スマートフォン登場以前からWebサイトの閲覧でお馴染みの「ブラウザ」と「アプリケーション」が合体した「ブラウザアプリ」について、基本とおすすめのアプリを紹介します。
- AndroidではWebサイト閲覧用のブラウザアプリが利用出来る
- Androidで使えるブラウザアプリだけでも10種類以上
- 目的によって使い分けるのがおすすめ
ブラウザアプリとは
ブラウザアプリは、スマートフォンやタブレット用のアプリとして展開されるWebブラウザです。
App StoreやAndroidマーケットなどのアプリケーションストア上で提供されているWebブラウザ全般が、いつしか「ブラウザアプリ」と呼ばれるようになりました。
「ガラゲー」とも呼ばれる携帯電話(フィーチャーフォン)に組み込まれているブラウザなども含める場合は、「モバイルブラウザ」などと呼ばれることもあります。
同類の機能にさまざまな名称が付けられて大変紛らわしいですが、アプリケーションやスマートフォンの世界はそれだけ日進月歩であることの証拠とも言えるでしょう。
ブラウザアプリは、PC向けのWebブラウザのモバイル版として開発されたものと、モバイル向けとして設計・開発されたWebブラウザの2つに大別できます。
次項より、Androidスマートフォンを中心に、ブラウザアプリについてさらに掘り下げて解説します。
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スマートフォンの標準ブラウザを変更する方法
ブラウザアプリは日々開発・改良されており、選択に迷うほど多数公開されています。
お気に入りが見つかったらスマートフォンで標準として使うブラウザとして、新しいブラウザアプリを登録してみましょう。Androidの場合を例に説明します。
1. 使いたいブラウザアプリをダウンロードする。
ブラウザアプリは標準ブラウザの設定をする前に、あらかじめダウンロードしておきます。
2. 「設定>アプリと通知>標準のアプリ」を選択する。
3. ダウンロードしたブラウザアプリを選択する。
「ブラウザアプリ」のリストの一覧から、新しくダウンロードしたブラウザアプリを選択します。
次回Webページを開く時に、標準として設定されたブラウザが自動で選択されます。
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おすすめブラウザアプリ12選
ブラウザアプリは、軽快さ重視、ビジネス用途、デザイン重視など目的に応じた新しいアプリが日々開発されており、どのアプリが自分に最適なのか迷うほどです。ここでは、目的別におすすめのブラウザアプリを紹介します。
Habit Browser
多くのブラウザではアドレスバーは画面上部に固定なのに対し、ブラウザ「Habit Browser」では、アドレスバーを画面の下部にも設置できます。
一見地味なメリットかもしれませんが、大画面のスマートフォンを使うユーザーも最近増えてきました。
大画面でWebサイトのブラウジングをしているとき、アドレスバーが画面上部にあると、片手ではスマートフォンを持ちながらアドレスバーまで指が届かないため、両手が必要になります。
アドレスバーが画面下に設置されていると片手でもストレスなく、操作できますね。
また、アドレスバーを画面サイドに表示させることもできます。スマートフォンの用途がWebサイトの閲覧が大半であるユーザーにおすすめのブラウザアプリです。
Opera Mini
PCでお馴染みなのはもちろん、家電やニンテンドーDSといったゲーム機など幅広いデバイスでも採用されているWebブラウザのひとつが「Opera」です。
「Opera」のブラウザアプリ版として人気があるのが「Opera Mini 」となります。
ブラウザアプリ版のOperaにも複数種類があり、通常版とこの「Mini」とが存在しています。Miniは通常版と比べると詳細なカスタマイズはできないものの軽量のブラウザです。
OperaのサーバーでWebサイトのデータ処理を行った後、スマートフォンに転送されるため、データの通信量が節約できます。
広告ブロッカーが搭載されているため無用な広告は表示されないことや、大容量のファイルをダウンロードする場合、Wi-fi環境に接続するまではダウンロードを控えるなど、ユーザーにとってはかゆいところに手の届く機能も備えています。
Mozilla Firefox
Mozillaのブラウザ「Firefox」といえば「青い球体に火炎のアイコン」を想像するくらい、PC用WebブラウザではChromeと並んで人気が衰えないブラウザです。
PC版「Firefox」では拡張機能のアドオンを追加することでカスタマイズできる点が特徴的で、スマートフォン版もその利点を受け継ぎ、アドオンにより自分好みのブラウザにカスタマイズできます。
PCやタブレットでも「Firefox」を愛用というユーザーであれば、スマートフォン版と同期できるため、多数のデバイスを併用する場合におすすめのブラウザアプリです。
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Sleipnir Mobile
国産ブラウザも負けてはいません。フェンリル株式会社の「Sleipnir」はPC版でもタブブラウザとしては老舗と言えるブラウザで、タブの表示だけでなく操作性をもカスタマイズできる点が人気でした。
スマートフォン版でも操作性へのこだわりは継続されており、ジェスチャー機能でのタブの切り替えやブックマークの表示など、ワンアクションでの操作を実現しています。
タブを複数開いた場合、使用していない古いタブのメモリは解放されるため、非常に軽快なWebブラウジングができます。
Puffin Web Browser
「Puffin」はいかに高速なWebブラウジングを実現するかに注力したブラウザアプリです。
クラウドサーバーで処理を行うため、スマートフォン自体のスペックに依存せず、最速でWebページを表示します。また、クラウドサーバーで処理を行うことにより、データ通信量の節約も同時に実現しています。
ブラウザとサーバー間の通信が暗号化されているため、公衆のWi-fi環境であっても安全なWebブラウジングができます。
Yahoo!ブラウザー
「Yahoo!ブラウザー」は、国内では最大級のポータルサイトを経営するヤフー株式会社が開発したブラウザアプリです。
Webブラウザとしての機能のみではなく、ヤフーの機能とシンクロした便利な機能が搭載されています。
ブラウジング中にメモリを消費して動作が重くなったときに最適化を行う「自動メモリ最適化機能」、「QRコードリーダー」、ホーム画面に設置可能な「ニュース・天気・メール・検索などのウィジット」などの機能があります。
ドルフィンブラウザ
世界ではじめてジェスチャー、音声認識、アドオン機能を搭載したブラウザアプリです。
PC版のChromeやFirefoxのブックマークを同期できるほか、拡張機能で多彩にカスタマイズできたり、複数デバイスでデータ共有もできます。ブラウジングの終了時にはキャッシュクリアして、プライバシーのコントロールも行います。
Alohaブラウザ
Alohaブラウザは、無料かつ無制限のVPN接続が利点のブラウザアプリです。
VPN接続は「Virtual Private Network」の略で、インターネット通信を暗号化して行えるようにする接続形態です。この機能により、公共のWi-fiを利用する場合でも安全性の高いブラウジングができます。
モカシャモ ブラウザ
「モカシャモブラウザ」は、PCのブラウザのようにウィンドウサイズを変更し、フローティングさせてホーム画面に表示できるブラウザアプリです。
例えば、地図を確認しながら目的地付近の情報を調べたり、ゲームをしながら攻略情報を同時に閲覧する状況は多々発生します。このとき、頻繁に画面を切り替えなくても、複数の画面を並列表示して閲覧するといった使い方ができるブラウザです。
ウェブブラウザ
「ウェブブラウザ」という名称で、さも標準ブラウザかのようなネーミングのブラウザアプリですが、標準のブラウザではありません。
一方、ブラウザとしての機能は充実しており、インコグニートモードやクイック検索機能、ジェスチャー機能などを搭載し、また、Webkitエンジンを採用しているため、軽量でもあるブラウザです。
Exsoul Web Browser
「Exsoul Web Browser」は、日本語を含み21言語という多言語に対応したブラウザアプリです。
Webページの翻訳に優れており、特殊な文字や文法の言語のWebページを閲覧する機会が多いユーザーにはおすすめのブラウザアプリです。
Smooz
快適なWebブラウジングが最優先なユーザーにおすすめするブラウザアプリのひとつです。
「Smooz」は高機能ではないものの、片手で操作しやすく設計されており、スワイプでのタブの切り替えもストレスなく行え、視覚的にもUIが非常にシンプルで分かりやすいブラウザです。
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まとめ
ブラウザアプリは、スマートフォンに最初から入っている物以外使ったことがないかたも多いのではないでしょうか。
それぞれのブラウザアプリ毎に特色も異なるので、ぜひ色々なアプリを試してみて自分に合ったブラウザアプリを探してみてください。