プログラミングには興味があるものの、ITスクールや専門学校に通う費用や時間に余裕がなく未だ学習を始められずにいる人も多いのではないでしょうか?
最近ではプログラミング言語の参考書はもちろんのこと、無料で利用できる学習サイトも数多く開設されており、プログラミング初心者であっても独学でプログラミング技術を習得することができるような環境が整えられています。
また、プログラミングは論理的思考力を高め、普段の生活のちょっとした事を自動化する便利なツールであるため、非エンジニアの方にとっても学習をオススメします。
そこでここでは、初心者がプログラミング言語を独学で学ぶ際のポイントについてご紹介していきましょう。
- PCは基本は普段使いなれているOSを選び、必要により学習に合わせたOSを選定しよう
- まず目標や作りたい物を決めて、それに向かって学習を進める
- プログラミング学習サイトは積極的に活用しよう
- SNSや勉強会に参加して便居仲間を作りモチベーションを高めよう
目次
WindowsとMacどちらを使用するのがおすすめか
独学でプログラミング言語を学ぶのであれば、そのための環境は自分で準備する必要があります。まず最初に準備すべきはパソコンですが、Windowsを使うべきか、Macを使うべきか悩む人もいるでしょう。そこでまずは、プログラミング学習環境のOSの選び方のポイントを解説します。
普段使い慣れているOSを使用する
OSの選び方、最初のポイントは「普段使い慣れているOSを使用する」ことです。様々なメリットがあったとしても、普段使い慣れていないOSでは基本的な操作をするにもいちいちつまずいたり、インターネットで調べる必要があったりと肝心のプログラミング学習に支障が出てしまいます。そのため、できるだけ基本的な操作に精通しているOSを選ぶようにしましょう。
ツールの豊富さで選択する
プログラミング学習を効率的に進めるためには、エディタやコードの差分チェックなど、プログラミングをサポートする様々な便利ツールが欠かせません。ただし、これらのツールの中にはWindowsまたはMac、どちらかのOSしか動作がサポートされていないものもあるため、対応しているツールが豊富なOSを選択するという方法もあります。
OSとしてのシェアの広さから、Windowsの方がツールの種類は豊富ですが、主にスクリプト言語で使用されるようなUNIXライクのツールはWindows環境では動作させることができないというデメリットもあります。その点MacはそもそもベースがUNIXなので、UNIX系のツールが使用できるというメリットがあります。
学習する言語に適したOSを使用する
プログラミング言語によって学習に適したOSは異なります。例えばC#はVisualBasicなどの.NET開発言語はMicrosoft社が開発した言語だけあって、開発ツールの種類や習熟度の観点から言ってもWindows環境で学習する方が適しています。反対にiOS開発のためにプログラミング言語を学ぶという方は、WindowsではiOSアプリを直接ビルドすることができないため、Macの方が適しています。
Macも使えるのであればMac上にWindowsをインストールするという手も
元々使用しているパソコンがMacであれば、「Boot Camp」機能を使用してMac上にWindowsをインストールするという手もあります。
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独学でプログラミングを勉強する流れ
無計画・行き当たりばったりでプログラミング学習を始めても、管理してくれる人のいない独学の場合は途中で挫折しまう可能性が高いです。独学でのプログラミング学習を成功させるためには、次の流れに従って進めることが大切です。
目的・作りたいものを決める
まずはプログラミングを学習する目的を明確にします。目的を明確にすると学習目標が定まります。すると学習計画が建てられるようになり、学習の進捗や達成度合いが目に見えて確認できるようになります。これがモチベーションの維持に多いに役立ちます。
また、目的を明確にすることで学ぶべきプログラミング言語も明確になります。Web開発をしたいのであればPythonやRuby、プログラマーではなくSEや営業としてプログラミングの知識を身に付けたいのであればJavaやC言語といった具合です。
勉強する言語を決める
目的が明確になったら、次にどのプログラミング言語を学ぶのかを決めます。今世の中には非常に多くのプログラミング言語が存在していますが、それぞれ特徴やニーズは異なります。目的に準じたプログラミング言語を選びましょう。
構築環境・ツールを準備する
独学でプログラミングを学ぶためにはそのための環境はすべて自分で準備する必要があります。エディタやコンパイラ、作ったプログラムを動作させるための環境、コードを管理するためのツール、バグチェックのためのツールなど、開発に必須のツールから学習を効果的・効率的に進めるための便利ツールまで世の中には様々なプログラミングツールが溢れています。知人やインターネットから情報を収集して、学習に役立ちそうなツールをあらかじめ準備しておきましょう。
言語の勉強を始める
学習目的を定めて学習計画を策定、学習する言語を決めて学習するための環境を整えたらいよいよプログラミングの学習スタートです。独学の場合は進捗や達成度をチェックして次の学習内容を指示してくれる先生はいません。自分自身で進捗や達成度合いのチェックをしながら、計画通りに学習を進めるよう意識することが大切です。
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初心者がプログラミングを独学するのにおすすめのサイト
独学でプログラミングを学ぶのであればプログラミング学習サイトは欠かせないでしょう。初心者向けから中・上級者向けまで様々なプログラミング学習サイトがある中から、ここでは初心者におすすめのサイトをご紹介します。
ドットインストール
独学でプログラミングを学んだ方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?ドットインストールは3分間の動画で解説する初心者向けの学習サイトです。4000本を超える豊富な動画が公開されており、学習したい内容に応じた動画を見つけることができます。初心者コースは無料で受講することができ、内容に物足りなさを感じてきたら月額980円で中・上級者向けのコースを視聴することができます。動画はスマホでも視聴できるので、通勤・通学電車の中など空いた時間に手軽に学習することができます。
対応言語
HTML/CSS/JavaScript/jQuery/Ruby/PHP/Java/Swift/C言語/WordPress/Unityなど
Codeacademy
Codeacademyは世界的に有名なサイトで、内容はほぼ英語ですがトップページのみ日本語対応しています。サイト内にエディタがあるため、開発環境を用意することなくすぐに学習を開始することができます。実際にコードを書きながら学ぶことができるため技術が身に付きやすく、また課題の進捗度合に応じてバッジが得られさらにその得点を公開する機能もついているため、ゲーム感覚で学習を進めることができます。月額19.99$の有料コースでは全カリキュラムを視聴できるようになります。
対応言語
HTML/CSS/Python/JavaScript/Java/SQL/Bash/Shell/Ruby
Progra!
プログラミングの構文やアルゴリズムが穴埋め問題として出題され、ドリル形式で学習することができます。反復学習によって基礎をしっかりと身に着けることができます。内容の難易度は低めなのでプログラミングやITの完全初心者でも学習しやすいでしょう。
対応言語
PHP/Ruby/Python/VBA
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おすすめの参考書
プログラミング学習サイトでプログラミングの実技を学びつつ、参考書を使用してプログラミングやIT全般の総合的な知識を身に付けることによってよりプログラミングに関する理解を深めることができます。ここではプログラミングやIT初心者にも解りやすいプログラミングの参考書をご紹介します。
「これからはじめるプログラミング基礎の基礎」
タイトル通り、プログラミング初心者向けに作られた書籍です。ただし、特定のプログラミング言語について書かれたものではなく、コンピュータの仕組みなどITの本当に基本的な部分から学ぶことができます。ITに関する知識がそれほどない方でも、この本を読むことでプログラミングの理解が高まり効率的に学習を進められるようになるでしょう。
「おうちで学べるプログラミングのきほん」
「おうちで学べるきほん」シリーズのプログラミング版です。プログラムによってOSやハードウェアが動く仕組みを、「講義」と「実習」の形式で実際に体感しながら学ぶことができます。初心者だけでなく、現役のプログラマーの方が読んでも役に立つ内容となっています。
「プログラムはこうして作られる」
「Sunaba」というオリジナルのプログラミング言語を使いながら、プログラムの組み立て方を学ぶことができる書籍です。プログラミング言語そのものではなく、プログラマーがプログラミングをするときの考え方について解説しています。プログラミング言語についてある程度身に着けた方が読むことで、プロのプログラマーとして成長することができます。
モチベーションを維持するコツ
独学での学習はモチベーションの維持が最も重要です。誰に強制されるわけでもなく、身近で学習状況を見ている人がいるわけでもない独学での学習はついつい途中で投げ出してしまいがちです。モチベーションを高く持ち続けることが、独学でのプログラミング学習の達成のための大きな原動力となります。モチベーションの維持には「誰かと一緒に勉強している」という状況を作り出すことが大切です。
勉強仲間を作る
同級生や同僚、SNS上で一緒に勉強する仲間を作りましょう。仲間同士学習成績を競い合ったり、協力して大きなプログラムを作成したりすることで競争意識や協力意識が生まれ、日々の学習にもハリが出てくることでしょう。また、不明点を質問したり相談することができる相手が身近にいることで勉強で息詰まることが減り、独学の苦しさから多少なりとも解放されます。さらに学習仲間が監視役となり、勉強を怠けたり途中で放り出すことがしにくくなります。
勉強会に参加する
身近に勉強仲間を作ることが難しい場合は、プログラミングの勉強会に参加してみるのもいいでしょう。本格的な内容のものになると数万円~数十万円かかるものもありますが、初心者向けのセミナーであれば1万円前後または無料の講座も少なくはありません。どうしても解らなかったことを質問する機会に恵まれることもありますし、独学の間の息抜きにもなります。また実際にプログラミングで成功した人の体験談などを聞くことでモチベーションを高めることもできるでしょう。
学習方法を変えてみる
どうしてもモチベーションを維持することができない、という場合には思い切って学習方法を一新してみましょう。それまで利用していた学習サイトや参考書、ツールはもちろん、プログラミング言語そのものを変えてみるのもいいでしょう。自分に合った学習方法が見つけられれば、学習効率は各段にアップしモチベーションも高まるでしょう。
上手くプログラムが動かず、学習に行き詰まった場合は、「ポテパンキャンプ」などのプログラミングスクールに頼ってみるのも良いでしょう。現役のエンジニア講師が、分かりやすく課題を解説します。
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まとめ:プログラミングの学習を始めてみよう
学習サイトから各種ツール、プログラミングセミナーまで、今では無料で誰でもプログラミング学習を始めることができます。それまで「プログラミングを独学で身に付けるのは難しそう」と諦めていた方も、まずは気軽な気持ちで学習をスタートさせてみてはいかがでしょうか?
経産省の発表によると、2030年にはITエンジニアが約45万人不足すると言われています。さらに、5Gなどのインターネット関連の技術革新により、WEB系エンジニアの需要もさらに増していくでしょう。売り手市場とも言えるこの状況で、ITエンジニアになるなら今がチャンスです。