HTMLを学ぶ方はもちろん、Webページ作成を仕事にされている方も、リファレンスの利用は欠かせません。
今回は、そのようなHTMLのリファレンスのおすすめのサイトと本をご紹介します。
HTMLを書くなら手元にリファレンスが必要
これからHTMLを学ぶなら、いつでも調べられるようにHTMLのリファレンスを使えるようにしておきましょう。
なお、HTMLのリファレンスは、プロのWebエンジニアも利用しており、インターネット上で誰でも見られるWebサイト、またはリファレンス本が利用されています。
まずは、そういったHTMLのリファレンスのメリットとデメリットを解説します。
リファレンスサイトを活用する
もし、インターネットにアクセスできる環境でHTMLを学んでいるのなら、HTMLのリファレンスサイトを活用しましょう。
リファレンスサイトでば、タグの属性の使い方や、スタイルシートの使い方を、素早く調べれます。
また、調べたページで知らない単語を見つけたら、そのリンクをたどることで、簡単に調べられる点もメリットです。
ただし、HTMLにはバージョンがあり、今使われているバージョンは5です。そして、HTMLのバージョン5は、それ以前のHTMLから大きく変更されました。
ところが、リファレンスサイトの中には、以前のHTMLのバージョンの仕様が書かれていることもあります。
HTMLのリファレンスサイトは、ネット上に幾つもありますが、定番と呼ばれるような有名なサイトを利用しましょう。
また、バージョン5の内容とそれ以前の内容が分けて書かれているので、チェックしてから使いましょう
リファレンス本を活用する
もし、インターネットにアクセスできない環境でHTMLを使う場合は、リファレンス本を利用してください。
リファレンス本とは、まるで辞書のようにHTMLのタグやスタイルシートの要素について解説している本です。
リファレンスサイトのように簡単に調べることはできませんが、調べたい機能と似た名称のタグとを比較したりできるので、学習されている方にとっては、リファレンス本を使った方がよく覚えられます。
なお、リファレンス本は、かなり以前から使われていることから中古品も広く出回っています。そして、同じタイトルで複数の版が見つかることも珍しくありません。必ず最新版を使うようにしてください。
おすすめのリファレンスサイト
次から、HTMLを書く仕事をされている方なら一度はお世話になった、おすすめのリファレンスサイトをご紹介します。
HTMLクイックリファレンス
Googleなどの検索サイトでHTMLのタグやスタイルシートの書き方を検索すると、必ず上位に表示されるサイトの一つがHTMLクイックリファレンスです。
そして、このサイトにお世話になったプロの方がたくさんいる、長く続いている有名なサイトです。
なお、HTMLは、バージョン5になって大きく変更されました。このリファレンスサイトでは、その違いが丁寧に解説してあるので、以前のバージョンの書き方との違いも解りやすく書かれています。
また、HTMLの他に、CSSプロパティやJavaScriptリファレンス、Webカラーリファレンスなど、HTMLを作成する際に必要な情報が網羅されているのも、このサイトをおすすめしたい点です。
MDN HTML要素リファレンス
HTML要素リファレンスは、一般社団法人Mozilla Japanが提供するHTMLのリファレンスサイトです。
なお、Mozillaは、WebブラウザのFirefoxを開発している組織であり、Webに関する技術文書を扱うサイトのMDN(Mozilla Developer Network) Web Docsを運営しています。
そして、このサイトを使うことで、ウェブ技術とウェブを支えるソフトウェアについて学べます。今回紹介するHTML要素リファレンスは、このサイトの一部です。
なお、MDNは、元は英語のサイトなので、HTML要素リファレンスも英語の解説文を直接翻訳した難しい文章で書かれており、残念ながら読み易いとは言えません。
しかし、丁寧に解説してあるので、普段使いのリファレンスよりも、教科書代わりにHTMLのタグを詳しく調べたい時に利用されることをおすすめします。
TAG index
HTMLやスタイルシートの属性を簡潔にまとめたリファレンスを使いたい、という方におすすめしたいのがTAG indexです。
この「TAG index」は1997年から使われており、サイト制作に関する様々な情報をジャンル別に分類したリファレンスサイトとして、また、タグを素早く参照できるサイトとして多くのHTML開発者に利用されてきました。
普段からHTMLを作っていて、HTMLやスタイルシートの作り方を知っているものの、細かい属性の仕様をチェックしたいので、できるだけシンプルなリファレンスサイトを使いたいという方におすすめします。
TAG index – HTML & CSS Web制作リファレンス
とほほのWWW入門
とほほのWWW入門は、1996年から公開されているWeb作成関連総合情報サイトで、HTMLやスタイルシートの他、JavaScriptやphpといったWebサービスで使われるプログラム言語も解説しているリファレンスサイトです。
もちろんHTMLのリファレンスとしても利用できますが、このサイトに記載された情報の元になった、Web技術の標準を決めるW3Cのサイトや、前出のMDNのサイトへのリンクが用意されているので、より詳しい情報を知りたい場合は原典を参照することも可能です。
そのため、Webシステムの開発に関わっているプログラマーがHTMLの書き方を調べるのにも向いていますが、HTMLについて学ぶ方にとってもメリットの多いリファレンスサイトです。
W3Cとは
W3Cとは、World Wide Web Consortiumの略で、HTMLなどのWorld Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進する為に設立された標準化団体の名称です。
EdgeやSafari、Chrome、Firefoxなどのメーカーが違うWebブラウザで同じ画面が表示されるのは、それぞれのWebブラウザがW3Cの標準に従っているためです。
そのため、HTMLの詳しい仕様を調べたいなら、W3Cの標準をチェックしてください。
サルワカ 初心者向けHTML入門:書き方の基本とタグの使い方
これからHTMLを学ぼうとされている方が、いきなりリファレンスサイトを読んだとして、書かれている内容はちょっと難しいかもしれません。
もっと、解りやすい学習サイトで学んだ方がいいでしょう。できれば、個々のタグについて、学習サイトのように解説したサイトがあれば、学習の助けになります。
そのようなサイトを望む方におすすめなのがサルワカです。
このサイトは、これからWebサイト制作や、Webデザインの学習を始めたい人向けに作られた入門者向けのサイトで、HTMLのリファレンスとしても利用できます。
また、Webサイトの仕組みや勉強の進め方なども解説しているので、このサイトを使ったHTMLの作り方を学ぶことも可能です。
おすすめのリファレンス本
HTMLのリファレンス本としてよく使われるのが、小さくて薄いものの必要最低限の内容が書かれているポケットサイズの本か、HTMLとCSSの他にJavaScriptの関数も網羅している辞典のような厚みのある本のどちらかです。次から、その2つのタイプのおすすめの本をご紹介します。
HTML5 & CSS3ポケットリファレンス [改訂新版] (POCKET REFERENCE)
ポケットサイズの定番ともいえるのがこの本で、小さいことから作業する机に常備していても邪魔にならず、必要な時にさっと使えるのがメリットです。
そして、インターネットが使えない環境で開発の作業をされているプロの方がよく使っているリファレンス本です。
ホームページ辞典 第6版 HTML・CSS・JavaScrip
Webサービスが普及し始めた2000年前後は、Webで仕事をしてりう事務所で必ず見かけたのが、このホームページ辞典でした。Web開発に必要な情報が網羅されているのが、この本の特徴です。
インターネット上のリファレンスサイトは、調べたいタグがはっきりしている場合は便利ですが、うろ覚えのタグを調べるのは面倒です。
その点、本ならページをめくって目的のタグを探せたり、似たような名前のタグと比較できるので、HTMLを学ぶならこのようなリファレンス本の活用をおすすめします。
kindle版ではなく本がおすすめ
amazonからkindle版も購入できますが、kindle版は使い勝手がよくないので、本で購入されることをおすすめします。また、もし、インターネットが使えるのなら、先ほど紹介したリファレンスサイトを活用しましょう。
まとめ
リファレンスサイトは便利ですが、あるタグで使用するスタイルシートの要素の使い方が知りたい、など、実際にリファレンスサイトを使うケースは簡単ではありません。
そのため、プロのWeb開発者は、欲しい情報を効率良く調べるテクニックも持っています。
HTMLを学ぶなら、ぜひ、リファレンスサイトやリファレンス本を活用し、効率良く調べるテクニックも身に付けてください。
MDNのチュートリアル
Webに関する技術文書を扱うサイトのMDNには、Webに関するさまざまなチュートリアルとトレーニング用教材へのリンクも用意されています。これからHTMLを学ぶ方は、ぜひ、このサイトも活用してください。
チュートリアル | MDN