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AmazonのVPS、Lightsailについてまとめています。

AWSのVPSはLightsail 月額500円で使えてEC2へのアップグレードも可能

AWSクラウドのVPS(Virtual Private Server)はLightsailというサービス名で、月額500円で使えるサービスです。

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Webサーバを構築するための機能が1つのパッケージにまとめられて提供されているので、AWSのように組み合わせは自由だけど何をどうしていいかわからない、という場合に選びやすいサービスです。

Amazon EC2のようにサーバ構築でさまざまな設定作業が不要、セキュリティの設定もある程度デフォルトで設定されているため、最速でWebサーバを安く構築したいというニーズに応えるサービスになっています。

VPSとは?

VPS(Virtual Private Server)は、日本語に訳すと「仮想専用サーバー」。実際には複数のユーザが同居すると共用サーバーなのですが、仮想的に専用サーバーとして扱えるサービスです。専用サーバよりもかなり安い料金で利用できるのが魅力。

一般的な共用サーバーと違い、ストレージ領域、メモリがユーザ個別に割り当てられていて、各ユーザ用のゲストOSが用意されています。例えば、1台のサーバ上にWindowsサーバを使うユーザとLinuxサーバを使うユーザが同居し、ユーザはそれぞれのOSの管理者権限を与えられるイメージです。

各ユーザは、専用サーバのようなイメージでサーバを利用できるとは言え、同一の物理マシンを共有しているため、重い処理を実行するユーザが同居しているとパフォーマンスが悪くなるなどの影響を受けてしまいます。

このデメリットを軽減させたものが、AWSなどクラウド上で利用するVPSです。

Amazon Lightsailとは?

Amazonが提供するVPSサービス、Amazon Lightsailは、AWS(Amazon Web Service)をベースに提供される仮想サーバー(インスタンス)です。クラウド上に存在するVPSなので、同居するユーザの処理内容に影響を受けることはありません。

月額3.5ドルから利用できるサービスで、Amazonの無料枠を使えば3ヶ月は無料で使用できます。

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Amazon LightsailではOSとアプリケーションをワンクリックで起動できます。UbuntuやCentOSなどのLinux系OSやWindows Server、ウェブ系必須ミドルウェアのLAMP、JavaScript実行環境のNode.js、Apache、Nginxなどのウェブサーバ、コンテンツCMSとして使えるブログ環境のWordPressといったアプリケーションが簡単に起動できるんですね。

プランは、Linux(Unix)/Windowsサーバが選択でき、月3.5ドルから5ドル、10ドル、20ドル、40ドル、80ドル、160ドルと料金に応じたスペックの仮想サーバが提供されています。

最低プランの3.5ドルサーバは512 MB メモリ、1 コアプロセッサ、20 GB SSD ディスク、1 TB 転送量。最上位の160ドルサーバは、32 GB メモリ、8 コアプロセッサ、640 GB SSD ディスク、7 TB データ転送となっています。

ムンバイやシドニーなど、リージョンによっては、データ転送料金が割安な場所もあります。

その他、オブジェクトストレージ、マネージドデータベース、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)、ロードバランサー、ブロック・ストレージ、インスタンスとディスクのスナップショットなどはそれぞれ別料金になっています。

AWSのVPSの特徴

ウェブアプリケーションを数分で起動でき、直感的なLightsailコンソールやAPIからインスタンスを管理できます。

イメージや動画、HTMLファイルなどの静的コンテンツはウェブサイトやアプリケーションで利用可能なオブジェクトストレージに保存。Lightsailのオブジェクトストレージは、数回クリックするだけでLightsail CDNディストリビューションに関連付けられるため、イベントなどの短期間にアクセスが集中するようなコンテンツにも対応できます。

ロードバランシング(負荷分散)やマネージドデータベースの利用、コンテナ化されたアプリケーションの利用も可能です。

また、Amazon LightsailはAWS EC2へのアップグレードが可能。Lightsailで小さくサービスをはじめて、システムが大きくなってきたらEC2に拡張することができるんですね。具体的にはLightsailでスナップショットを撮って、EC2にエクスポートするだけでアップグレードが完了します。

デメリットは、AWSサービスと連携がしづらい点。Amazon VPCピア機能を通しての連携は可能ですが、制約も多いんですね。規模が大きくなり、セキュリティ向上や自由にネットワークを構成したいなどAWSとの連携が必須になってくると、EC2へのアップグレードを検討しましょう。

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サーバのスペックが足りなくなってきて、Lightsailの上位プランに移行したいな…という場合、移行プランは用意されていません。しかし、現在のサーバのスナップショットを作成して、スナップショットからサーバ構築をおこなう際に上位プランを変更することで、プラン変更が可能です。逆に「思ったよりもオーバースペックだったな…」という場合も、同様に下位プランに変更が可能です。

AWSのVPSの用途

Amazon Lightsailは、どのような用途に向いているのでしょう?

シンプルに「急きょ、Webサーバが必要になった」とか「テスト用にWebサーバを一台ほしい」といったときに最適です。

Lightsailは月額固定の定額制サービスで料金体系がわかりやすいです。そのため、予算計画が立てやすく、知識が少なくても気軽に使えるんですね。EC2はリソースを使った分だけ従量課金制で、かかるコストを予測するにはある程度の経験が必要になります。

Lightsailは、ある程度決まったスペックのパッケージで提供されています。独自の要件に合うスペックやネットワークを構成することは難しいのですが、「とりあえずスペックはざっくりで良い」という場合には問題ないと思います。

実際、インスタンスを立ち上げるまでの手順はAmazon Lightsailアカウントを登録し、リージョンとアベイラビリティゾーンの選択、OSの選択、インスタンスプランの選択、インスタンス名の設定をおこなう程度。数分以内にインスタンスの準備が整い、Linuxの場合はLightsailのコンソールからブラウザベースのSSHターミナルを使用して接続できます。

関連)Lightsail を使用して Linux 仮想マシンを起動する

安価なワードプレスサーバとしても快適に使えて優秀ですが、設定する上でインスタンスの作成やDNSゾーンの作成、SQLデータベースの利用などの知識が一通り必要になります。

AWSのVPSのまとめ

ポテパンダの一言メモ
  • AWSのVPSはLightsailで、月額3.5ドルから利用できる
  • Lightsailはスナップショットを利用すれば上位プランへの移行や、EC2へのアップグレードが可能
  • Lightsailは、VPCピアリング機能を使ってAWSネットワークに接続可能

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