「プログラミングを始めてみたい」「プログラミングを仕事にしたい」と思っても、どのプログラミング言語を選んだらいいかわからないという人は多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな初心者の方向けに、それぞれのプログラミング言語の難易度・特徴と実際に開発する際のプログラミング言語の選び方を解説します。
- プログラミング言語それぞれに特徴があり1つにまとめることは出来ない
- Web開発で難易度の低い言語といえばRuby
- 難易度は高いがプログラミングの基本をしっかりマスターしたいならC++
- 人気言語で応用が効くJavaは初心者向け
- アップル系のアプリを作成したいならSwift
目次
なぜプログラミング言語はいくつもあるのか?
なぜ世の中にはたくさんのプログラミング言語が存在するのでしょうか?1つにまとめられないのでしょうか?
残念ながら、1つにまとめることはできません。それどころか、今もなおプログラミング言語の数は増えています。増えているには、理由があります。
例えば、「木を切りたい」と思ったとします。
原木を切るのであれば、チェーンソーや斧といった道具を使います。製材や角材を作るのであれば、テーブルソーやノコギリを使います。角材を加工するのであれば、糸ノコギリ・カンナ・ミノなどを使います。
一言で「木を切る」と言っても、何を対象にするかによって道具が変わってきます。プログラミング言語もこれと同じです。
プログラミングにもそれぞれ特徴があり、得意なこと、不得意なことがあるからです。大規模開発に向いているプログラミング言語もあれば、スマートフォンのアプリ開発に向いているプログラミング言語もあります。組込式のプログラムに最適なプログラミング言語もあります。
これらはすべて、用途に合わせて効率よく作れるように存在しています。
逆を言うと、開発したいものとは別のプログラミング言語を勉強しても役に立たないことがあります。「まったく役に立たない」とまでは言いませんが、かなり遠回りしてしまうことは間違いありません。数多あるプログラミング言語をすべて解説するわけにもいかないので、今回は10個に厳選して難易度と選び方の基準となる特徴を説明します。
Ruby
特徴
1995年にインターネット上に公開されたプログラミング言語で、CookpadやGunosy、Airbnbなどの開発で使われています。
オブジェクト指向言語であり、MacOS、Linux、Windowsなどでも動作可能なマルチプラットフォームの言語でもあります。
難易度
Rubyはとても読みやすく、難易度も低いプログラミング言語です。
Ruby on Railsというフレームワークを使って開発されているものも多いので、これからRubyの勉強を始める方はこちらもやっておいた方がいいでしょう。
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C言語
特徴
OSの開発や組込式の機械によく使われているプログラミング言語です。プログラムの動作も他のプログラムと比べても早いのが特徴です。機械の制御系プログラムを作るのであれば、C言語を習得するのが一番です。
難易度
メモリやポインタの管理など、最近出てきたプログラミング言語にはない概念を習得する必要があり、はっきり言って難易度は高いです。
他の言語では自動的に実行されるような処理も、コーディングが必要となることも多々あり、記述するコードは長くなる傾向があります。
C++
特徴
C言語にオブジェクト指向などの新しい機能を追加したプログラミング言語です。C言語でできることはC++でも実装可能であり、現在も幅広い分野で使用されています。
難易度
C言語に加え、オブジェクト指向に関する考え方などを習得しなければならないため、非常に難易度が高い言語です。
逆を言うと、C++を習得してしまえば、他のオブジェクト指向型プログラミング言語の習得は容易なので、オブジェクト指向型言語のノウハウとプログラミングの基本をまとめて習得したいなら、C++はオススメです。
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Java
特徴
C言語やC++からの特徴を多く引き継いでいるプログラミング言語です。大規模開発に向いていて、組込システムや携帯電話から企業の情報システムまで、幅広い分野で使われています。
難易度
PHPやRubyほどではありませんが、比較的難易度が低いプログラミング言語です。世界的に見ても最も人気がある言語であり、Javaを習得してしまえば他の言語も容易に習得できます。
PHP
特徴
Webサービスに特化したプログラミング言語であり、Webアプリケーション以外に使用することはできません。Yahoo!の開発もで使用されていて、Web系のエンジニアには人気のある言語です。
難易度
初心者が始める言語としては人気があり、比較的難易度は低いです。何を書いても動いてくれるため、途中で挫折することも少ないです。
ホームページを作成する人でWordPressを使用する人は必須と言ってもいいプログラミング言語です。
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JavaScript
特徴
Javaと名前は似ていますが、まったく違う言語です。実行環境は主にWebブラウザ上で、動的なウェブサイトの構築に利用されます。ブラウザごとに仕様が異なるため、ブラウザごとにそれぞれ別の記述が必要な場合があります。
難易度
面倒なインストールが必要なく、コンパイルも不要なため、扱いやすいプログラミング言語です。しかし、最近はリッチインターネットアプリケーションも多様化してきているため、場合によってはC言語やC++よりも実装が難しい場合もあります。
Swift
特徴
アップルのiOSやmacOS、Linuxで利用できるプログラミング言語です。今後のアップルのOSやアプリで使用される可能性が高い言語とも言えます。
難易度
新しい言語であり、他の言語に比べ情報が少ないため、何かあったときの調べ物に苦労します。「アップル製品が好き」「iPhoneアプリをどうしても作りたい」という熱意がある人はやっておいても損はないでしょう。
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Visual Basic .Net
特徴
マイクロソフトが開発したプログラミング言語です。そのため、マイクロソフト製品でしか動作しません。
難易度
C言語やC++に比べ、文法が自然言語に近いため、比較的習得しやすい言語であると言えます。.Net Frameworkというフレームワークを使用しなければいけないため、Visual Basic .Net以前のVisual Basic 6との互換性が低いため、旧製品からの移行できないことも多くあります。
Python
特徴
Webアプリケーションの他にもデスクトップアプリケーションや組込アプリケーションなどの開発もでき、マルチプラットフォームで動作するプログラミング言語です。
YoutubeやEvernote、Facebookなどでも使われており、今後さらに人気が上がってくると予想されています。
難易度
文法がシンプルで読みやすいため、C言語やJavaと比べると難易度は低いです。1つのことを書くのも、何通りの方法が用意されているわけではないので、他の人が書いたソースコードも比較的簡単に読むことができます。
Perl
特徴
C言語の文法と似ています。Ruby、Python、PHPなどの言語もPerlが元になっておりますが、正直Ruby on Railsというフレームワークを構築したRailsに軍配が上がっている状況です。
しかし、一時期流行っており、マルチプラットフォームで動作するため、当時のサポートで目にすることもあるかもしれません。
難易度
難易度は普通ですが、コンパイルが不要なので、Javaよりは簡単に扱うことができます。ただし汎用的に作られているので、他の人が書いたソースコードは見づらいことがあります。
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まとめ
何を開発するか、どのようなときに使用するかで選択するプログラミング言語が違うことがわかっていただけたと思います。
プログラミング言語によっても、人気があるものと人気がないものもありますし、これから伸びていくもの、衰退していくものもあります。
用途に合わせて必要なプログラミング言語を選択して、これからのあなたのビジネスにつなげていただければと思います。