Amazonが提供しているAWSのサービスの一つ、Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)はハードウェアを用意しなくても簡単に仮想サーバーをつくることができるサービスです。
こちらの記事ではAmazon EC2を利用するメリット、また始め方や使い方について詳しく紹介します。
目次
Amazon EC2とは
はじめにAmazon EC2について詳しく紹介します。
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)とはAmazonが提供しているAWS(Amazon Web Service)のうちの一つです。そしてAmazon EC2はクラウド上でサイズ変更ができるコンピューティングキャパシティを提供してくれるサービスです。
Amazon EC2を利用することによってサーバー構築に必要なハードウェアを購入する手間が省けます。また必要な数のみ仮想サーバーを起動することができ、ストレージ管理、ネットワーキングの構成などが可能になります。
そしてAmazon EC2の場合クラウド上でのサイズ変更が可能なため、拡張や縮小が必要に応じてできます。そのためトラフィック予測をする手間も省けます。
Amazon EC2のメリット
つづいてAmazon EC2を利用するメリット3つについて詳しく紹介します。
良心的な料金
Amazon EC2は新規でアカウント作成をした人には12ヶ月間の無料利用枠があります。
Linux t2.microインスタンス使用、もしくはMicrosoft Windows Server† t2.microインスタンス使用の場合750時間の無料利用枠があります。また料金がかかってもAmazon EC2は従量課金制のため必要以上に費用を支払うことがありません。
安全性・信頼性が高い
Amazon EC2はセキュリティ面の機能も充実しているため安全性・信頼性が高いです。
まずEC2インスタンスへのアクセスには鍵認証でのアクセスが必要となります。またAmazon EC2の可用性のSLAは高く99.95%になります。
拡張性が高い
Amazon EC2を利用していると利用しているスペックが足りなくなった時、また台数の変更をしたい時に柔軟に増減の対応をすることができます。
さらに自動的に台数の変更ができるオートスケールという機能もあるため、自分で調節をする手間も省けます。
Amazon EC2の機能
つづいてAmazon EC2の機能について詳しく紹介します。
まずAmazon EC2は「インスタンス」という名称の仮装コンピューティング環境があります。そしてこちらのインスタンス用のCPU、メモリ、ストレージ、ネットワーキングキャパシティーが構成されています。
またセキュリティの強化のためにキーペアを使用したインスタンス用の安全なログイン情報があります。AWSにはパブリックキーを保存し、ユーザーはプライベートキーを安全な場所に保存します。
さらにリソース、もしくはアベイラリティゾーンと呼ばれるインスタンスのリソースのための複数の場所も用意されています。
料金
つづいてAmazon EC2のかかる料金について詳しく紹介します。
基本的にAmazon EC2は従量課金制となります。そのため余分な費用がかからず、使った分だけ料金を支払えばいい仕組みになっています。また特別ハードウェア等購入する必要がなく、そのためサーバー設置のための初期費用がかからず、維持費もかかりません。
またAmazon EC2インスタンスの支払い方法にはオンデマンド、リザーブドインスタンス、スポットインスタンス、Dedicated Hostの4種類があります。
無料ではどこまで使えるの?
Amazon EC2のサービスを利用するにあたって、アカウントを新規作成した人は12ヶ月間無料で利用できる「AWS無料利用枠」があります。
Amazon EC2 Linux t2.micro インスタンス使用、もしくはAmazon EC2 Microsoft Windows Server t2.microインスタンス使用の場合、月に750時間の無料利用枠があります。その他にもAmazon EC2には複数の無料で利用できるサービスが提供されており、詳しくは「AWS 無料利用枠」で確認できます。
Amazon EC2の始め方
つづいてAmazon EC2の始め方について詳しく紹介します。
まずAmazon EC2を始めるにはAWSのアカウントが必要になります。アカウントは「AWS アカウント作成の流れ」で確認ができます。そしてアカウントを作成するには着信可能な電話番号とクレジットカードの番号が必要になるので事前に用意しておきましょう。
アカウント作成が完了したら「AWS マネジメントコンソール」のページに行きます。そしてサービスの中からEC2を選択し、インスンスを作成します。そのあとウィザードの形式、仮想サーバーのディストリビューション、OSなど詳細を設定していけば利用できる状態になります。
Amazon EC2の使い方
最後にAmazon EC2の使い方について詳しく紹介します。
まずAmazon EC2で仮想サーバーを作成した後は、AWS マネジメントコンソールからEC2へと進み、インスタンスを見ると、割り当てられているURLを確認することができます。そしてAmazon EC2で作成する仮想サーバーにアクセせすする場合、作成の段階で設定した公開鍵認証であるKEY PAIRの入力が必要となります。
Amazon EC2で作成した仮想サーバーにログインする場合はユーザー名とKEY PAIRの入力が必要となり、ログイン後はApacheをインストールし起動します。テストページが出てきたらウェブサーバーの構築に成功しています。
まとめ
Amazon EC2には月に750時間の無料利用枠があり、利用を検討している人も気軽に試すことができます。
こちらの記事を参考にしてウェブサーバーの構築を検討している人はぜひともAmazon EC2に挑戦してみてはいかがでしょうか。