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ソフトウェアや製品のテストを専門的に行う「テストエンジニア」も注目度の高いポジションです。テストエンジニアに必要なスキルから求人の探し方まで解説します。

この記事の結論
  • テストエンジニアに求められるのは、コミュニケーションスキル、Word、Excelの基本スキル、柔軟な発想力
  • 開発系エンジニアやプログラマーと同様、検証の専門家であるテストエンジニアが求人史上でも注目を浴びている
  • 今後、テストの自動化が進んでもユーザビリティの検証など人間でなくては対応できないもものも多いため、需要は続くと考えられる

テストエンジニアに求められる能力・スキル

テストエンジニアとは、開発者が作成した製品やプログラムを検証するテストの専門家です。テストエンジニアにはどのようなスキルが必要とされるかを紹介します。

コミュニケーションスキル

テストエンジニアとコミュニケーションスキルは切っても切り離せません。テストエンジニアとは、テストで確認したエラーやバグを他のプロジェクトメンバーに正確に共有する必要があるからです。

誰もが誤解なく理解できるよう解説するスキルがなければ、プロジェクトメンバーも次のアクションが計画できません。

Microsoft ExcelおよびWord

近年では、ExcelとWordは、社会人の基本ソフトウェアの位置づけとなっていますが、テストエンジニアも例外ではありません。

テストエンジニアは報告書やレポートの作成まで業務内容に含まれます。ExcelやWordの操作が苦手な方は、就業前に必ず習得しましょう。

柔軟な発想力

テストエンジニアには、柔軟な発想力も重要です。単調なテストだけでは、すべてのエラーやバグを発見することは困難だからです。

ユーザーがどのような操作をする可能性があるのかを、柔軟に予想してテストしていくことが求められます。

テストエンジニアとして参画したシステムやサービスのリリース後に、バグが発見された場合、責任を問われる可能性もあるため、柔軟な発想で考えうるあらゆるエラーを想定できるスキルが必要です。

その他、集中力やプロジェクト全体を俯瞰して見るスキルなど、どの職種でも共通とされるスキルも要求されます。

テストエンジニアの転職市場・動向

近年、大企業を中心に景気が回復基調に入り、開発系のエンジニアやプログラマーは売り手市場の状態です。当然のことながら、開発されたサービスをテストするテストエンジニアの需要も高まりを見せています。

かつて、開発においては開発者本人が製品のテストまでを一手に行うことが大半でした。開発した本人がテストまで行う手法では、テストが不十分なまま納品されたり、重大なバグを見落としてリリース後に発見されることも珍しくありませんでした。

そのような経緯もあり、近年、検証の専門家であるテストエンジニアが注目され、開発者と同様に必要不可欠とされる存在となっています。

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テストエンジニアに必要な資格

テストエンジニアで最も重視される点は、実務経験です。一方、実務経験がなかったとしても、資格を取得することで、テストエンジニアとしての一歩を踏み出せるだけの知識と技術は有していることの証明になります。

また、すでに実務経験があったとしても、さらに資格を取得することで、テストエンジニアとしての技術を常に磨こうという意識の証明として、クライアントも好意的に受け取ってくれます。

テストエンジニアが取得しておくと役立つとされる資格には次のようなものがあります。

IT検証技術者認定試験

テスト・評価といった検証技術力の向上を目的として運営されている団体でもあるIT検証産業協会による試験「IT検証技術者認定試験」があります。

IT検証技術者認定試験は実務試験が課されていますので、テストエンジニアとしてのスキルの証明になります。筆記試験ではシステム認証やソフトウェアに関する問題が出題されます。

JSTQB認定テスト技術者資格

JSTQB認定テスト技術者資格」は財団法人日本科学技術連盟の発行する資格です。テストエンジニアに特化した認定試験となっています。

取得すれば一定以上の知識とスキルを持っていることの証明になることはもちろん、テストエンジニアとしてグローバルに活躍したい場合にも、取得して損のない資格です。

本資格を運営するJSTQBは、国際的に活躍できる技術者を認定する組織に加盟している団体です。テストエンジニアのみでなく、ブリッジSEなどグローバルな役割を担うエンジニアも取得を検討している方が多くいます。

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テストエンジニアの将来性

「AIの進化により、単純なテストは自動化されるのでテストエンジニアの将来はないのでは」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに単純なテストはAIが対応可能となるでしょう。一方、開発済みのシステムのエラーやユーザビリティの悪さは、実際の人間でなければ発見できないものが多いのです。

仮にテストを自動化するソフトウェアが次々と開発されたとしても、そのソフトウェアのテストを実施するのはやはり人間なのです。そのためテストエンジニアの需要は、今後なくなっていくことはないでしょう。

また、近年「システムやソフトウェアの第三者検証」が重要視されています。第三者検証とは、開発者以外の人物が完成したシステムを分析およびテストすることです。

開発者自身が自分のソフトウェアのエラーやバグには気が付かないものです。開発に関わっていない別の人物の視点でエラーやバグを洗い出す人材が必要となっています。第三検証を実施するためにもテストエンジニアはますます必要とされる人材となっています。

テストエンジニアの求人の探し方

テストエンジニアの求人では、未経験でも応募可とする求人が多くあります。「今後、IT業界で活躍していきたいけれど実務経験はない」という方に応募の機会を与える企業も多く、学歴不問とする企業もあります。

テストエンジニアの求人に関する情報は、転職エージェントサービスの利用、ハローワークでの検索、求人雑誌の活用などにより比較的簡単に探せるでしょう。

テストエンジニアの募集の種類

「テストエンジニア」と言えど、その勤務先の企業の事業形態により業務内容も大きく異なります。テストエンジニアを募集している企業の種類を確認してみましょう。

メーカーから製品のテストを受託する企業

上流クライアントが製品メーカーで、メーカーの製品の検証テストを受託している企業がテストエンジニアを募集している場合があります。

そのような企業では、カメラやプリンター、携帯電話、半導体などの電子機器のテスト工程を製品メーカーから受託し、企業に代わって製品の検証テストを行います。

Webアプリケーション、アプリ開発を手がける企業

基幹システムやスマートフォン用のアプリ開発などソフトウェア開発を手掛ける企業がテストエンジニアを募集している場合があります。

このような企業においては、テストエンジニアはプログラマやSEと協働してテスト業務を行います。よって、テストエンジニアもソフトウェア開発チームの一員として稼働します。

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第三者検証としてテストを専門に扱う企業

第三者検証として製品やシステムを評価し、品質保証と評価を専門とする企業がテストエンジニアを募集している場合があります。

第三者検証による評価を専門とする企業においては、テストケースを忠実にこなし、結果を規定のチェックリストと照らし合わせるという作業が主になります。

まとめ

求人案内においては、テストエンジニアは「デバッグエンジニア」などと記載されていることもあります。テストエンジニアは勤務先企業の事業内容により業務内容が大幅に異なります。

求人情報を確認してもあいまいな点があれば、まず応募をし、面談の場で詳細な情報を聞き出すなど、勤務開始前に企業と密なコミュニケーションを取りながら、すり合わせをすると良いでしょう。

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