自由な働き方を選べることが魅力の「フリーランスプログラマー」。しかし、この働き方を長く続けるためには努力も必要ですし、最低限押さえるべき知識も存在します。
ここでは、これからのフリーランスプログラマーとして自由な働き方を始める上で最低限押さえておくべきことを紹介してまいります。
- フリーランスプログラマーの働き方には常駐型と在宅型がある
- フリーランスプログラマーとして長く働くには自己認識能力、市場の動きを読む力、コミュニケーション能力が必要
- フリーランスプログラマーで高収入を得るには稼げる案件と学ぶ案件とをうまく組み合わせる
- フリーランスプログラマーとしてスキルアップするには、新しい知識を常に学び、アウトプットに心がけ、失敗から学ぶ姿勢が大事
フリーランスプログラマーの主な2つの働き方
フリーランスプログラマーとは、会社に所属せず個人で仕事を請け負うプログラマーです。とはいえ1人だけで働く方は少数で、依頼先のエンジニアなどとチームを組む働き方が一般的です。
次からフリーランスプログラマーらしい2つの働き方を紹介します。
常駐型フリーランス
1つ目は常駐型フリーランスです。働き方は派遣社員や業務請負で常駐している協力会社の社員に近く、契約した企業の事務所などで働きます。常駐型フリーランスの案件は、主にフリーランス向けに仕事を紹介しているエージェント会社に登録し、スキルに合う案件を紹介してもらい、企業側との面談後に勤務を開始するのが一般的です。
働き方としては会社員と同じため、生活リズムが確立し、在宅ワークとは異なり孤独を感じることもありません。同じオフィスで仕事をするので、コミュニケーションのズレも抑えられ、結果的に高いパフォーマンスを上げられるでしょう。
在宅型フリーランス
2つ目は在宅型フリーランスです。自宅にある機材で依頼された業務を受けるスタイルで、フリーランスというとこのイメージが強いかもしれません。最近はリモートワークが可能な会社が増えており、フリーランスプログラマーとしてリモートワークのチームに参加するといった働き方も可能です。
もちろん顧客への素早い返信、納期の厳守という最低限のルールを守ることが前提となりますが、時間や場所に捕われない柔軟な働き方を実現できます。ただし、完全な在宅型案件は少ないので、常駐型でもリモートワークが可能な案件も増えているので、自分のスキルや働き方に合った案件を探してみてください。
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必要なスキル・経験
会社員とフリーランスでは求められるスキルも違います。あくまで一人のビジネスパーソンとしての役割が大きくなるため、プログラマーとしての業務以外の役割が増えます。例えば営業や管理といった、会社員時代は他の部署の人間が担当していた役割です。次から具体的に必要となるスキルの違いを見ていきましょう。
自己認識能力
自身の強みを正確に理解している人は案外少ないものです。しかし、年収の高いエンジニアは強みを明確に理解しています。そして自分の強みが明確で自信があるからこそこれをアピールし、納得のいく高い報酬を得ているのです。
ただし、自分の強みというのは意外に自分ではわからないもの。そんなときはエージェントの客観的な意見を貰うのもひとつの手でしょう。
市場の動きを読む力
変化の激しいIT業界においてフリーランスプログラマーとしてやっていくなら、市場の動きを読む力も必要です。
将来市場から求められるスキルを使いこなせなければ、時代に取り残され、今の報酬を維持できなくなります。市場に求められるスキルを常にリサーチし、対応できるように学ぶ努力を欠かさずに継続しましょう。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力というとありふれた能力に聞こえますが、侮ってはいけません。なぜならば、どのようなシステムの開発でも、チームとして効率的に働けるかが重要です。
高いスキルを持っているだけでは不十分です。クライアントから責任範囲の大きい案件でも安心して任せてもらえるよう、メンバー間とコミュニケーションを密に取る業務姿勢が大切だと言えます。
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案件の探し方
「フリーランスプログラマーになったは良いが、仕事がない。仕事はあるが、単価が安い。これではフリーランスプログラマーになった意味がない。」といった声をよく聞きます。フリーランスプログラマーになったら案件を切らさないように心がけましょう。
最近では、フリーランスプログラマー向けのエージェントが増えており、案件を探す手段も増えています。自分の働き方のスタイルに合わせて選んでいきましょう。
平均年収・単価について
フリーランスプログラマーになると年収が増えるのは事実です。ではどれだけ増えるのでしょうか。会社員の年収とフリーランスプログラマーの年収を比較しながら解説します。
会社員の年収とは
厚生労働省が発表した「平成26年度賃金構造基本統計調査」によると、フリーランスだけではなく会社員を含んだ全エンジニア職の平均賃金は、平均年齢36歳で平均年収542万円です。
業界全体としては基本的に人手不足の傾向があり、極端な不況などの影響を受けにくいのも特徴。一度エンジニアとして就業したことがあれば比較的安定して業務を得られる業界とも言えるでしょう。
フリーランスプログラマーの年収とは
一方でフリーランスプログラマーが受け取る報酬は一般的に「月60~90万円」程度が相場と言われています。月60万円の案件で1年間働いたとすれば、年収720万円もらえる計算です。さらに月90万円の案件なら、年収1,000万円超えも可能でしょう。
ただしフリーランスになると国民保険や年金、交通費、税金などを報酬から払わなければなりません。また、会社員時代には当たり前にもらっていたボーナスは無いし、仕事をできないとその分報酬も減ります。ですので、独立しても会社員のときと同じ生活レベルを維持するためには、最低でもサラリーマン時代の年収の1.5倍は欲しいところです。
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フリーランスプログラマーで高収入を得るポイント
フリーランスになれば、時間も場所も自由で、好きな仕事だけやっていれば良い。そんな理想を実現させるためには、順序が存在します。時間は有限です。限られた時間の中でスキルを伸ばしてキャリアを築いていくためには、まず自分が得意とする技術を活かす案件と、自分のスキルを伸ばす案件の2種類を意識して参画していくことをおすすめします。案件選びを適切に行い、効率よく参画することが大切です。
稼ぐ案件とは
まずは「稼ぐ」案件を意識する必要があります。あなたがこれまで得意としてきた領域ならば、そのスキルをお金に換えることは難しくないでしょう。もちろん、会社員時代と同じ仕事をしているならば独立した意味がないという声も聞きます。たしかに新しい技術にチャレンジしやすいこともフリーランスの魅力の一つです。しかし、好きなことばかりはやっていられないのは会社員もフリーランスも同じ。その場合には、「学ぶ案件」を組み込んでいきましょう。
学ぶ案件とは
「学ぶ」案件とは、現時点では十分なスキルや経験はないければ、中長期的なキャリアを考えた際に、たとえ単価が安くとも取り組んでおきたい案件のことを指します。例えばあなたがデザイナーであれば、コーディングまで対応できた方が単価も上がりますし、新しいキャリアの形成にも繋がります。
会社員の場合はある程度会社側が学びの機会やポジションを用意してくれることも多いため、「稼ぐ」と「学ぶ」という2つの違いを意識することは少ないでしょう。しかしこのように両方を組み合わせていくことが、将来的に案件の選択肢を増やし、安定的に収入を得られるようになります。
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スキルアップ方法
新しい知識を常に学ぶ
日進月歩のIT業界において、学び続ける能力は欠かせません。自分で自分の視野を狭くするのではなく、視野を広くして新しいスキルを身につけることも考えてみましょう。ひとつのプログラミング言語をマスターしていれば新しいプログラミング言語も身につけやすいはずです。学び始めるハードルは下がり、効率的に学べるでしょう。
アウトプットする
皆さんはブログを書いていますか。ブログを書くというアウトプットは、自分の理解度を高めることにも繋がります。誰かに教える際に簡単なことでも意外に難しさを感じた経験は誰しもあるはずです。自分の中で理解している事象でも、誰かに説明する際に理解が浅いことに気づけるのです。
失敗から学ぶ
失敗は成功のもとということわざがありますが、プログラマーも同じです。エラーの数だけ学びがあります。設計→実装を繰り返し、エラーが発生すればその原因を突き止めて改善する。そうしていくうちにプログラマとしてのスキルが向上していくのです。
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まとめ
今回はフリーランスプログラマーの働き方についてご紹介しました。自由な働き方ができるイメージが強いですが、もちろんそこに行き着くためにはステップが必要です。
とはいえフリーランスプログラマーになったばかりの方にとって、案件を紹介してくれるエージェント選ぶも重要です。このサイトを運営するポテパンでは、フリーランスのWebエンジニアをサポートするポテパンフリーランスとWebエンジニアに必要なスキルを学べるポテパンキャンプを運営しています。こちらもぜひチェックしてください。