GitHubの使い方についてまとめています。
GitHubの使い方の基本
GitHubを利用するには、GitHubへのアカウント作成に加えて、あなたのローカル環境(パソコンやLinuxマシン)にGitコマンドのインストールが必要になります。Gitコマンドを使って公開されているリポジトリ(ソースコードの保管場所)をローカル環境にコピーできます。
また、自社開発のソースコードのバージョン管理やGitHub上のプライベートリポジトリへの反映(プッシュ)などをおこないます。issue管理やプルリクエスト、マージなど一部の作業はGitHubウェブサイト上でおこないます。
GitHubへの登録
メールアドレスさえあれば、GitHubへの登録は無料です。ビルドやデプロイでサーバに負荷がかかる大規模な開発の場合は、有料プランも用意されています。有料プランは、電話での日本語サポートにも対応しています。
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登録の最後にロボット対策のクイズが出題されるので回答してください。
規定の回数、クイズに正答できたら、Create accountをクリックします。登録したメールアドレスにアカウント確認用のメールが送付されます。メール記載のコードを以下の画面で入力します。
以下のような内容でGitHubからメールが届きます。
これで、GitHubのアカウント作成は完了です。
gitコマンドのインストール
GitHubからソースコードを取得したり、GitHubにソースコードを保存するにはgitコマンドのインストールが必要です。Linux(Ubuntu)の場合は、以下のコマンドでインストールが可能です。
$ sudo apt install git $ git --version git version 2.17.1
以下は、gooogleが公開しているアイコン&フォントのリポジトリをローカル環境に複製する例です。https://github.com/google/material-design-iconsが、リポジトリのURLです。
$ git clone https://github.com/google/material-design-icons Cloning into 'material-design-icons'... remote: Enumerating objects: 873844, done. remote: Counting objects: 100% (2/2), done. remote: Compressing objects: 100% (2/2), done. remote: Total 873844 (delta 0), reused 1 (delta 0), pack-reused 873842 Receiving objects: 100% (873844/873844), 188.45 MiB | 1.23 MiB/s, done. Resolving deltas: 100% (108092/108092), done. Checking out files: 100% (506152/506152), done.
ローカル環境にフォルダが作成されます。font以下にはttf形式のフォントが格納されていることが確認できます。
$ ls material-design-icons $ cd material-design-icons/ $ ls LICENSE README.md android font ios png src update $ cd font $ ls MaterialIcons-Regular.codepoints MaterialIcons-Regular.ttf MaterialIconsOutlined-Regular.codepoints MaterialIconsOutlined-Regular.otf MaterialIconsRound-Regular.codepoints MaterialIconsRound-Regular.otf MaterialIconsSharp-Regular.codepoints MaterialIconsSharp-Regular.otf MaterialIconsTwoTone-Regular.codepoints MaterialIconsTwoTone-Regular.otf README.md
gitコマンドでは、リポジトリに適用された変更(コミット)の情報を確認することが可能です。
$ git log commit 63c5cb306073a9ecdfd3579f0f696746ab6305f6 (HEAD -> master, origin/master, origin/HEAD) Merge: ab12f16d05 d4e6e03f71 Author: Dave Crossland <dave@lab6.com> Date: Thu Jun 10 16:23:48 2021 -0400 Merge pull request #605 from aviau/patch-1 commit ab12f16d050ecb1886b606f08825d24b30acafea Author: Abhinand Vaddi Reddy <abhinand@google.com> Date: Tue May 11 12:23:18 2021 -0700 : :
gitコマンドは、Linux以外にWindows用のコマンドやGUIツールも用意されています。
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GitHub公式のCLIツールでissueやpull requestを操作
gitコマンドでは、issueやpull requestなど一部の操作ができません。GitHubにログインして、ウェブ操作を行う必要があります。
しかし、作業の途中でブラウザを開くのは効率が悪い、という人のためにghというGitHub公式のCLIツールが用意されています。ghかはissueやpull requestの操作がコマンドラインから可能です。
以下は、issueのリストのうち、ステータスがopenのものを一覧取得する例です。
$ gh issue list Showing 30 of 317 open issues in google/material-design-icons #1189 How to define specific version on link about 4 days ago #1187 How to use Rounded from`npm install material-... about 17 days ago #1186 Res about 22 days ago #1185 sensors icon doesn't exist in flutter about 22 hours ago #1184 Icons about 27 days ago #1183 Icon about 1 month ago #1182 Icon about 1 month ago #1181 No difference between people and group icon about 1 month ago
以下は、番号を指定してPR(pull request)の内容を確認する例です。
$ gh pr view 100 added inline svg sprites #100 Closed ~ stryju wants to merge 1 commit into master from master ~ +2380 -0 ready to use inline-sprites sample: <svg viewBox="0 0 24 24"> <use xlink:href="svg-sprite-action-inline.svg#3d-rotation"></use> </svg>
このように、GitHubのウェブ上の操作、gitコマンド、ghコマンドを組み合わせて、GitHubのリポジトリの操作が可能です。
まとめ
- GitHubの登録は無料。メールアドレスのみで完結する。有料プランもあり。
- gitコマンドにて、リポジトリの複製やリポジトリへのプッシュ、プルが可能。
- ghコマンドを併用すれば、issueやpull requestもCLIから実行できる。