フリーランスになるとしたら、フリーランス向けのエージェントの利用を検討してください。エージェントの中には10年以上前から活動している会社や、経験の少ないフリーランスのサポートが特徴のエージェントなどがあり、多くのフリーランスのエンジニアが利用しています。
なお、フリーランスになれば、時間に余裕が生まれ、報酬がアップするなどの魅力があります。しかし自分で営業しなければならず、契約手続きを自分でやらなければなりません。エージェントはそういった面倒なことを代行してくれる頼もしい存在です。ここでは、このようなフリーランスを対象にしたエージェントのメリットと選び方を紹介します。
- フリーランス向けエージェントを利用する理由は、仕事を切らさずに受注するためと、契約などの交渉をやってもらうため
- フリーランス向けエージェントを利用すると報酬からかなりの経費が引かれる。また交渉を任せても契約はしっかりチェックすること。
- フリーランス向けエージェントを選ぶポイントは案件数の多さ。地方都市の案件やリモートワークが可能な案件もあるのでエージェントに相談してみると良い。
フリーランスがエージェントを利用するメリット
ITエンジニアに限らず、会社勤めだった方がフリーランスになって最初に苦労するのは、仕事の受注です。会社勤めならエンジニアが自分から営業しなくても、営業担当者が仕事を受注してくれます。しかし、フリーランスになるとそうはいきません。
仕事を受注するには信用が必要
世の中にはフリーランスのITエンジニアが依頼される仕事はたくさんありますが、依頼されるだけの信用が必要です。しかし、フリーランスになったばかり方は信用が無いので、仕事を任せてもらえません。
そこで信用の無いフリーランス初心者に利用してほしいのが、仕事を紹介してくれるエージェントです。エージェントは営業が苦手なエンジニアに代わって営業し、あなたのスキルに見合った仕事を紹介してくれます。そしてエージェントが推薦してくれることで、信用の無いフリーランス初心者でも仕事を受けられます。
契約などの交渉も任せられる
さらに、フリーランスが仕事を受注する際、相手の会社に対して弱い立場になりがちです。そうすると安い価格で受注せざるえない場合もあります。しかし、エージェントが間に入り交渉してくれることで他のフリーランスと同等の価格で受注することが可能です。
この他にもトラブルになりそうな場合には、エージェントが交渉してくれるなど、他にもメリットがたくさんあります。
フリーランスのWebエンジニアとして必要なスキルを身に付けるならこちら
フリーランスがエージェントを利用する際の注意点
先ほどフリーランス向けのエージェントのメリットを紹介しましたが、良いことばかりではありません。次にエージェントを利用する際の注意点を紹介します。
経費として引かれる
エージェントを利用すると、顧客が払ってくれる報酬の何割かが経費として引かれます。そしてこの経費はエージェントによって報酬の40%にもなります。そのため、エージェントを利用する場合は、これを了解しなければなりません。
エージェントによって引かれる経費の割合が違うので、複数のエージェントで同じような仕事を比較し、経費の安いエージェントを利用することも検討してください。
契約内容に注意
エージェントが紹介してくれる仕事を受けるかどうかは、フリーランスが決めます。そのため、受けた仕事に対する責任はフリーランスが負うことになるので、契約内容をきちんとチェックしましょう。
フリーランス向けのエージェントの中には、SIerの多重下請けとしてエンジニアを派遣しているだけの会社もあります。その場合、フリーランスとして扱われず、派遣社員と同じ扱いを受けるなど、トラブルの原因になるでしょう。特に顧客の事務所に常駐する場合は、仕事の発注先と勤務先が一致しているかなど、契約書にサインする前に内容を精査してください。
フリーランスのWebエンジニアとして必要なスキルを身に付けるならこちら
優良なエージェントの特徴
エンジニア不足が深刻なIT業界ではフリーランスの活用が進んでおり、フリーランスに仕事を紹介するエージェントが増えています。
しかし、多くのエージェントが全て優秀とは限りません。中には条件の悪い仕事を無理に受けさせようとするエージェントもいます。自分に合った仕事を紹介してくれる優秀なエージェントを選んで活用しましょう。
なお、フリーランス初心者は案件数の多い大手のエージェントへの登録をおすすめします。そして1つのエージェントの言いなりにならないように、複数に登録して比較できるようにしておきましょう。
次からフリーランスの方に注目してほしい、優良なエージェントの特徴について紹介します。
求人案件の多いエージェントを
フリーランスのエージェントの優劣を決めるのは、あなたに合った求人件数の多さです。
特に仕事獲得に関する情報を持たないフリーランス初心者にとっては、仕事を切れ目なく獲得することが重要です。そのためには案件の多い大手のエージェントにず登録してください。
地方に住んでいる場合は
このようにフリーランスにとって便利なエージェントですが、大手のエージェントでも、案件の多い首都圏の仕事に限定している場合があります。そのため、都内に住んでいる方なら幾つものエージェントに登録して、自分に合った仕事を斡旋してもらえるメリットがありますが、地方に住んでいるフリーランスは必ずし紹介してもらえるとは限りません。
とはいえ、エージェントによっては、首都圏以外の大都市の案件も紹介しています。そのため、自分の住んでいる都市の案件を扱っているエージェントを探してみましょう。
クラウドソーシングとの違いは
フリーランスのエンジニアが仕事を探すとすれば、クラウドソーシングを使うという方法もあります。ではエージェントと何が違うのでしょうか。
クラウドソーシングは、仕事を依頼したいクライアントと、仕事を探しているフリーエージェントを仲介するサイトで、多くのフリーエージェントも利用しています。
もし、自宅でもできる仕事を探している方なら、クラウドソーシングがおすすめです、しかし、時間あたりの単価が安い案件が多いので、その点は注意が必要です。また、エージェントと同じように、サービス利用料がかかります。
一方、エージェントが紹介してくれる案件は、常駐型がほとんどですが、単価が高いのが特徴です。とはいえ在宅でも可能なリモートワークの案件もあるので、エージェントに相談してみてください。
フリーランスのWebエンジニアとして必要なスキルを身に付けるならこちら
おすすめのエージェント
次から、フリーランスにおすすめのエージェントを紹介します。
ポテパンフリーランス
ポテパンフリーランスは、このサイトと同じポテパンが運営しているフリーランスエンジニアに特化したエージェントです。一般には募集していない非公開案件や、経験の少ないフリーランス向けの案件を多く扱っています。
ポテパンフリーランスが選ばれる大きな理由が3つあります。それは、高単価な案件の多さ、エンジニアにとって好環境で魅力的な案件の多さ、技術に詳しいエージェントの徹底サポートです。
さらにWebエンジニアとして必要なスキルを教えてくれるプログラミグスクール、ポテパンキャンプも運営しているので、スキル不足を感じている方はこちらの利用も検討してください。
特にフリーランスの案件を初めて探すという方は、ポテパンフリーランスの良質な案件の多さと手厚いサポートをぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、常駐型フリーランスエンジニア専門の大手のエージェントです。首都圏を中心に多くの案件を扱っており、多くのフリーランスのエンジニアが利用しています。
レバテックの親会社はシステム開発を請け負う会社としてスタートしており、IT業界に詳しいことから案件数が多いのが特徴です。また、専任の担当が付くので、あなたに合った仕事を紹介してくれます。さらに、以前は、首都圏の案件に限定して扱っていたのですが、最近は大阪や福岡などの案件も扱っているので、首都圏以外のフリーランスの方にもおすすめです。
ギークスジョブ
ギークスジョブは、フリーランスのITエンジニアを専門にしたエージェントの最大手の会社です。そして、エージェントとして15年前から営業している老舗であり、多くの会社から信頼されています。また、登録しているフリーランスのITエンジニアは8000名を超えているおり、紹介実績もそうですがフリーランス向けの福利厚生サポートが充実している点もおすすめしたい点です。
なお、ギークスジョブの「ギーク」とは、卓越した知識があるエンジニアをさすアメリカの俗語です。そのようなギークを目指すフリーのエンジニアなら、ぜひ、利用してほしいエージェントと言えます。
PE-BANK
PE-BANKは、最も古くから活動しているフリーランス向けのエージェントで、単価の高い案件が多いことで知られています。また、長く活動していることから所属しているエンジニアには、ベテランが多いことも特徴です。なお、以前は、業務系の案件ばかりでしたが、最近はWeb系の案件も数多く扱うようになってきました。
さらにPE-BANKの特徴は、フリーランスのエージェントでは珍しく早くから全国展開している点です。そのため、首都圏ばかりではなく、地方の案件も数多く抱えてており、しかも単価が高いことも特徴です。
MIDWORKS
MIDWORKSは、2017年に創業した新しい会社で、エンジニアの独立を支援するサービスが特徴のエージェントです。
MIDWORKSの特徴は、フリーランスになりたてでもエージェントの仲介料が安い点と、保証が充実している点です。フリーランスになると、会社に勤めていたときのように毎月給料が支払われることはなく、健康保険も全額自分で払う必要があります。しかし、MIDWORKSの仕事を受けることで、これらを保証するサービスを受けられるのです。そのため、フリーランスになりたての方でも安心して仕事を受けられます。
フリーランスのWebエンジニアとして必要なスキルを身に付けるならこちら
まとめ
今、多くの有能なエンジニアがフリーランスとして活躍しており、フリーランスはエンジニアのキャリアップの対象の一つにもなっています。そして、そういったフリーランスを支えているのがエージェントです。
もし、フリーランスになろうと考えているのなら、ぜひ、エージェントを利用しましょう。今回紹介したようにエージェントを利用すると多くのメリットが得られます。
なお、フリーランスのエージェントはたくさんありますが、その全てが良いエージェントとは限りません。また、エージェント企業の担当者と合わない、こともあります。一つのエージェントに頼るのではなく、同時に複数のエージェントを利用することをおすすめします。
フリーランスになったらエージェントを上手く利用して、自分が働きやすい環境を手に入れましょう。