プログラマーとして就職するために、また他業種ながらスキルの幅を広げることを目標にプログラミングの学習を始めようと考えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、プログラミング初心者がしっかりとプログラミング技術を身に付けることができる効果的な学習方法をご紹介します。
- プログラミング初心者はまず目標を明確にすべき
- 環境や道具を揃えることも効率的な勉強に大切
- プログラミングを学ぶことで在宅での仕事がしやすくなるメリットも
- プログラミング言語は開発したいアプリの種類で選択しよう
- 挫折しそうになったらとにかく動くプログラムを作ってみよう
目次
プログラミング初心者がまずすべきこと
プログラミング初心者が学習を始める前に、まずすべきことは以下の3点です。
目標を明確に決める
目標があいまいなまま学習を始めてしまうと、モチベーションの維持が難しく学習効率も低下しがちです。さらにせっかく技術を身に着けてもうまく活用することができずに宝の持ち腐れになってしまう可能性もあります。まずはプログラミング技術を身に着けて何をしたいのか、目標を明確にしましょう。
プログラミング言語を身に着けることによって、こんなシステムが作れるようになりたい、こんな業界で活躍できるようになりたいといった目標を定めることで、学ぶべきプログラミング言語や到達すべき技術レベルがはっきりしてきます。すると学習計画が立てやすくなり、目標レベルに対していまのレベルがどの程度なのかといった進捗も見えてくるため、たとえ独学であっても高いモチベーションを維持し続けることが可能になるのです。
環境や道具・ツールを揃える
効率的かつ効果的な学習を進めるためには環境や道具を整えることも大切です。プログラミングは机上学習だけでは限界があります。まずはパソコンとネットワーク環境は必須です。できれば、作成したプログラムをストレスなく動作させることができる程度のスペックのものを用意するのがいいでしょう。
実際にプログラムを作成し、それを動作させるためには様々なツールが必要になります。学習するプログラミング言語によって必要となるツールも異なります。メモ帳のようなテキストエディタさえあれば開発が可能な言語もあれば、専用のエディタやコンパイラ、実行環境を用意しなければいけない言語もあります。たいていはインターネットから無料で入手できます。
スクールに通わず独学で学習する場合には参考書なども必要になるでしょう。最近ではプログラミング学習のためのサイトも、有料のものから無料のものまで数多く開設されています。
勉強仲間をつくる
誰かに強制されることのない独学での学習は、どうしてもモチベーションが低下してきたり、分からない部分で行き詰って勉強をあきらめてしまったりと途中で挫折しやすいものです。勉強仲間を作ることで競争意識が刺激されたり、分からない点を相談しあったり、協力して一つの大きなプログラムを作り上げる目標を立てたりして勉強を継続しやすくなります。会社の同僚や学校の同級生、またはSNS上などで仲間を募って一緒に勉強するといいでしょう。
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プログラミングを学ぶメリット
プログラミングを学ぶことで、プログラマーとして活躍することができるようになることはもちろんのこと、他にもさまざまなメリットがあります。
在宅での仕事がしやすくなる
プログラミングは基本的にはパソコンとネットワーク環境があればいつでも、どこでも行うことができます。そのため在宅ワーカーやフリーランスエンジニアとしても活動しやすく、働き方の選択肢を広げることができます。
SEとしてのスキルが向上する
SEやインフラエンジニアなど、プログラマー以外の職種についている場合も、プログラミングスキルを身に着けることによってよりスキルを向上させることができます。プログラミングを学ぶことでアプリケーションやシステムがどのような仕組みで動作しているのか、外側からでは見えない部分まで理解できるようになります。
プログラミング言語の選び方
一口にプログラミング言語といってもその種類はとても豊富です。プログラミングを学ぶ目的に合った言語を選ぶことが大切です。
Webアプリ開発ならPHP、Ruby、Python
Webアプリ開発であればこの3言語が王道です。PHPは比較的わかりやすく、初心者でも学習しやすいでしょう。Rubyは日本で開発された言語なので、日本語の技術ドキュメントが豊富で日本人人気の高い言語です。PythonはAIの分野でも利用されることの多い言語で、近年最も注目度の高い言語です。
需要の高さはC言語、Java
歴史も長く常に人気ランキングの上位にランクインしているのがC言語とJavaです。様々なプログラミング言語の元となっている言語でもあり、これらの言語を習得すれば新しいプログラミング言語も身に付けやすくなります。ただしエディタやコンパイラといった開発環境を準備する必要があり、独学には少々ハードルの高い言語かもしれません。
iOSアプリ開発ならSwift
SwiftはApple社が開発した言語で、iOSアプリ開発に特化しています。iOSアプリに携わりたいのであればSwiftは必須とも言えるでしょう。
その外、難易度や学習のしやすさで選ぶという方法もあります。初めから難易度の高いプログラミング言語にチャレンジしてしまうと途中で挫折してしまう可能性もあるため、初めのうちは比較的簡単なスクリプト言語などからプログラミングの基本を学ぶ、というのもいいでしょう。
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初心者におすすめの勉強サイト
プログラミングの学習サイトはアメリカを中心に海外ではすでに多くの方々に利用されており、最近では日本での利用者も増えてきています。超初心者向けサイトから中・上級者向けのサイト、有料のものから無料のものまで様々ですが、中でも初心者にお勧めのサイトをご紹介しましょう。
ドットインストール
ドットインストールは、独学でプログラミングを学んだ方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?ドットインストールは3分間の動画で解説する初心者向けの学習サイトです。4000本を超える豊富な動画が公開されており、学習したい内容に応じた動画を見つけることができます。初心者コースは無料で受講することができ、内容に物足りなさを感じてきたら月額980円で中・上級者向けのコースを視聴することができます。動画はスマホでも視聴できるので、通勤・通学電車の中など空いた時間に手軽に学習することができます。
対応言語
HTML/CSS/JavaScript/jQuery/Ruby/PHP/Java/Swift/C言語/WordPress/Unityなど
Codeacademy
Codeacademyは、世界的に有名なサイトで、内容はほぼ英語ですがトップページのみ日本語対応しています。サイト内にエディタがあるため、開発環境を用意することなくすぐに学習を開始することができます。
実際にコードを書きながら学ぶことができるため技術が身に付きやすく、また課題の進捗度合に応じてバッジが得られさらにその得点を公開する機能もついているため、ゲーム感覚で学習を進めることができます。月額19.99$の有料コースでは全カリキュラムを視聴できるようになります。
対応言語
HTML/CSS/Python/JavaScript/Java/SQL/Bash/Shell/Ruby
Progra!
Progra!は、プログラミングの構文やアルゴリズムが穴埋め問題として出題され、ドリル形式で学習することができます。反復学習によって基礎をしっかりと身に着けることができます。内容の難易度は低めなのでプログラミングやITの完全初心者でも学習しやすいでしょう。
対応言語
PHP/Ruby/Python/VBA
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初心者におすすめの参考書
勉強サイトと同じぐらい、初心者のプログラミング学習に欠かせないのが参考書です。ここでは初心者でも読みやすいおすすめの参考書をご紹介しましょう。
「これからはじめるプログラミング基礎の基礎」
これからはじめるプログラミング基礎の基礎は、タイトル通りプログラミング初心者向けに作られた書籍です。ただし、特定のプログラミング言語について書かれたものではなく、コンピュータの仕組みなどITの本当に基本的な部分から学ぶことができます。ITに関する知識がそれほどない方でも、この本を読むことでプログラミングの理解が高まり効率的に学習を進められるようになるでしょう。
「おうちで学べるプログラミングのきほん」
おうちで学べるプログラミングのきほんは、「おうちで学べるきほん」シリーズのプログラミング版です。プログラムによってOSやハードウェアが動く仕組みを、「講義」と「実習」の形式で実際に体感しながら学ぶことができます。初心者だけでなく、現役のプログラマーの方が読んでも役に立つ内容となっています。
「プログラムはこうして作られる」
プログラムはこうして作られるは、「Sunaba」というオリジナルのプログラミング言語を使いながら、プログラムの組み立て方を学ぶことができる書籍です。プログラミング言語そのものではなく、プログラマーがプログラミングをするときの考え方について解説しています。プログラミング言語についてある程度身に着けた方が読むことで、プロのプログラマーとしての実践力を身に付けることができるでしょう。
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挫折しそうなときは
プログラミング技術は一朝一夕で身に付けられるものではありません。特に独学で学習の進捗も思わしくなければ、志半ばで挫折してしまいそうになることも度々あるでしょう。挫折を乗り越え目標を達成するにはどうすればいいのでしょうか?そのいくつかの方法をご紹介しましょう。
とにかく動くプログラムを作る
机上の学習だけではどうしても理解しにくいし飽きてくるものです。どんな簡単なものでもいいので、実際に動くプログラムを記述してみましょう。コツコツと作成したプログラムが実際に思ったように動作した時には、まるでドミノを倒すときのような爽快感や達成感が産まれ、より複雑で難しいプログラムを作成したいというモチベーション向上につながります。
学習方法を変えてみる
どうしても思うように学習が進まない場合は、学習方法が合っていない可能性もあります。すでにお金を支払ってスクールに通っている場合はなかなか難しいですが、独学であれば思い切ってそれまで利用していた学習サイトや参考書を変えてみましょう。
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まとめ: プログラミングの勉強を始めよう!
何となく敷居が高そう、と躊躇している方も、一度自分で作ったプログラムを動かす経験をしてみればその楽しさに病みつきになってしまうはずです。最近は高額な費用を払ってスクールに通わなくとも、自宅で、無料で学ぶ方法がいくらでもあります。まずは気軽な気持ちでプログラミングの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?