか、どの部分を重点的に学習すれば良いかなども見えてくるはずです。
海外の技術系情報雑誌やサイトを覗いてみる
実際に使われている英単語などを見るには一番いい方法と言えます。またこの方法の良いところは勉強と同時に有益な情報を得られる可能性すらあるという部分です。
当然最初は分からない単語だらけだと思います。そういった単語を全て調べていくことで、専門的な英単語を簡単に覚えることが出来るだけでなく、全文翻訳できた時にはもしかしたら貴方がまだ知らない新しい技術や情報が得られるかもしれません。
まとめ
英語を学ぶことは、キャリアアップを有利に進められるようになったり昇進の機会が増えるだけでなく、海外文化に触れる事に繋がるかもしれません。
海外スタッフとのコミュニケーションでは単に英語を話せるというだけでなく、その国の文化を如何に理解してあげられるかということも重要になってきます。海外のスタッフが比較的多いIT業界で活躍する為にはエンジニアとしての技術も大事ですが、どんな環境でも柔軟に対応できる英語力を持っていることが重要であると言えます。
近年の IT 技術の進歩には目覚ましいものがあり、新しいツールやフレームワークが次々と生み出されています。新しい技術のほとんどは海外で生み出され、ドキュメントは英語で公開されるのが一般的です。
オフショア開発とは?
海外の開発会社にアウトソースすることで開発コストを削減する手法を指します。近年注目を集めている開発手法であり、独立行政法人情報処理推進機構の調べでは、日本企業の約45.6%が導入していると言われています。