プログラミングの入門サイトを見ていると、誰でも簡単に始めらそうに思われます。しかし、いざやってみると、解らないことばかりで途中で挫折してしまう方がたくさんいます。このように、プログラミングの学習は難しく、習得するには時間もかかります。独学で簡単に習得できるスキルではありません。
しかし、ブートキャンプと呼ばれるプログラミングスクールに参加すれば、初心者でも短い期間で、スキルが習得できます。また、そこまで無理しなくても、プログラミングを習得できた方は学習を長く続けられるコツを実践しています。そこで今回は、挫折したくない入門者に実践してほしい、プログラミング学習のコツをお伝えします。
- プログラム開発全般でよく使われるのはJavaとC言語だが、習得が難しい。Webシステム限定で使われるPHPやJavaScriptは比較的習得が容易
- プログラミングの学習には、ウェブ上でコード実行と結果確認が可能な学習サイトがおすすめ
- プログラミング学習のモチベーションを保つには、学習の習慣化、勉強仲間を作る、勉強会への参加などがおすすめ
目次
プログラミング言語の選び方
プログラミングを学ぶ場合、数多い言語の中から1つの言語を選んで学び始めるのが普通です。そして、入門に向いている言語が、システム開発でよく使われる言語とは限りません。さらに、入門に向いている言語だからと言って、誰でも習得できる訳でもありません。
むしろ、プログラミング言語を選ぶのに失敗したせいで、学習途中で挫折する方がたくさんいます。そこでまずは、プログラミング言語の選び方についてご紹介します。
代表的な言語とその特徴
プログラミング言語は世の中に200以上もあり、多くのシステムで広く使われている汎用的言語や、特定の用途でのみ使われる特殊な言語など、その使われ方も様々です。
このような数多いプログラミング言語の中でも入門用に使われる言語は限られています。そして、そのような言語の特徴とは、世の中でよく使われている言語です。
例えば、本屋の専門書に並ぶプログラミング言語の本のタイトルを見てください。また、ネットでプログラミング言語の人気ランキングを調べられます。
なお、よく使われている言語の代表は、JavaとC言語です。この2つは、文法がしっかりしており、大規模なシステムでも使われます。しかし、どちらも習得が難しい言語です。
また、Webシステムの開発では、PHPやJavaScriptがよく使われています。こちらの言語は、習得するのは比較的容易ですが、実際に使おうとすると他に覚えることがたくさんあります。
選び方
世の中によく知られているプログラミング言語の中から、入門用の言語を選ぶ場合、身近に教えてくれる人がいるかが重要なポイントです。
入門用に向いている言語を選んだとしても、独学で学んだせいで挫折する人もたくさんいます。しかし、身近に教えてくれる人がいれば、習得するのが難しいとされる言語でも、挫折しないで学習を続けられます。
また、そのような詳しい方が推薦する言語で始めてみる、というのも選び方としては間違っていません。
プログラミング学習に必要なものをそろえる
プログラミングを学びたい入門者が、真っ先に準備しなければならないものと言えば、プログラムを作成する環境と実行する環境が挙げられます。それも、身近に教えてくれる人が使っているものを、同じものが理想です。
プログラミングとは、その言語の文法を覚えれば使える、というものではありません。自分のイメージした動作をプログラミング言語に変換し、実際に動作させるというスキルです。自分の書いたプログラムを動かしてみなければ、学習したとは言えません。
また、詳しい人から短い時間に効率よく教わるためには、教えてくれる人を同じ環境が必要です。
プログラミング入門でおすすめの勉強法
プログラミングは、入門書や入門者用のサイトなどがたくさんあるので、どなたでも始めやすいスキルと言えます。しかし、その内容は難しく、時間もかかることから途中で挫折する方もたくさんいます。
そのため、プログラミングを勉強してエンジニアと目指すなら、途中で挫折しない工夫が必要です。次から、プログラミング入門者におすすめの途中で挫折しない勉強法についてご紹介します。
暗記ではなく理解を心がける
一般的な資格試験の勉強法と言えば、教科書や過去の問題集を使って試験に出る内容を暗記することです。しかし、プログラミングには、そういった暗記は通用しません。そのため、教科書を読んだくらいでは、全く使えないと考えてください。
プログラミングというスキルの特徴は、自分がやりたいことを、プログラムで実現する手順に落とし込むことです。これは、数学の図形問題で、補助線を引いたり、辺や角度が等しいことを証明したりしながら解いていく手順に似ています。
そのため、プログラミング入門者に心がけて欲しいことは、教科書に書かれたことを暗記するのではなく、プログラミングでやれることを理解することです。そして、実際にプログラムを書いて実行しながら学習を進めてください。
エラーの解決方法を知る
プログラミング入門者が挫折する原因の一つが解りにくいエラーメッセージです。残念ながら、世界で共通に使われるプログラム言語では、そのエラーメッセージが英語で表示されます。そのため、最初は何がなんだか解らない、と感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、エラーメッセージは似たようなものが多く、それぞれの解決方法を覚えてしまえば、それほど難しいことではありません。
また、そのプログラミング言語に詳しい方は、そのエラーメッセージが出た時の対処方法をよく知っているので、簡単に解決しています。もし、知らないエラーメッセージを出たら、詳しい方に教えてもらいましょう。
そして、独学で始めたプログラミングの入門者が挫折するのは、エラーメッセージが出たら、その解決方法を教えてくれる方が身近にいないからです。もし、これからプログラミングの学習を始めるのなら、すぐに詳しい人に質問できる環境で始めましょう。
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プログラミング入門におすすめの学習サイト
先ほどもご紹介したように、プログラミングの入門者におすすめの学習方法は、学んだ内容を使って実際にプログラムを作ってみることと、エラーの原因など解らない点をすぐに質問できる環境で行うことです。
その両方を、自宅などの好きな場所で手軽に始められるのがプログラミング学習サイトです。こういったサイトは、新しいプログラミングの学び方として注目されており、幾つものサイトが稼動しています。そのようなサイトの中から、おすすめのサイトをご紹介します。
ドットインストール
最近は、YouTubeなどの動画投稿サイトに、プログラミング入門用の動画も増えてきました。しかし、そういった動画が解り易いとは限りません。また、古いバージョンで説明しているので、最新版では違っていることもあります。
そこでおすすめなのが、プログラミング入門にうってつけの動画学習サイト、ドットインストールです。このサイトで公開している動画は全て3分と短く、しかも初心者でも解りやすい内容となっています。また、動画の内容は随時見直されており、古い動画がそのまま残っていることはありません。さらに、言語毎に初級者と中級者以上に分かれており、自分に合った動画で勉強できます。
このようにドットインストールは、プログラミングを動画で学び、それを自分の環境で試してみよう、という方におすすめの学習サイトです。
Progate
プログラミングの入門者にとって難しいのはプログラムの開発環境の準備です。プログラム言語によっては、開発環境の準備が面倒なことから、学習を始める前から挫折してしまう方もいます。
そのような方におすすめの学習サイトがProgateです。ProgateのWebサイトでは、初心者向けの学習スライドと、そのスライドで学習した内容を実行する画面があるので、学習したことをすぐに試すことが可能です。
ただし、スライドの内容が初心者向けにできているため、入門向けには良いのですが、レベルアップしたい方にとっては簡単すぎるかもしれません。
paizaラーニング
paizaラーニングは、Webサイトに表示される3分の短い動画で学習し、Web画面に用意された実行環境でプログラムを書いて学べるプログラミング学習サイトです。解り易い動画と、環境構築が不要な点は、プログラミング入門用として最適なサイトと言えるでしょう。
さらに、このWebサイトには、練習問題が掲載されているので、勉強した内容をチェックできたりします。そして、用意されている動画は初心者用から中級者向けのものもあり、中級者向けの練習問題も用意されています。
そのため、入門者がスキルアップしながら学習していくのにも向いているプログラミング学習サイトです。
プログラミング入門におすすめの本
プログラミングの入門書はたくさんありますが、この本を読めば、誰でもプログラミングができるようになる、といった魔法のような入門書はありません。
しかし、本を読んだことでひらめきがあり、プログラミングがすんなり理解できるようになったり、入門書をいつでも手元に置いて、いつも見られるようにしているという方もいます。
そこで、次からプログラミングの入門者におすすめしたい本をご紹介します。
教養としてのプログラミング講座
プログラミング入門用の本として、各言語の入門書がたくさん出版されていますが、いきなり言語の文法を習ったからといって、プログラムが書ける訳ではありません。
初心者は、まず、プログラムとはどういうものか、何ができるのかを理解してから、そういった文法を学ぶことで、実際のシステムでどのように使われるかイメージしやすくなります。
そういったプログラムそのものの入門書としえおすすめなのが、「教養としてのプログラミング講座」です。ぜひ、この本でプログラミングとは何かを理解してから、各言語の学習を始めてください。
マンガでやさしくわかるプログラミングの基本
この本もプログラミングの基本を紹介する本ですが、解り易い文章とマンガがセットになっているので初心者でも読みやすいプログラミングの入門書です。
この本は、マンガを中心に読み進めてもプログラミングの基本が解るように書かれているので、本を読むのが苦手だ、と感じている方にもおすすめできます。
プログラミングの上達のコツ
実際に使われているプログラムは、一度書いたらそれっきり、ということはありません。後から修正したり、新たに機能を追加することもあります。そのため、良いプログラムとは、後から見て何をやっているかが解り易いプログラムです。
しかし、そのような良いプログラムは意識しないと書けません。ぜひ、入門者のころから良いプログラムを書く習慣を付けましょう。
「プログラミングの上達のコツ」には、良いプログラムとはどういうものか、何を意識して書けば良いかが書かれています。この本を読んで、良いプログラムが書けるプログラマーを目指しましょう。
モチベーションを保つために
プログラミングの習得には時間がかかる点も、入門者が挫折しやすい点の一つです。例えば、プログラミングスクールで用意されているカリキュラムは、200時間を目安に組まれています。これは、毎日2時間集中して勉強しても、3カ月以上かかってしまいます。
これだけ長い期間、勉強を続けるためには、モチベーションを保つため工夫が必要です。そこで次から、そういった工夫の参考になる方法について紹介します。
1日10分でいいからプログラミングに触れる
ITエンジニアを目指す方の中には、学生時代に毎日欠かさず勉強できた方もおられるのではないでしょうか。そういった方は、学生なら受験合格を目標に、毎日勉強することが習慣になっていたことでしょう。
プログラミングの学習でも、それが習慣になれば継続できます。しかし学生時代と違い、社会人はなかなか自由な時間が作れません。そこで、たとえ10分くらいの短い時間でも、プログラミングに触れる機会を作ってみましょう。
勉強仲間を作る
プログラミングに限らず、一人で長い期間勉強を続けることは、つらいことです。しかし、そのようなつらいことでも、学生時代ならいっしょに学ぶ仲間がいたので続けられました。これは、社会人になってプログラミングを学ぶ場合でもあてはまります。
一人でプログラミングを学んでいる方の多くは、モチベーションを保てず、途中で挫折してしまいます。しかし、仲間がいるとお互いが刺激しあうので、モチベーションが保てることから、最後まで学べます。
そのため、プログラミングスクールの中には、いっしょに学ぶ仲間と共同してシステムを作り上げることをカリキュラムの目標として、モチベーションが保てる工夫をしているスクールもあります。
勉強会に参加する
各地のITエンジニアの有志が主体となって、プログラミングの勉強会が開かれているのをご存知でしょうか。そこでは、最新のテクニックの話から、スキルレベルに関係なく参考になる話など、いろいろな興味深い話が聞けます。
なお、こういった勉強会の多くは、プログラミングに入門したてのエンジニアでも大歓迎されます。そして、そういった勉強会で知り合ったITエンジニアと仲良くなれば、効率的なプログラミングのやり方や、スキルアップの考え方など、これからITエンジニアとやっていくうえで役に立つ話が聞けるかもしれません。
さらに、そういった話が刺激になって、プログラミングの勉強のモチベーションも上がります。ぜひ、勉強会にも顔を出してみましょう。
まとめ
以上、挫折したくない人のためのプログラミング入門方法についてお伝えしました。
初心者向けのプログラミングのやり方についてインターネットで検索すると、簡単にできそうだと思われるかもしれません。しかし、プログラミングの学習はかなり難しく、さらに時間もかかります。そして、多くの方が途中で挫折してしまいます。
しかし、今回紹介したような工夫をすれば、たとえ入門者でも挫折しないで学ぶことは可能です。そして、プログラミングをマスターできれば、IT業界でエンジニアとして活躍できます。ぜひ、習得するのが難しいプログラミングをマスターし、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせてください。
プログラミングスキルに不安がある場合は、ポテパンキャンプのようなオンラインスクールで効率的に学ぶことを検討しましょう。