プログラミングを始めたいと考えている方、PCにプログラミングを始める環境は整っているでしょうか。
この記事では周辺機器の選び方や環境構築の流れなど、プログラミングの環境を整える上でのポイントを解説していきます。
- プログラミング環境として統合開発環境を利用する
- 統合開発環境はエディタやコンパイラがひとまとめになったもの
- パソコンスペックはCPUでcore-i3、メモリ4GB以上が目安
- ディスプレイは最低20インチ以上を用意して出来ればデュアルディスプレイがおすすめ
- Linuxの利用には仮想マシンツールを活用しよう
プログラミング環境とは
プログラミング環境とは、読んで字の如く「プログラミングをするための環境」です。プログラミング環境の構築は、PCとインターネット回線用意すれば始めることができます。
理論上ではコードを書くためのテキストエディタと、書いたソースコードを機械語に変換するコンパイラがあればプログラミングを行うことができます。
しかし開発には通常、統合開発環境というものを利用します。これは誰でもインターネット上からインストールして使えるプログラミングのためのソフトウェアです。
統合開発環境はプログラミングに必要なエディターやコンパイラなどがひとまとめにセットになっており、統合開発環境をインストールするだけで開発を始めることができます。また、自分の書いたソースコードを自動で補完してくれたり、エラーを検出して警告を出してくれたりと、開発者にとって便利な機能が様々実装されています。
ほとんどの開発者は、統合開発環境を使用して開発を行っています。PCとインターネット回線を用意したら、VisualStudioやEclipse、Xcodeといったような統合開発環境をインストールすれば、プログラミング環境が整ったと言って良いでしょう。
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快適なプログラミング環境にするときのパソコンの選び方・ポイント
前節ではプログラミング環境とはどういうことなのかを解説しました。では、どのようなPCや周辺機器を用意すれば、快適にプログラミングを行うことができるのでしょうか?
統合開発環境の動作の滑らかさはパソコンのスペックで決まります。また、キーボードやマウスの使いやすさで開発を進める上での効率は全く変わってきます。
ここでは快適なプログラミング環境のための、PCと周辺機器それぞれの選び方やポイントを解説してきます。
パソコン自体のスペック
パソコンのスペックは開発に使うアプリケーションの動作にダイレクトに影響します。スペックが低ければ動作は遅くなりますし、逆に高ければ動作は速くなり開発の効率も上がります。開発の途中でパソコンがフリーズし、データが消失してしまってはいけないのである程度以上のスペックは必要です。
CPUはIntelであればcore-i3(3.2GHz)以上のCPU、メモリ4GB以上が目安です。このスペックを下回るパソコンですとソフトウェアの動作が遅かったり、パソコンが開発途中にフリーズしてしまったりして開発の効率が落ちることが考えられます。
ディスプレイ
ディスプレイに関しては大きければ大きいほど良いです。
ソースコードは細かい英数字の羅列ですから、ディスプレイが小さいと視認性が下がり、プログラムのエラーや疲労の原因になります。ディスプレイのサイズに関しては、20インチ(横406mm、縦305mm)以上が理想的です。
またディスプレイを2つ用意し、デュアルモニタにすると開発の効率はさらに上がります。自分の作業スペースと相談して、できるだけ画面サイズを大きく、画面数を増やすと良いでしょう。
キーボード
キーボードに関しては個人の好みもあるので、家電量販店やPCショップで実際に触ってみて打ちやすいと思ったものを使用すると良いでしょう。
ただ、プログラミングではローマ字以外にも「””」や「<>」といった記号を多用するので、記号のキーも打ちやすいかどうか確かめておくことが大切です。
また、ソースコードは1文字でも間違っていると正しく動かないのでミスタイプしにくいキーボードを選びましょう。あまりにキー間の隙間が小さかったり、キーボード自体が小さいものを選ぶのは止めるのが賢明です。
マウス
マウスに関しても個人の好みがあるので、キーボードと同様実際に触ってみて、自分の手にしっくりきたものを選ぶと良いです。
マウスには大きく分けて2つの種類があります。マウス自体を動かしてポインタを操作する光学式マウスと、マウスの上のボールを動かして操作するトラックボールマウスがあります。
もちろんマウス選びは自分が操作しやすいかしやすくないかが最重要です。しかし、プログラミングは作業が長時間に及ぶことがあるので、どちらかというと疲労の少ないトラックボールマウスがプログラミングにはお勧めです。
ノートパソコンでもいいのか?
プログラミングで何らかのアプリケーションやwebサービスを開発するのであれば、ノートパソコンで十分です。
昔と比べてノートパソコンの性能は、価格差は多少あれどデスクトップPCと遜色ありません。実際、IT企業でもほとんどの開発者がノートパソコンを使用して開発を行っています。持ち運びに便利ですし、作業スペースの節約にもなります。
スペックを確保できていればプログラミングに関しては何の問題もありませんので、お好きなノートパソコンを用意してください。
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▶プログラミングにおすすめなノートパソコンとは?必要なスペックについて
ローカル開発環境を構築するための基礎知識
アプリケーションやサービスを開発するとき、通常であればすぐにインターネット上(ネットワーク上)にリリースすることはありません。
開発中のアプリケーションやサービスを実際にリリースするまでは、ローカル開発環境を利用して開発します。ここでは、その「ローカル開発環境」の基礎知識を解説していきます。
「ローカル開発」とは
ここでの「ローカル」とは、ネットワーク上ではないということです。
私たちがインターネットを利用していて閲覧するコンテンツのデータは、自分のパソコン自体に存在するのではなく、ネットワーク上のどこかに存在しています。私たちは、そのネットワーク上のどこかに存在するコンテンツのデータにインターネットを利用してアクセスし、その内容を見ることができます。
よって「ローカル開発」とは、開発しているアプリケーションやサービスをネットワーク上に公開せずに開発を進めるということです。
サービスをインターネット上に公開する方法
プログラムを組んで、形になったアプリケーションやサービスはいくつかの手順を踏んでインターネット上に公開することができます。
まず、誰でもアクセスして利用できるようにするには、インターネットに繋がっているサーバー(コンピューター)が必要です。サーバーは購入しなくても、エックスサーバーやロリポップ!などのサービスを利用すればレンタルすることができます。
このサーバーにローカル開発環境で開発したプログラムを、FTPソフト(外部のサーバーと自分のコンピューターを繋げるソフトウェア)などを利用しアップロードします。
細かな設定は他にも必要ですが、大まかに言うと以上の流れでサービスをインターネット上に公開することができます。
環境構築によく使うツール
環境構築とは、自分がサービスをアップロードするサーバーと同じ環境を、自分のPCの中にも整えてあげるということです。なぜ環境構築を行うかというと、アップロードするサーバーと違う環境でプログラムを開発していたら、いざサーバーにアップロードしたときにプログラムが上手く動作しないからです。
私たちのPCは大抵の場合WindowsやMacといったOSで動いています。一方、多くのサーバーはLinuxというOSで動いています。よって、環境構築ではLInuxの環境を「仮想マシン」という形で自分のPCでも擬似的に構築します。
Linuxの環境を擬似的に構築するときによく使うツールには、仮想マシンの管理を行うVirtualBox、VirtualBoxの操作を簡単にするVagrant、仮想マシン上へのアクセスに使用するCyberDuckなどがあります。基本的にこの3つのソフトウェアがあれば、自分のPCにLinuxの仮想マシンを構築することができます。各ソフトウェアには同じ機能を持ったソフトウェアもいくつか存在するので、自分が使いやすいものを組み合わせて利用してください。
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まとめ
この記事ではプログラミング環境に必要な周辺機器やソフトウェアについてまとめました。
基本的に周辺機器もソフトウェアも同じ機能を持ったものがたくさんあります。この記事で紹介したポイントを押さえて、自分の気に入ったものを利用してみてください。