フリーランスが仕事を得るには企業やクライアントとのコネクションや積極的な営業活動などが必須、というのが従来の考え方でしたが、近年では一般的な会社員同様フリーランスの募集や求人情報もインターネット上で簡単に見つけることができます。そこでここでは、好条件の求人の探し方や採用されやすくなるためのポイントについて解説します。
好条件の募集・求人とは
フリーランスとしての活動を始めて最初のうちは、とにかく収入を得ること、そして実績を積むことを重視するあまり、手当たり次第に応募をしてしまいがちです。
しかしそれでは仕事量の割に売りになるようなスキルを身に着けることができず、思ったほどお金を稼ぐこともできないという状況に陥りがちです。そのため、スキルアップや収入アップにつながるような好条件の求人に絞って応募することが大切です。ではフリーランスにとって好条件の求人とはどのようなものなのでしょうか?
長期的な案件であること
基本的に収入が安定しないと考えらえているフリーランスですが、中には数か月から数年間といった長期的な契約の求人も存在します。一つのタスクが完了すれば契約終了となるような短期的な案件とは異なり、契約期間中に複数のタスクやプロジェクトにかかわることのできる長期案件では、契約期間中の収入が安定するといったメリットの他、能力があればリーダーやマネージャーなどより上位の仕事も任されるようになり、スキルアップのチャンスが豊富に用意されています。
単価が高いこと
働く以上できるだけ高い報酬を得たいと考えるのは当然でしょう。特にフリーランスの場合は収入が安定しないことも多く、また交通費や経費などの出費もあるため一般的なサラリーマン以上に報酬についてはシビアに考える必要があります。
単価に着目して求人を探す場合、まずは単価を時給換算してみることをお勧めします。パッと見単価が高いように見えても、1日の勤務時間や稼働日数から時給換算してみると実はそれほどでもない、というケースは珍しくありません。また、単価が高くとも単発案件の場合は以降の収入につながらないため、契約期間と単価とのバランスを考慮することも大切です。
有名企業の案件であること
フリーランスの募集の中には誰もが知るような大手企業が出している求人もあります。こういった企業での仕事は自身の経歴として強いアピールポイントになり、今後の営業活動に役立てることができます。また、勤務時間や勤務環境が整備されている場合が多く、快適に働くことができます。
様々な技術や様々な業種の人々と関わる機会も多く、スキルアップも望むことができます。大手企業の案件であれば、単価が多少低くともそれに勝るメリットが得られる可能性が高く、まさにねらい目の案件と言えるでしょう。
採用されやすくなるための応募のポイント
次に好条件に案件に採用されやすくなるためのポイントを解説します。
相応のスキルを持っていること
これは当然ですが、好条件の案件はそれだけ人気も高く、さらにクライアントが求める条件も厳しいため採用されるにはかなりのスキルが必要になると思っておいた方がいいでしょう。
また、長期案件や有名企業の案件の場合、仕事上関わりを持つメンバーの人数や職種も多く、会議や報告の機会も増えていきます。そのため技術的なスキルの他コミュニケーション能力も重要になってきます。これらのスキルを効果的にアピールすることが採用につながる第一歩となります。
勤務時間や勤務地に柔軟に対応可能であること
自由な働き方ができるのがフリーランスの魅力とはいえ、長期・高単価の案件のほとんどは常駐もしくは半常駐が条件です。完全在宅や好きな時間に働ける案件となると、単発であったり単発の案件がほとんどで高待遇の案件を見つけるのは難しいでしょう。基本的に勤務地や勤務時間などはクライアントの条件に従うのが採用されやすくなるポイントです。
スキルや実績を証明できるものを準備しておく
プログラマーやSEのようなエンジニアの場合は保有資格やこれまでの案件での業務内容やポジションなどでだいたいのスキルや実績を評価することができますが、デザイナーやライターのようなクリエイターのスキルは評価しにくいものです。
スキルを正しくクライアントに評価してもらうため、これまで自身が手掛けた作品をポートフォリオとして準備しておき、好条件の募集を見つけたらすぐに応募できるようにしましょう。
年齢に応じた仕事を選ぶ
案件によっては20~30代という年齢条件があり、40代以降の募集は行っていないものもあります。特にプログラマーのようなエンジニア職は年齢の壁が高く40代以上では採用が難しくなっています。一方で、リーダーやマネージメント職の場合は経験豊富な40代以降の方が採用確率が高くなっています。
若い世代がメインのエンジニア職にダメ元で応募するよりも、年齢に応じたスキルを身に着け中高年者の募集のある求人に応募する方がより確実です。20代~30代後半まではどのような職であっても求人数は豊富ですが、先を見据えたキャリアプランを立てることが大切です。
おすすめフリーランス募集求人の探し方
フリーランスの募集求人の探し方は様々です。近年であればクラウドソーシングとフリーランス専門のエンジニアサービスを利用するのが最も効率的な方法でしょう。中でも、より条件の良い求人を探すのであればエージェントを利用するのがおすすめです。
クラウドソーシングは案件数は多い物の単発で比較的単価が低い案件が多く、これだけで安定的な収入を得るのは難しいでしょう。どちらかと言えばクラウドソーシングは、案件と案件との隙間時間を埋めるための仕事、もしくは主婦の方が育児中の空き時間を利用してできる気軽な仕事を探す場、といった位置付けです。
一方でエージェントサービスの場合は長期・高単価・大企業の案件が多く、安定している上に自身の経歴にもつながり、スキルアップも図れるような好条件の案件が豊富にそろっています。
また、キャリアアドバイザーが募集すべき求人のアドバイスやより良い求人とのマッチングなど、フリーランスとしてのキャリア形成のためのサポートを行ってくれるため、フリーランスとしての活動を始めたばかりでも安心して仕事探しをすることができます。
近年はエージェントサービスも数多く登場しており、それぞれに得意な業界や求人数の多い企業などの特徴があります。初めのうちはいくつかのエージェントに登録しながら自分に一番合うサービスを見つけるのがいいでしょう。
メインとなる案件はエージェントで探しながら、契約が途切れたり時間に余裕ができたときにクラウドソーシングを利用すると効率よく仕事をすることができるでしょう。
いい案件をみつけよう!
フリーランスにとって条件のいい仕事とは
・長期的で
・単価が高く
・有名企業や大企業の仕事
です。これらの条件を満たす求人を探すにはエージェントサービスを利用するのが最も効率的です。また、好条件の募集に採用されるためには相応のスキルと勤務条件への対応力、そして自分のスキルを十分にアピールすることが必要になります。
案件を手当たり次第に数こなすことよりも、より好条件で質のいい案件を経験してフリーランスとしてのキャリアを高めていきましょう。そのためにも常日ごろから求人情報をチェックし、好条件の案件を逃さないようにしましょう。