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プログラミングには人によって向き不向きがあり、誰でもプログラマーになれる訳ではありません。向いていない人がプログラミングを勉強したとしても、時間ばかりかかって一向に上達しない、なんてことも。

そうなる前に自分がプログラミングに向いているかチェックしてはいかがでしょうか。そこで今回は、プログラミングの向き不向きの判断方法について解説します。

この記事の結論
  • プログラミングには、文系、理系関係なく、「向き不向き」が存在する
  • プログラミングには、論理的思考、几帳面さ、集中が継続する人が向いている
  • プログラミングの向き・不向きを判定するには、CAB適性検査やウェブでの診断テストを利用する

プログラミングには適性が必要か

エンジニアと言えば理系の人の職業というイメージが一般的ですが、学生時代は文系だったものの、プログラマーとして活躍している方はたくさんいます。しかし、理系だったとしても、誰でもプログラマーになれる訳ではありません。プログラミングには、人によって向き不向きがあります。

以前、アメリカでコンピュータサイエンスを学ぶ学生の中でも、プログラミングの学習に苦労する学生が多いことが問題となりました。そして、学生を対象にプログラミングの向き不向きの調査を行ったところ、向いている学生は半数だけだったそうです。

このように、プログラミングに興味を持っていたとしても、適性が合わなければ後で苦労するだけです。プログラミングには適性が必要であり、誰でもできる仕事ではありません。次に、プログラミングに向いている人の特徴を紹介します。

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向き不向きでこれだけ違う

先ほど、プログラミングの向き不向きによって、学習に苦労するアメリカの学生の話を紹介しましたが、これは、プログラムを学ぶ人全てにあてはまります。

そのため、同じ時期にプログラミングを始めたとしても、プログラミングに向いている人は一か月もあれば簡単なプログラムを自力で書けるようになるの対して、向いていない人はプログラムとして書かれたコードの意味が理解できずに何日も悩んでしまいます。

プログラムの学習を始めたとしても、多くの方が途中で挫折してしまいます。そして、挫折する原因はいろいろありますが、向いていないのに始めた方は学習を続けられません。そのため、特にプログラミングを仕事にしようと考えているなら、向き不向きは重要です。

プログラミングの向き不向きは何で決まる?

最初に紹介したアメリカでコンピュータサイエンスを学ぶ学生の例にもあるように、プログラミングに興味を持っていたとしても向き不向きがあり、プログラミングの学習に大きな差がでます。

これは、持って生まれた性格や、これまで培ってきた習慣などが影響しているためで、興味を持っているくらいでは克服できません。例えば、プログラミングには数学の学習などで培われる論理的な思考が欠かせません。

さらに、プログラミングは長時間集中して取り組める性格の方が向いています。逆に飽きっぽい性格では、考えるのを簡単にあきらめてしまうので、プログラミングの学習が長続きしません。

このため、自分の性格によって、プログラミングへの向き不向きを判断するは大事なことです。また、エンジニアの適性検査によって、自分がプログラミングに向いているかを判断する、という方法もあります。

プログラミングに向いていない人の特徴

先ほども紹介したように、プログラミングには向き不向きがあり、不向きな方がプログラミングに挑戦してもなかなか上達できません。では、どういった方がプログラミングに向いていないのでしょうか。次から、プログラミングに向いていない人の特徴を紹介します。

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数学が苦手

プログラミングを行うには、論理的思考が欠かせません。しかし、論理的思考を実践するには、訓練が必要です。そのため、プログラミングの向き不向きには、論理的思考をできるかが大きく関係しています。

そして、論理的思考の訓練に最適なのが、数学の問題を解くことです。学校で教わる内容は、ほとんどが記憶問題で、答えを知っていれば答えが書けますが、数学は与えられた問題に合った正しい手順で処理していかなければ、正しい答えにたどりつけません。

そのため、数学の方程式を使った解き方や証明問題が苦手だという方は、論理的思考の訓練ができていません。そういった数学が苦手という方は、プログラミングには向いていない、と思ってください。

几帳面ではない

プログラムは、人と違って融通がきかない、非常にやっかいなものです。プログラムを書いた人がこう動いて欲しい、と思っていても、そうはいきません。プログラムに書かれたとおりに動作します。

プログラムの学習が続かない人の多くは、プログラムを間違って書いてしまったのに、どこを間違ったか解らないため、途中で挫折してしまいます。

もし、サンプルのプログラムがあって、それを真似して書いたのなら、サンプルと丹念に比較すればどこが間違っていたか解ります。また、エラーメッセージが出ていれば、それを丹念に追うことで、間違いにたどりつけます。しかし、几帳面さがないと、間違いにたどりつけません。

このように、プログラミングの向き不向きには、几帳面さも大きく関係します。もし、自分に几帳面さが足りない、と感じている方は、プログラミングに向いていないかもしれません。

集中力が続かない

プログラミングの作業は、長時間パソコンの画面を見ながら、作りたい機能をイメージしつつ、それをプログラムに置き換えていく作業です。頭の中で正しいイメージを作れなければ、仕様通りのプログラムは作れません。そして、これには集中力を長く維持する必要があります。

そのため、集中できる時間の長さと、プログラミングの向き不向きには密接な関係があります。そして、集中力が続かない人は、プログラミングには向いていません。

なお、集中力が続かない人の特徴は、時間にルーズだったり、整理整頓ができなかったり、計画性のないといったことが挙げられます。こういった特徴のある方は、プログラマーの仕事は向いていないと考えてください。

プログラミングの向き不向きがわかる適性テスト

新卒で入社する際、入社試験として社会人としての適性を検査する試験として、SPI試験がよく行われます。さらに、IT企業の中には、エンジニアとしての適性を検査する試験として実績のあるCAB適性検査を実施する会社も増えてきました。

このCAB適性検査は、プログラミングの向き不向きのテストにも使われます。次からCAB適性検査などの適性テストについて紹介します。

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CAB適性検査

CAB適性検査はSHL社が運営している適性検査で、ITエンジニアとしての適性を判断する検査として作られました。95分という限られた時間内に、247問もの多くの質問に回答する形式になっており、「論理的思考能力」のほかに「作業速度」、「ひらめき」、「忍耐力」などを評価する試験となっています。

この適性検査でプログラミングの向き不向きを評価することも可能で、実際、プログラマーの採用試験に使っているIT企業があります。

なお、CAB適性検査の問題集が本屋などでも売られているので、自分の適性を評価したり、入社試験の事前勉強なども可能です。

プログラミングへの適性テストができるサイト

適性テストを使って、自分でプログラミングの向き不向きをチェックしてみたい、という方は、適性テストができるサイトを利用されてはいかがでしょうか。

例えば、一般財団法人エンジニアリング協会の公式サイトにある、エンジニアリング業界への適性診断のページを利用すれば、ITエンジニアとしてやっていけるだうかが診断できます。

また、CAB適性検査で出される問題と同じ問題を掲載しているサイトがあります。こういったサイトでCAB適性検査の問題を体験しておくと、本番で慌てずに済みます。

まとめ

これまで紹介してきたように、プログラミングには向き不向きがあり、誰でもプログラマーになれる訳ではありません。また、プログラミングの学習を途中で挫折してしまうのは、向いていないからです。他のスキルに挑戦することをおすすめします。

なお、IT業界で働きたいなら、プログラマー以外にも仕事がたくさんあります。その中には、あなたに向いた仕事もきっとあります。プログラミングには向き不向きをチェックして、向いてないことが解ったとしても、自分に合った仕事を探して挑戦してみてください。

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