AWSのサービスを何か利用している人は、AWSコマンドラインインターフェイス(CLI)の利用をおすすめします。なぜならAWS CLIを利用することで作業をシェルスクリプト化することも可能だからです。
こちらの記事ではAWS CLIのインストール方法や設定方法について詳しく紹介します。
AWS コマンドラインインターフェイス(CLI)とは
はじめにAWSコマンドラインインターフェイス(CLI)とは何なのか、詳しく紹介します。
AWSコマンドラインインターフェイス(CLI)とは、AWSサービスを管理するのに使える統合ツールになります。
こちらの統合ツールをダウンロード、もしくは設定用の単一のツールを使用することによって、コマンドラインからAWSサービスを制御し、スクリプトを使用して自動化にすることができます。コマンドラインとはキーボードのみで操作することができる画面上の入力行のことです。
AWS上のサービスと連携したツールをつくったり、AWSで利用しているサービスを自動化させたりしたり人にとってAWSコマンドラインインターフェイス(CLI)を利用するメリットは大きいです。
すでに何かAWSが提供しているサービスを利用している人はAWSコマンドラインインターフェイス(CLI)を利用することによって繰り返し作業などをシェルスクリプト化してなくすことができるのです。
AWS CLIのインストール方法
つづいてAWSコマンドラインインターフェイス(CLI)のインストール方法をMac・Windowsそれぞれ詳しく紹介します。
Macの場合
まずMacのパソコンの場合、Python2.6.5(2018年2月12日時点)以降のダウンロードが必要です。またpipというPythonのプログラミング環境で使えるパッケージ管理システムのインストールも必要となります。
Macでコマンドを打つにはユーティリティというフォルダに入っている、「ターミナル」いうアプリケーションを起動します。そのターミナルにpip、AWS CLIをインストールするコマンドを打ち込んでいくことで使用できるようになります。
Windowsの場合
Windowsのパソコンの場合、64ビット、もしくは32ビットのWindowsインストーラをダウンロードして実行する必要があります。(2018年2月12日時点)
Windowsの場合はPowerShellというプログラミング言語をコマンド入力することでAWSコマンドラインインターフェイス(CLI)を使用できるようになります。
Windowsのパソコンでコマンドを打つには、アクセサリというプログラムの中に入っているコマンドプロンプトを起動します。そしてこのコマンドプロンプトでコマンドが打てます。
AWS CLIの設定方法
つづいてAWS CLIの設定方法について詳しく紹介します。
AWS CLIをインストールしたあと、セットアップするには「aws configure」というコマンドを打ちます。このコマンドを利用して設定をする場合、ユーザー情報などに変更がなければ一回限りで設定できます。
下記のコマンドを打つとAWS CLI の設定ができます。
aws configure
AWS Access Key ID [None]:
AWS Secret Access Key [None]:
Default region name [None]:
Default output format [None]:
「AWS Access Key ID [None]:」にはAWSアクセスキーIDを入力します。また「AWS Secret Access Key [None]:」にはAWSシークレットアクセスキーを入力します。
入力するキー情報が分からない場合は「アマゾン ウェブサービスへのサインアップ」のページから調べることができます。
「Default region name [None]: 」には最寄りのリージョン(地域)を入力すれば良いのですが、実際はどのリージョンでも大丈夫です。日本国内であれば「ap-northeast-1」を入力します。
「Default output format [None]:」では出力形式を指定することができますが、JSON、text、tableのどれかから決めることができます。指定しなかった場合はJSONが使用されます。
AWS CLIの使い方
最後にAWS CLIの使い方について紹介します。
AWS CLIはS3やAutoScalingなど各サービスにコマンドが割り振られており、そのコマンドを打つことによって利用することができます。またawsコマンドにつづけてtabキーを押下したり、aws helpと入力したりすることで使い方を調べることもできます。
まとめ
AWSコマンドラインインターフェイス(CLI)を利用することによって利用しているAWSのサービスを自動化することができます。そのため開発やシステム構築などに時間を割くことができるため、効率よく作業を進められるようになります。
こちらの記事を参考にしてぜひともAWS CLIの利用を検討してみてくださいね。