AWSのパートナーについてまとめています。
AWSのパートナーは、AWSソリューションを提供できる会社
AWSパートナーとは、AWSを使ったソリューションを提供する会社です。AWSから認定され、AWSのコンサルティングやシステム構築、AWSをベースにしたソフトウェアサービスを提供します。
日本国内にサービス提供する会社に限定して、AWSのパートナーを検索することができます。日本国内でよく知られた企業としては以下があります。
- IBM
- アクセンチュア
- NTTデータ
- デロイトトーマツ
- Hatena
- NRI
以下のページで、AWSパートナーの一覧が確認できます。パートナーの検索は、フリーワードによる検索のほか、業界別、ユースケース別、サービス別、パートナープログラム別、国別の分類から探すこともできます。
例えば、業界別では以下のように分類されています。
- インダストリアル(産業用)ソフトウェア
- デジタルメディア
- ライフサイエンス
- 公共安全と災害対応
- 医療
- 小売業
- 政府
- 教育
- 旅行 & 接客
- 金融サービス
- 非営利機関
技術分野別では、以下のような分類がされています。
- IoT
- オペレーティングシステム
- カスタマーエンゲージメント
- コンテンツ配信
- コンピューティング
- サーバーレスコンピューティング
- セキュリティ
- データベース
- ネットワークとコンテンツ配信
- 分析
- 管理ツール
AWSパートナープログラム
AWSパートナープログラム(APN)は、AWSが世界で展開するパートナープログラム。AWS上でのビジネス構築をおこないたい企業のために、ビジネス、技術、マーケティング、市場開拓などの面で支援をおこないます。
AWSパートナーには、以下のような認定がされています。
- AWS Marketplace の熟練したコンサルティングパートナー
- AWS Marketplace セラー
- AWS Service Ready プログラム
- AWS コンピテンシープログラム (ユースケース)
- AWS コンピテンシープログラム (業界)
- AWS サービスデリバリープログラム
- AWS ディストリビューター
- AWS 公共部門パートナー
- Well Architected
- コマーシャルセクターリセラー
- マネージドサービスプロバイダー
- 政府機関リセラー
- 認定トレーニングパートナー
特にAWS コンピテンシープログラムは、AWSの高い技術力を持ち、業界別ソリューションやよく使われるソリューションに専門的な知識、経験を持つと認定されたことを示しています。
AWSパートナーランク
AWSパートナーランクは支援度合いによって、4段階に分かれています。
- プレミア
- アドバンスド
- スタンダード
- レジスタード
最上位のプレミアパートナーは、システムインテグレータやコンサルティング会社、マネージド・サービスプロバイダーなどのコンサルティングパートナー。オンライントレーニングやAWS資格を持ったスタッフの在籍、AWSの事例やAWS利用実績などの条件をクリアした企業が認定されます。
アドバンスドパートナーやスタンダードパートナーは、独立系パッケージソフトやハードウェア、SaaS、PaaS、セキュリティツールベンダーなどのテクノロジーパートナー。初級オンライントレーニングやアソシエイトレベルのAWS資格を取得したスタッフの在籍、AWSの事例やAWS利用実績などの条件をクリアした企業が認定されます。
エントリーのレジスタードパートナーは、APNポータルに登録(Registration)して、APNパートナーになる準備段階の企業。APNポータルに登録済みの企業が利用できるえーLearning教材やセミナー、勉強会の一部に無料で参加できます。上位ランクのパートナーになるために勉強中のランクと言えるでしょう。なお、レジスタードパートナーへの登録は無料です。
APNポータルに登録するには、以下の手順が必要になります。
- 勤務先のメールアドレスで登録を行い、興味のあるビジネス領域を記載して、APNに参加してメンバーになります。
- 会社情報を入力します。会社と、会社のビジネスについて詳細を入力します。
- AWS パートナーネットワーク条件に同意して、会社登録をおこないます。
APNパートナーセントラルの「AWSパートナーネットワークに参加する」をクリックして、登録が必要です。
「AWSパートナーネットワークに登録する」の画面で、「開始する」をクリックすると、APNアカウント作成画面に遷移します。
APNパートナーへの登録前に、APNアカウントを作成する必要があります。(すでにアカウントがある場合は不要)
以降の画面で「メンバーになる」「連絡先情報の登録」「会社情報の登録」をおこないます。
AWSパートナー資格
AWSパートナーに認定されるには、パートナートレーニングの受講や認定資格の取得が必要になります。
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▶AWS認定資格とは?種類や難易度から取得のメリットまで解説
トレーニングコースには、パートナートレーニングにはビジネスプロフェッショナルパスとテクニカルプロフェッショナルパスがあります。それぞれのコース内で、必要なAWS資格の取得ができるように構成されています。
関連)パートナー向けトレーニングと認定 – AWS パートナーネットワーク | AWS
ビジネスプロフェッショナルパスは、AWSの概念や主要サービス、AWSのメリットや価格、販売などについて学びます。認定試験として、AWS認定クラウドプラクティショナー試験を受験します。このコースでの受講内容は以下の通りです。
- AWS パートナー: Accreditation (ビジネス)
- AWS パートナー: Cloud Economics Accreditation
- AWS パートナー: Co-Selling with AWS for ISV Partners (ビジネス)
- AWS パートナー: Foundations (ビジネス)
- AWS パートナー: AWS クラウドプラクティショナーの基礎知識
- AWS 認定クラウドプラクティショナー(試験)
テクニカルプロフェッショナルパスは、エンジニア向けのコースと言えるでしょう。技術的な基礎知識から、クラウドコンピューティングのコスト削減、プリセールスに必要な基本スキルにAWS 認定クラウドプラクティショナー試験、AWS 認定ソリューションアーキテクト試験のためのトレーニングを受講します。具体的には、以下の内容を受講します。
- AWS パートナー: Accreditation (テクニカル)
- AWS パートナー: Cloud Economics Accreditation
- AWS パートナー: Foundations (テクニカル)
- AWS パートナー: AWS クラウドプラクティショナーの基礎知識
- AWS 認定クラウドプラクティショナー
- パートナー向け AWS ソリューショントレーニング: Well-Architected のベストプラクティス (テクニカル)
- AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトラーニングパス
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▶AWSのソリューションアーキテクト資格に 求められる知識と勉強方法
AWSパートナーのまとめ
- AWSのパートナーは、AWSソリューションを提供する会社
- AWSパートナーとなるには、一定数の社員がトレーニングや資格取得など条件をクリアする必要あり
- AWSパートナーの検索には、パートナー認定、業界別、技術分野別に検索が可能