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プログラミングの経験が長いからといって、実力があると言えるとは言えません。若い人でも最新のプログラム言語を使いこなす人がいる反面、使い古されたプログラム言語で、システムの保守しかやったことのないベテランのプログラマーもいます。

とはいえ、ITエンジニアの求人条件として、プログラミングの経験年数が問われるケースもあり、おろそかにはできません。そこでここでは、転職の際に注意したいプログラミングの経験年数の書き方について紹介します。

この記事の結論
  • プログラミングの経験年数だけでは、エンジニアの実力をはかることは難しい
  • 職務経歴書には、関わったプロジェクトの難易度と役割を記載されることが求められる
  • プログラミングの趣味や学習目的での経験年数ではなく、業務としてのプロジェクト期間合計を記載する

プログラミングの経験年数が当てにならない理由

プログラマーが転職する際、前職で経験したプログラミングの経験年数は、それほど評価されない、ということをご存知でしょうか。そのため、転職の際に提出する職務経歴書には、プログラミングの経験年数ではなく、具体的に何のシステムの開発に関わったを記載することが推奨されています。

これは、プログラミングの経験が、その年数だけは評価できないためです。次から、なぜ、当てにならないかを紹介します。

プログラミングの経験は職場の環境による

プログラマーに限らずエンジニアとしての価値は、経験年数ではなく、どのような体験をしたかで大きく左右されます。

例えば、既存のシステムの修正しか経験できない職場に長く勤めた方は、そのシステムで使われているプログラム言語しか使わず、また、以前使われていたプログラミング方法しか体験できません。

しかし、常に新しい技術にチェレンジしている職場では、例え期間が短いとしても新しいプログラミングの仕方を経験できます。そして、その経験を通じて、エンジニアとして大きく成長できる方もいます。

そのため、あるプログラミング言語の経験が1年だとしても、その1年でどれだけエンジニアとして成長できたか、個人差が大きすぎて指標にはなりません。自分のスキルは、参加したプロジェクトの詳細などで説明できるようにしましょう。

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採用する側は業務の経験期間を知りたい

プログラマーの仕事は、純粋にプログラムを書くだけではありません。チームで仕事を進めていくためにはチームメンバーと同じ開発環境を構築したり、規約に合わせてプログラミングができるなど、業務を継続していくうえで必要なスキルがたくさんあります。

しかし、プログラミングの経験期間が短い方は、そういった業務を継続いくうえで必要なスキルが身についていません。そのため、エンジニアの採用したい会社は、短い期間でチームに参加できるように、業務経験のある方を選んで面接したいと考えています。

そのため、求人条件に、プログラミング言語の経験期間を記載している会社もあります。もし、学生時代にプログラミング言語を学び、スキルを持っているとしても、チームでシステムを開発した経験が無ければ条件に該当していないと思ってください。

プログラミングの経験が短くても評価される例

求人を出している会社の多くが、新たに採用した人には、新しいプロジェクトに参加してほしいと考えています。そして、そういった新しいプロジェクトでは、新しい技術を採用する可能性が高いことから、新しい技術を持っているエンジニアが採用されます。

なお、技術の進歩の早いIT業界ですが、ITエンジニアの多くは最新技術をフォローできていません。今やっていることが手一杯で、新しいことを学びたくても学べない方がほとんどです。そのため、経験期間が短くても最新技術を習得されている方は採用されやすくなります。

ただし、新しい技術を習得しているからと安心してはいけません。他のエンジニアよりも、少し有利なだけです。採用されてもエンジニアとして伸びるためには、集中力があるとは、論理的な思考ができる、コミュニケーションスキルを身に付けているなど、プログラミング以外の要素も必要です。

 

未経験でもプログラマーとして採用される理由

先ほど紹介したとおり、プログラマーのスキルは、プログラミング経験の長さと関係ありません。例え短い経験期間でも、密度の濃い体験を通じて、高いスキルを身につける方もいます。しかし、そのためには、コミュニケーション能力が高く、論理的な考え方ができるといったプログラミング以外のスキルを持っている必要があります。

また、プログラミングの経験がなくても、新しい技術に高い関心を持ち、好きなことに長時間熱中できる性格の方は、短い経験でもすぐに上達します。このように、プログラミングが上達する条件がそろっている方は、プログラマーに適しています。

そして、そういった条件がそろっていると認められれば、例えプログラミングの経験がなくても、エンジニアの教育に熱心なIT企業なら採用してくれます。そのため、プログラミング未経験だからと言ってあきらめてはいけません。

プログラミング経験の書き方

これまで紹介したとおり、純粋なプログラミングの経験年数は、エンジニアとしての実力とは関係ありません。しかし、プログラマーとして仕事をこなした経験は、プログラミングの経験年数とほぼ同じと考えられます。

例えば、どんなにプログラミングのスキルが高いとしても、チームとしてシステム開発を経験していない人は、IT企業では戦力になりません。逆にスキルが普通だとしても、チームとして働いた経験があれば、戦力として認めてもらえます。

もし、転職を考えている会社の求人票に、経験年数の指定があった場合は、純粋なプログラミングの経験年数ではなく、そのスキルの必要な業務経験年数を指しています。次から、職務経歴書に記載する、経験年数の書き方について紹介します。

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プログラミング未経験の場合の書き方

プログラミングの仕事をやったことが無い場合は、プログラミング未経験とみなされるのが一般的です。しかし、専門学校などでプログラミングを学んでいる場合、十分なスキルを既に身に付けている方もいます。自分のスキルに自信があれば、経験年数1年などと書いてもいいのでしょうか。

このような場合は、職務経験が無いことを正直に書くことをおすすめします。先ほど紹介したように、求人を出している会社は、純粋なプログラミング経験ではなく、業務として経験した期間と考えています。もし、1年間学んだものの、業務として経験した期間が無い場合は「学習期間1年、職務経験無し」としましょう。

経験したプロジェクト期間の合計を

複数の業務で同じプログラミング言語による開発を経験している場合は、そのプロジェクト期間の合計を経験期間としましょう。また、複数のプログラミング言語による開発を経験している場合は、それぞれの期間を書くのが一般的です。これも、プロジェクト期間の合計を書いてください。

一般的にIT技術者の職務経歴書には、どんなプロジェクトに、どのような役割で、どれだけの期間参加したかを記載します。長期間かかった1つのプロジェクトだけに参加した方もいるでしょうが、短期間の複数のプロジェクトに参加された方もいるでしょう。

プロジェクトに参加した期間、ずっとプログラミングをやっていた訳ではない、としても、仕事に関わったことには変わりません。その仕事を経験した期間をプログラミング経験期間と考えてください。

スキルよりは役割が重要

なお、職務経歴書では、プログラミングの経験期間よりも、どのような立場でそのプロジェクトに参加したかが重要です。単に指示されたとおりにプログラミングした経験よりも、他の人を指導したり仕様の策定に参加した経験があれば、同じ期間であっても重視されます。

そのため、職務経歴書では、どういった役割でそのプロジェクトに参加したかが採用担当者に解るように、書き方を工夫してみてください。また、面接では自分が担当した役割をこなすうえで苦労したことや、自分なりに工夫したことを積極的にアピールすることも、採用担当者の評価が高くなるポイントです。

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まとめ

これまで紹介してきたとおり、プログラミングの経験期間の長さでは、エンジニアの優劣を評価できません。しかし、そのプログラミングを中心とする業務経験がどれだけあるかの判断材料にはなります。そのため、求人への条件としてプログラミングの経験期間を記載されてれば、それを重視しなければなりません。

とはいえ、それに達しないから全くダメということはありません。短い期間でもそれと匹敵する経験をしていると判断してもらえれば、採用される可能性は十分にあります。

プログラマーを含むITエンジニアの優劣は、プロジェクトにどう関わったかが重要です。自分がキーマンとして関わったのなら、それをアピールしましょう。そして、アピールするには、採用担当者の目に留まるように、職務経歴書の書き方を工夫したり、面接で自分が苦労した点や工夫した点などアピールすることも大事です。

職務経歴書や採用面接では、プログラミングの経験といっしょに、論理的な思考やコミュニケーション能力といったプログラマーに必須の能力も試されているのです。

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