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AWS Outpostsについてまとめています。

AWS Outpostsファミリーは、オンプレミス環境でAWSサービスを実行できる

AWS Outpostsは、オンプレミス環境に設置したAWS Outpostsサーバにて各種AWSサービスが実行できます。クラウドサービスだと応答速度の遅延が問題になるようなケースで利用されています。

具体的には、以下のAWSサービスがローカルで実行可能です。

日本国内でも利用可能です。現在、Outpostsが利用可能な国は以下の通りです。

どういうケースでAWS Outpostsが使われるのでしょう?ユースケースによると、以下の要求がある場合にマッチすると言えそうです。

低レイテンシーコンピューティングとは、リアルタイムマルチプレイヤーゲームなど、1ミリ秒での応答速度が求められるケースでAWS Outpotestが使われています。1ミリ秒の差で損益が大きく変化するようなシステムや、医療診断に使うビジネスアプリケーションなどのケースもあります。

データレジデンシーとは、法律上の規制、契約、情報セキュリティ上の成約によって、データを特定の国や州、自治体に置く必要がある要件です。具体的には金融、ヘルスケア、石油、ガスなどのエネルギー関連の業界です。

移行とモダナイゼーションとは、レガシーアプリケーションをクラウド上に移行しようとした際、応答遅延に敏感な接続先システムとの依存関係により移行するシステムが正常に動作しないことがあります。AWS Outpostsは、接続先システムの改修など移行の準備ができるまで、ローカル上でAWSサービスを動かすことができます。

ローカルデータ処理が必要なデータレイクや機械学習モデルのトレーニングなどの場合に、AWS Outpostsが使われます。ネットワーク環境の帯域幅が確保できないローカル環境で移行をおこなう際にも、一時的にAWS Outpostsサーバをローカルに設置して移行をおこなうケースがあります。

AWS Outpostsのハードウェア

AWS Outpostsは、業界標準の42Uラックとして提供されます。サイズは、高さ203cm 幅 60.96cm 奥行き 121.92cmです。

ラック内部には、ホスト、スイッチ、ネットワークパッチパネル、電源シェルフ、ブランクパネルが設置されています。

ホストマシンの構成は、カタログから選んだEC2インスタンス容量とEBSストレージボリュームの容量から計算されて事前に構成されています。

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AWS EBSは、EC2ブロックストレージボリューム 暗号化やスナップショットも可能

ラックには、2つの物理ネットワークデバイスが設置されています。ローカル環境との接続には、少なくとも2つの物理リンクが必要。アップリンク速度は、1Gpbs、10Gbps、40Gbps、100Gbpsの4種類。

なお、AWS Outpostsは、AWSの親リージョンとのネットワーク接続が前提となっています。OutpostsとAWSリージョン間のネットワーク接続には、AWS Direct Connectのプライベート接続や、パブリック仮想インタフェース、親AWSリージョンへのVPN接続が選択可能です。

AWS Outpostsは、オフライン環境で実行することは想定されていません。ネットワーク環境がない場所からAWSサービスへの移行をおこなうような場合には、Snowball Edgeの利用を検討するのが良いでしょう。

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電源ユニットも冗長構成されていて、単一箇所での障害でサービスが停止しないように対策されています。

AWS Outpostsの料金

AWS Outpostsの料金は、利用地域によって異なります。

例えば日本で、「最小の設置面積で開発とテストを行う汎用単位」の場合で、月額7,080.42 USDとなっています。

関連)Outposts ラックの料金 – AWS Outposts ラックの料金 – アマゾン ウェブ サービス

他にも以下のような構成が用意されていて、コンピューティング性能、メモリ容量、ストレージ容量をある程度選択できます。

なお、Windowsなどの有料オペレーティングシステムやAMIの料金は含まれていないので、別途支払う必要があります。

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AWS Outpostsのまとめ

ポテパンダの一言メモ
  • AWS Outpostsは、オンプレミス環境にサーバを設置して、ローカルでAWSサービスを実行可能
  • AWS Outpostsは、ローカル環境とのネットワーク接続と、AWS親リージョンとのネット接続が必要
  • AWS Outpostsの料金は、ラック単位での月額使用料が発生する。あらかじめ用意された構成の中から選択する。

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