AWSのソリューションアーキテクト プロフェッショナル資格についてまとめています。
AWSのソリューションアーキテクト プロフェッショナル資格
AWSのソリューションアーキテクトプロフェッショナルとは、AWSの認定試験のひとつです。
ソリューションアーキテクト アソシエイト資格が最低1年程度のAWS使用経験を求められる資格なのに対し、ソリューションアーキテクト プロフェッショナルは上位のソリューションアーキテクト担当者向けの資格になっており、2年以上のAWS使用経験がもとめられます。
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具体的には、以下の実践的な経験が求められます。
- AWS CLI、AWS API、AWS CloudFormation テンプレート、AWS 請求コンソール、AWS マネジメントコンソール、スクリプティング言語、 Windows と Linux 環境についての知識
- エンタープライズアプリケーションやプロジェクトのアーキテクチャ設計に、ベストプラクティスガイダンスの提供、ビジネス目標をアプリケーション/アーキテクチャ要件として定義する
- クラウドアプリケーション要件の評価、AWS でのアプリケーション実装、デプロイ、プロビジョニングのためのアーキテクチャ提案
- 主要な AWSサービス (VPN、AWS Direct Connect など) や継続的なインテグレーション、デプロイプロセスを使用して、ハイブリッドアーキテクチャの設計
関連)AWS Certified Solutions Architect – Professional
ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)試験の難易度
ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)試験は、AWS認定試験の中でも最難関と言えるほどの難易度。具体的には、以下の分野から出題されます。数字は、出題の比率を表しています。
関連)AWS-Certified-Solutions-Architect-Professional_Exam-Guide.pdf
- 組織の複雑さに対応する設計 12.5%
- 新しいソリューションの設計 31%
- 移行計画 15%
- コスト管理 12.5%
- 継続的な改善 29%
200を超えるAWSサービスを理解し、顧客の要件に合うソリューションを構成するにはどのサービスを組み合わせるか?といったベストプラクティスを提案する能力が求められるんですね。
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また、具体的に以下の知識を持っているかどうかが問われます。
- AWS Well-Architected Framework の 5 本の柱を説明し、適用
- ビジネス目標をアプリケーション要件とアーキテクチャ要件に反映
- AWS の主要テクノロジーを使用してハイブリッドアーキテクチャを設計
- 継続的インテグレーションと継続的デリバリー (CI/CD) プロセスを設計
なお、試験では以下は試験範囲外となり、出題されません。
- 機械学習
- Amazon GameLift
- モバイルアプリケーションのフロントエンド開発
- Twelve-Factor App 方法論
- オペレーティングシステムに関する詳細な知識
- エンタープライズアプリケーション
- 大規模な永続的ストアのデータベーススキーマ
出題される問題は、4択の選択方式で、75問のうち75%正解で合格となります。試験時間は180分なので、1分あたりにかけらえっる時間は、2.4分。じっくり考える余裕はないので、問題を一読して回答を選択できるほどの理解度が必要です。
試験問題は、顧客の求める要件が提示され、以下のような選択肢から正しいものを選ぶ形式になっています。
- AWS 組織を使って各 AWS アカウントをマスターアカウントに追加する。ec2:instanceType 条件キーを使用するサービスコントロールポリシー (SCP) を作成して、各アカウントで高コストのインスタンスタイプが起動されないようにする。
- 新しいカスタマー管理 IAM ポリシーを、ec2:instanceType 条件キーを使用する各アカウントのIAM グループにアタッチして、高コストのインスタンスタイプの起動を防ぐ。既存のすべての IAM ユーザーをそれぞれのグループに配置する。
- 各 AWS アカウントで請求アラートを有効にする。アカウントが支出予算を超えた時点でアカウント管理者に Amazon SNS 通知を送信する Amazon CloudWatch アラームを作成する。
- 各アカウントで AWS Cost Explorer を有効にする。各アカウントの AWS Cost Explorer を定期的に確認して、支出が計画予算を超えないようにする。
参考)AWS-Certified-Solutions-Architect-Professional_Sample-Questions.pdf
ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)勉強方法
まず、AWSの操作をしたことがない状態なら、この資格の前にクラウドプラクティショナー(AWS Certified Cloud Practitioner)の取得を目指すのが良いでしょう。
エンジニアとしてAWSの経験を積み始めた段階なら、ソリューションアーキテクト(アソシエイト)資格の取得を目指しましょう。
ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)の具体的な勉強方法としては、オンラインで解ける問題集をこなし、実際の試験時間を想定した模擬試験で合格圏内に入る点数を取れるようになりましょう。
ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)の試験は、180分となっていて、3時間のあいだ問題を解く集中力が要求されます。
具体的には、udemyの模擬試験が良いでしょう。2,000円台とお手軽な価格でウェブから購入できます。比較的頻繁にセールをおこなっているので、2,000円以下で購入できることも多いです。
参考)AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問) | Udemy
5回分、全375問の試験問題が含まれています。
スマホでアクセスできるので、まとまった時間が取りにくい忙しい社会人も、通勤途中の電車の中などで勉強できます。
合格圏内に入るには、模擬試験をこなすことに加えて、AWS公式のホワイトペーパーやブラックベルトなどの自習用コンテンツで勉強しましょう。
ブラックベルトは、過去に実施されたウェブセミナーの動画と、質疑応答内容をまとめたPDFが参照できるようになっています。
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目安となる勉強時間は、前提となる知識・経験がどれくらいかによりますが100時間ほどと言われています。
AWSのソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)まとめ
- ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)は、ソリューションアーキテクト(アソシエイト)の上位にあたる資格
- 試験時間は180分と長く、75問のうち75%正解で合格となる。4択の選択問題
- 勉強方法は、模擬試験をこなしつつ、公式のホワイトペーパーやブラックベルトで知識を深めていく