年々IT技術が進化し、プログラマー、エンジニアの需要は高まっています。しかし今の子供達が大人になっている2030年にはIT人材不足が78.9万人にまで到達すると言われています。
このような深刻なIT人材の不足という背景もあり、2020年からはプログラミング学習が必修化になります。なので小学校でのプログラミングの授業の準備をしておくためにも、小さな頃からプログラミングに触れ合っていることが大切です。
子供にプログラミングを学習させるなら、まずは興味を持ってもらうことからスタートするのが良いでしょう。近年では、楽しみながらプログラミングが学習できる玩具やWebサービがあるため、遊び感覚で触れさせてみましょう。
こちらの記事ではお子さんが遊びながらプログラミングに触れることができるおすすめのおもちゃを紹介します。どんなおもちゃをプレゼントしようか迷っている人はぜひこちらの記事を参考にしてくださいね。
- 小さいお子様向けにはCubetto、Osmo Codingなどの幼児向け玩具がオススメ
- 少し大きい子供には、簡単なコードで動くロボット型の玩具などもオススメ
- 慣れてきたらRaspberry PiをベースとしたKanoのような本格的なツールも
- 小さな頃から論理的思考が育てるために、おもちゃをプレゼントしよう
プログラミングが学べるおもちゃ8選
それでは遊びながらプログラミング学習ができるおもちゃを8つ詳しく紹介します。
フィッシャープライスプログラミングロボ コード・A・ピラー
「フィッシャープライスプログラミングロボ コード・A・ピラー」は2017年に「日本おもちゃ大賞2017、エデュケーショナル・トイ部門」で優秀賞を受賞した、イモムシ型のプログラミング学習ができるおもちゃです。
コード・A・ピラーには体となる8つのパーツがあり、それぞれのパーツに動きや音、光がコーディングされています。そしてそれぞれのパーツをつなぎ合わせることによって組み合わせた通りにコード・A・ピラーが動きます。
コード・A・ピラーで遊べるお子さんの対象年齢は3歳から6歳です。小さなお子さんでも簡単に接続ができるUSB端子でパーツを繋げることができます。
Cubetto(キュベット)
「Cubetto(キュベット)」はブロックでコーディングができる、木製の可愛いロボットです。
Cubettoは動きの指示を出す色分けされたブロックがあり、そのブロックをボードにはめることでCubettoを動かすことができます。ブロックには「前進」「右折」「左折」「ファンクション」「ランダム」などがあります。
Cubettoが遊べるお子さんの対象年齢は3歳から6歳です。かわいらしい顔が描かれていて、かつ木製なのでお子さんが遊んでいる時に手を切ったりケガをしたりする心配もありません。
Osmo Coding
「Osmo Coding」は専用のブロックを組み立ててプログラムを組むおもちゃです。輸入品のおもちゃになり、こちらのキットの他にもiPadが必要になります。
Osmo Codingにはあらかじめ動作が登録されているブロックがあり、そのブロックを並べることでiPadの中に表示されているゲームを動かすことができます。ブロックを組み立てることで「Awbie」という名前の女の子が歩いたりします。
Osmo Codingで遊べるお子さんの対象年齢は5歳から12歳です。ブロックを組み立てることでiPadの中の世界が変わっていくのを楽しむことで、お子さんもプログラミングの楽しさに気づけるでしょう。
LEGO BOOST
「LEGO BOOST」はあの大人気のLEGOが提供しているプログラミング学習キットです。ブロックを組み立てることでロボットに動きの指令を与えることができるのです。
LEGO BOOSTはスマホの専用アプリをダウンロードし、手順を確認することができます。そして他のプログラミングのおもちゃと違うところは、ロボットが音を鳴らしたり、録音ができて喋ったりすることができる点です。
このような様々なことができるのは、LEGO BOOSTに傾斜センサーや計測用センサーなどが搭載されているためです。プログラムを組むことでLEGO BOOSTに様々な動きをしてもらうことが可能です。
LEGO BOOSTで遊べる子供の対象年齢は7歳からです。
KOOV(クーブ)
「KOOV(クーブ)」はSONY(ソニー)が発売したプログラミングロボットです。まずKOOVはブロックで自由な形をつくることができます。そして組み立てたブロックをプログラミングし、動きを与えることができるプログラミング学習キットです。
ブロックの形は動物や楽器、乗り物など様々なものをつくれます。また自分で作ったオリジナルのKOOVをインターネットに公開することができます。そして作品を通して世界で同じようにKOOVで遊んでいる人と友達になれるのです。
そしてKOOVを動かすプログラミングはビジュアルプログラミングのため、難しいコードを記述する必要がありません。
KOOVで遊べる子供の対象年齢は8歳からです。KOOVではプログラミング上級者も楽しめるよう学習プログラムに工夫がされているので、お子さんが成長しても継続して遊びつづけることができます。
プログラミングロボット ダッシュくん
「プログラミングロボット ダッシュくん」はiPadやiPhoneのアプリを使ってダッシュくんに動きの指令を出すことができ、遊びながらプログラミングの基礎を学ぶことができるおもちゃです。
そしてダッシュくんを動かすことができるアプリは全部で5種類あります。
・「GO」:プログラミングの基本的な概念を学ぶことができます(対象年齢は5歳〜)
・「Path」:単純なものを組み合わせて、指令を複雑に積み上げていく概念やプログラミング的思考を育みます。(対象年齢は5歳から)
・「Wonder」:「GO」や「Path」で学んだ知識を活かしてミッションをクリアしていきます。(対象年齢は6歳から)
・「Blocky」:プログラムを実行するときに出てくるプロパティや値を組み合わせてダッシュくんを制御します。(対象年齢は8歳から)
・「Xylo」:オプションで販売されている木琴を使用して、作曲した曲はダッシュくんに演奏させます。(対象年齢は8歳から)
アプリを一つずつダウンロードしていけば、お子さんは遊びながらプログラミングの基本や概念、仕組みを学ぶことができます。
Ozobot
「Ozobot」は2014年に発売した、ペンの色でプログラミングをすることができる小さなおもちゃです。
Ozobotはカラーペンで書かれた線を辿って進むことができるロボットです。そしてペンの色を組み合わせることで様々な命令をOzobotに出すことができます。
例えば「赤・青・赤」といった順番で色を書いていくと、Ozobotに3秒止まるという指令を与えることができます。このように色を組み合わせることでプログラミングの概念を学ぶことができるのです。
Ozobotで遊べる子供の対象年齢は3歳からです。紙にペンで道を書いていくだけでOzobotを動かすことができるので、小さなお子さんでも楽しむことができるおもちゃです。
Kano
「Kano」はイギリスを中心に活動しているスタートアップ企業Kanoが提供しているコンピューターキットです。
KanoはIoTでの製作に欠かせない「Raspberry Pi」をベースにした、USBキーボードやオリジナルケース、またスピーカーなどを組み込んでお子さんがオリジナルのコンピューターをつくることができるキットです。
KanoにはオリジナルのOS「Kano OS」があり、こちらをインストールすることで、Kano OSに付属しているゲームを「Kano Blocks」というブロックで組み立てられるプログラミング環境でカスタマイズしながらプログラミングを学ぶことができます。
またKano Blocksを利用して音楽や動画をつくることもできます。Kanoはおもちゃであっても本格的にプログラミングを楽しむことができるキットなので、ぜひ気軽に遊んでみてくださいね。
まとめ
プログラミングはコンピューター上で自分がつくりたいものをつくるためにあるものです。なので本来は勉強するものではなく、実際に手を動かして何かをつくりだす作業なのです。
小さな頃からプログラミングのおもちゃで遊ぶことでお子さんには何かをつくる楽しさ、また論理的思考が育まれます。ぜひお子さんに素敵なプログラミングのおもちゃを買ってあげてくださいね。
あらゆる物がインターネットに接続され、今後も世の中のIT化は進んでいくことでしょう。小学校でプログラミング教育が必修化されたように、これからの時代には物事を論理的に捉えることができる人材が求められます。
大人の方も、ある程度はプログラミングに触れておいたほうがよいでしょう。「ポテパンキャンプ」は、現役エンジニアが、分かりやすくプログラミングの基礎から教えるスクールですので、一度ご検討してみてください。